産休明け(生後2ヶ月)から保育園に入ることについてアレコレ
今年生まれた娘は、生後2ヶ月から保育園のお世話になっている。産休明け(出産後8週間経過してすぐ)からの利用ということになる。
基本的に保育園は、出産から8週間の日を経過してからでないと利用できない。それも可能な保育園だけであって、園によっては生後6ヶ月以降からだったり、1歳未満は受け付けていないというところもある。
実際のところ、こんなに早く保育園にお世話になるとは思っていなかった。一応共働きなのでいつかは、と思ってはいたが、それが「可能な限り最速で」と考えていたわけではない。出産後すぐに復職しなければならなかったというわけでもない。でも、他に選択肢がなかった。
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昨年6月に妊娠がわかってからしばらくは、保育園のことを考えるのはまだ先だと思っていた。出産予定日は翌年の2月頭。つわりに悩まされながら、利用できる制度やしくみ、産後の環境をどう整えるかということをしらべていた。
私たちの暮らす街はこの数年で子育て世代の移住がすすんでいる。人口減の時代に珍しく年々住民が増え続けており、新興住宅地やマンションの開発が行われている。新しい小中学校もできた。
ふと数年前に全国的に待機児童問題が取り沙汰され、県内で問題になってるのはうちの市くらいだねと話したことを思い出した。今はどうなっているのだろう?
子どものいる友人の話を聞いて全然大丈夫だと思っていたけれど、よく考えたら彼女たちが住んでいるのは別の市だ。まずはスマホで検索する。
「〇〇市 保育園 待機児童」
市が毎年4月の申し込み状況を表にしているらしい。でも今はどうなのか、そして来年以降はどんな見込みなのかがよくわからない。ただ、1歳クラスと2歳クラスに空きがない保育園がほとんどのように見える。
SNSで「〇〇市 保活」と入力して検索すると、「意外と大変です💦」というコメントが出てくる。でもあまり多くはない。
ほかの方法でも調べてみて「もしかして、結構大変なのかもしれない…」とぼんやりと焦り始めた。
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もし1歳・2歳で保育園に入るのが難しいとなると、3歳まで自宅保育をすることになる。不可能ではないが、空きを待ち続ける3年はひたすらに長いだろうと思った。
市役所のホームページを見ると、予約を取れば保育園についての説明が受けられるという。まだ目立たないお腹でもいいのだろうか。はやすぎやしないだろうか。
まだ見ぬ我が子の預け先を確保するために、こんなに早くから動くなんて。私はこの子を産む前から手放したいと思ってるんじゃないだろうか…そんなはずはない、大切に育てたいと思ってるからこそ、頼れる人や施設を探しておくのは大事なんだ…。
自分に言い聞かせながら、メンタルが朧豆腐のようにモロモロと崩れていく。妊婦だからなのかもしれないし、普通に考えすぎてつらかったのかもしれない。そんな時でも食べられたマックのフライドポテトは神。
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とりあえず別の用事のついでに、市役所保育園相談の窓口に行ってみた。通常はそこで予約をとって出直すのだが、その日は1時間後に空きがあるということで、すぐに相談をすることができた。
妊娠中と伝えると、担当の女性はこちらのことを労わりながら状況を聞いてくれた。そして開口いちばんに「1歳2歳の入園は厳しいと思ったほうがいいです」と言う。
保育園などのしくみや、ほかの子育て支援のサービスについても教えてくれた。なんだか怒られると思っていたので、わからないことがわかっただけで少し楽になった。
職員さんは最後にこう話してくれた。
「心配かもしれないけど、保育のプロに頼るのはとても大事なこと。早めに繋がっておくほうがいいですよ」。
近年は待機児童を抱えたお母さんの相談を多く受けるようだ。余計そう考えるのだろう。
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帰宅して、休み休み、入園について考える。
前々から「保育園はかわいそう」という遠方の実母。専業主婦だった彼女には幼稚園以外選択肢がなかった。意見を聞くには時代も環境も違いすぎる。
はやくから保育園で育ったという友人もいる。楽しそうな思い出を聞いた。よかったかどうかは、どの施設だったかより、友達や先生とのかかわりによるところが大きそうだ。
実家近くで自宅保育をして、「こんなに恵まれてるのに」と言いながら産後うつを経験した人も知っている。しっかり育休が取れて、祖父母の支援も受けられる環境でも、産後うつになる時はなる。
色んな人の話を総合すると、
・定期的に育児について話ができて、客観的な立場から判断できる人がいた方がいい
・信頼できる預かり先はどんな家庭にも必要
ということなのかと思った。できれば複数、保育園以外にもそういう頼り先を持ったほうがよさそうだ。
