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海外におけるデザインリサーチ/UXリサーチ界隈の盛り上がりと日本の状況について

オーストラリアのシドニーで開催されたDesign Research 2020に参加する機会がありました。参加と言ってもこのご時世ですのでzoomを利用してのリモート参加になります。Design Research 2020はその名の通り、デザインリサーチに関するカンファレンスです。アカデミックなカンファレンスというよりは、実務者による発表がメインではありますが世界各国からデザインリサーチに関わるプロフェッショナルが参加しています。

海外にデザインリサーチの状況

デザインリサーチ、あるいはUXリサーチと呼ばれる領域は、海外ではここ数年大きな盛り上がりを見せています。デザインリサーチャとして働く人の具体的な数字は不明ではありますが、ロンドンやサンフランシスコといった大都市では、一週間に500件以上ものデザインリサーチに関する新規求人が出されているそうです(下記の画像はDesign Reseach 2020基調講演「The Five Dysfunctions of Democratising Research」をまとめたツイート群より引用)

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エンジニアや営業などある程度の規模で、母数の大きい職種であれば「そんなもんか」で流したくなるところですが、デザインリサーチというあまり聞き慣れない職種においてこのような状況となっているのは異常と言って良いでしょう。

日本におけるデザインリサーチの現状について

一方で、日本においてはまだデザインリサーチに関する十分な情報がありません。デザインリサーチ、UXリサーチという単語すら、デザイントレンドに敏感な人の間でようやく、ここ数年で耳にするようになった状況では無いかと思います。

このような状況ですから「さぁ、実際にプロジェクトに取り組むぞ」となったところで、手探りでプロジェクトを進めている方が多い印象を受けますし、プロジェクトの中身としてもユーザビリティ評価にフォーカスをあてて取り組んでいる場合も多いように思っています。もちろん、ユーザビリティ評価はデザインリサーチ、あるいはUXリサーチのひとつの領域ですが、これがだけがデザインリサーチではありません。現段階でデザインリサーチの貢献が非常に限られた領域のみだったとしても、将来的には事業やプロダクトの状況、そして社会情勢を見すえながらではあるものの、多くの組織において様々なリサーチに取り組んでいくことが求められていくでしょう。

今後あらゆるプロジェクトを推進していく上でのドライバーになると確信しており、日本においてもデザインリサーチ界隈を盛り上げ、そして社会とコミュニケーションしていくことが、日本が今後成長するために必要不可欠であると思っています。

日本のデザインリサーチを盛り上げるために

デザインリサーチ界隈を活性化するためにはいくつかのフェーズが考えられると思うのですが、現段階ではデザインリサーチに対して興味がない人に対してデザインリサーチあるいはUXリサーチの有用性を説くと言うよりも、まずは少しでも興味がある人との対話を通して、日本にリサーチ文化を浸透させ、様々な現場で小さな成功を積み重ねていくていくのも必要なことだと考えています。

日本においてデザインリサーチ文化を浸透させるための課題のひとつとなるのかまず、リサーチに対する理解が乏しいこと、それによってリサーチに取り組める環境が決して多いとは言えないこと、そして手法やノウハウに関する情報があまりないことかなと思っており、このあたりに対して私ができることがあれば良いなと思っています。

そのための唯一の方法とは思っていないけれどもひとつの方法としてオフィスアワーがあるかなと考えました。(というか、実は半年以上も前の話なのだけど「オフィスアワーみたいなのやってみたら?」と友達から言われたのですが下記のようにツイートだけして放置していたのです)

オフィスアワーについて簡単に説明すると、大学の先生や、最近だと台湾のIT大臣として注目を浴びている唐鳳さんも実施しているようですが、毎週何曜日かの特定の時間にオフィスを開放しておき、先生に対して質問をしたい人や、台湾の大臣の場合であれば政策提案をしたい人などが来て自由に話をしていっていいよ、というもの。

とはいえ私の場合はオフィスアワーとは言っても大学の先生方がやっていらっしゃるような堅苦しいフォーマルなものではなくもっと気軽にデザインに関しても話をしましょう。あるいはデザインでなくても良いのでいろいろ話をしましょう。

私としても私の経験や知識がなにかの役に立てば良いなということもありますし、対話を通して新しいを得られると良いなぐらいに考えており、比較的カジュアルな場をイメージしています。

ということで下記のようにプレスリリースを出したところ結構な数の予約をいただき順次実施しておりますが、プレスリリースを出して二ヶ月ほどたち、予約も落ち着いてきたことでnoteでも宣伝してみることにしました。

予約方法は下記のcalendlyというサービスから都合の良い時間を選択してもらうだけです。ちなみに完全に余談ですが、今回calendlyを初めて使ってみたのですが、Googleカレンダーとの連携も可能ですし、非常に便利です。今後、予定の調整等に積極的に使っていきたいです。

ということで半分宣伝のような内容ですが、デザインリサーチ、UXリサーチに興味のある方は気軽に話をできると良いなと思っているのでよろしくお願い致します。


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