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すごく早くなるか遅くなるかなら、早くにやってみて、ダメそうなら別の方法を考えればいい。
というかそもそも0歳4月でも希望の保育園に入れるかわかんないから、とりあえず書類を揃えて申し込みだけでもしておこう。そう考えて産前の秋、4月入所希望で申し込んだ。
そうして年越しして冬、出産してフラフラの体で退院したら、入園許可の通知が届いていた。第一希望だった。モヤモヤ考えることが減ってヤッタァとぼんやり思った。
4月前後はSNSやnoteでも、入園が云々、自宅保育云々という意見が流れていき、やはり早まってしまったのか、それともこれでよかったのかと揺れるものがあった。が、生まれたてほやほやの育児で目が回っており、悩む余裕もなかった。
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それから春になり、慣らし保育が始まった。
出産予定日が4月入所に申し込めるギリギリだったこともあり、うちの子が1番月齢が小さい子だった。
目立つのだろうか、それともみんなにそうなのだろうか。担任の先生だけでなく、ほかの先生たちも、園の子どもたちも、うちの子の名前を呼んでくれる。とても安心した。
家から近くて、すれ違う先生たちの挨拶が心地いいなぁと思って希望した園だった。
園長先生は毎朝門の前に立ち、交通整理をしながら子どもたちに声をかける。いくつものおはようの言葉に、包まれるようなあたたかさを感じている。
結局、2ヶ月後にさらに小さい子が入園して、うちの子は先輩になった。なんとなくホッとしたのは、やはり「早すぎるのではないか」という不安がずっと背中に張り付いていたからだろう。杞憂だったけど。
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保育園では送迎時に先生と色んな話をする。毎日アプリで連絡帳が届く。
健康状態や発達だけでなく、表情をよくみてくださった。ありがたいなぁと思う。
(オムツはサブスク、布物手作りなし、写真はデータ購入可。至れり尽せりである…)
結果的に、低月齢のうちは健診やら予防接種やら体調不良やらで預けられるのは週3日くらいだった。
仕事についてはまぁそういうものだという前提で、夫と協力しながらやっている。
日々コンディションの変わる乳幼児だからこそ、先生方とはたくさんのことを共有して、一緒に喜んだり相談したりできる。
もちろん、意図がうまく伝わらないときもある。年配の先生のアドバイスに対してちょっと情報が古いんじゃないかと思うこともあるし、プロの視点にすごく助かることもある。
人間は一律じゃないから、先生方とも、そして我が子とも、少しずつ関係性を築いていけたらいいと思う。
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なんにせよ、子育ての先は長ーーーいのだ。
「子どもを預ける」と、その間親が子どもにできることはほとんどなくなってしまう。でも、それと同じ時間だけ、間接的にしてあげられることの選択肢が増える。
それがお金を稼ぐことだと答える人もいるだろうし、同じくらいのお友達と一緒に過ごせること、親以外の大人に関わってもらえること、家では知らないものごとに触れられることでもあるだろう。
そして親が「自分とは違う視点からみた子ども」や「専門知識やたくさんの子どもと関わってきた経験のある人の話」に触れられることも、巡り巡って子どもにしてあげられることのひとつになるのではないだろうか。
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これはなんとなく感じているだけなのだけど、親が安心して第三者に自己開示できることが、子どもの安心にもつながる気がする。
保育園ではなくて一時預かりでもいいし、支援センターや交流センター、ベビーシッターやファミサポさんでもいい。
それが実家やご近所さん、友だちやサークル的な集まりだという人もいるだろう。安心していられる関わりがあればなんでもいいんだと思う。
とにかく自分と子どもに合う、第二第三の場所を作ること。それが我が家にとっては保育園になりそうだ、というだけだった。まあ他に選択肢が少なかったのも事実だけど。
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そんなわけで
・うちは産休明け(生後2ヶ月)から保育園通ってるよ
・それなりに悩んで、色んな人の話を聞いたよ
・今は安心して通えてるよ
・早いか遅いかとか自宅と園どちらがいいかとかより、第三者とともに子どもを見守れる場所があるのがいいと思うな
という話でした。
とりとめもなく書いちゃったけど、いずれその後の経過も含めてきちんとまとめたいですね〜(3500字超…)
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