見出し画像

伊勢御師旅  古市街道を歩く旅。


伊勢御師旅、というのをやっています。
あなたの知らない伊勢がある。


伊勢のディープスポット、パワースポットを巡る旅ツアーをやっています。。


ご案内ページはこちら⇒伊勢御師旅
今回は伊勢古市を歩きました。

伊勢神宮は
外宮と内宮に
分かれています。
両宮の距離は
約5-6キロ。


古市街道は
太古の時代から
外宮内宮を結ぶ街道として
発展してきました。


最盛期の江戸時代は
大遊郭街として
江戸吉原
京都と並ぶ
日本三遊郭の一つとして
全国にその名を
轟かせていました。

今では住宅街となって
かつての繁栄を
しのぶものは
わずかしか
残されておりませんが

往時の面影を求めながら
内宮宇治橋を目指します。


【古市の案内】
--------------------------
かつてのおかげ参りの旅人は
二見で禊(みそぎ)をした後に
外宮、内宮にお参りをして
その後朝熊山に岳参りした後に
「精進落とし」と称して
古市に遊びに出かけました。


最盛期には
妓楼70軒、遊女1000人、
浄瑠璃小屋も数軒、
というにぎやかさで、


「伊勢参り 
大神宮にも
ちょっと寄り」


という
川柳があるほどの
賑わいを見せておりました。






伊勢音頭も
古市が発祥の地です。
また新進役者の
登竜門として
伊勢歌舞伎も有名でした。


芝居小屋もあったり
大道芸人の
お杉お玉

またいろいろな
事件もありました。

一番有名なのは


油屋お紺の殺傷事件です。
寛政8年(1796)5月4日。
宇治浦田町の医師
孫福斎(まご ふく いつき)(27歳)は、
油屋で馴染みのお紺(20歳)を
相手に酒を飲んたのですが
途中、お紺が中座し、
なかなか戻ってこないので、
斎は業を煮やし、
遂に荒れ狂って、
刀を抜いて暴れまわり
即死2名、負傷者7名、
の殺傷事件をひきおこました。


これは
「伊勢音頭恋の寝刀」
という歌舞伎になり
江戸、上方で
大評判になりました。

その油屋の跡地も訪れました。
今は切り崩された谷間を
近鉄電車が走っていました。





油屋近くの大林寺というお寺に

お紺と斎のお墓があります。
斎のお墓は昭和4年に
建立されたそうです。

約200年ぶりに二人は
あの世で夫婦になれました。


「古市参道資料館」も見学します。
往時の栄華たくさんの資料から
学びます。


また麻吉旅館は
かつての古市の面影を
今にとどめる
現存する唯一の建物です。

ここは
タイムスリップ感満載です。
インスタ映えポイントも
たくさんありますよ。


それでも街道には
起伏に富んだ道に

面白いスポットが

程良い距離感で

点在しているので、

退屈しません。


とても気持ちの良いトレイルでした。


このコースほんとにいいですよ。


牛谷坂上の
常夜灯のあたりは
ちょっと不思議な感じのする

スポットです。



(古市はこんなところも多いです)
ここでコーヒータイム。
あたしが焼いたスコーンと
コーヒーを飲んで
瞑想しました。







車では通ったことがありますが、

こうやって歩いてみると


ほんとに全然風景が違って見えます。

地元だから知っていると

言うのは大きな誤りです。

ぜひ実際に歩いてみてください、


ほんとに江戸時代の人たちが

歩いた道のりが肌で体感できます。


牛谷坂の上でコーヒーを飲んで瞑想しました。

それがさらに気持ちよかったです。



古市の資料館で見た


伊勢音頭を踊る女性を物色するオヤジ達の錦絵です。.

伊勢参拝に来た全国からの参拝客たちは、

最初に二見浦で禊をします。

その後外宮内宮朝熊山とお参りして、

最後に「精進落とし」と称して、

古市で遊んで帰ると言うのが

観光コースになっていました。


古市を通って、
牛谷坂を下り、
内宮前おはらい町に行くと、

おはらい町には

ありとあらゆる創意工夫をこらされた

食べ物が並べられ

お酒が並べられ観光客の食欲を煽っています。


まさにこの錦絵の色使いが同じなのです。
現代はこのおはらい町が
古市の代わりをしているのだなぁ
と言うのがよくわかりました。
性欲と食欲の違いはありますが、
欲望には変わりがありません。


宇治橋を渡り神域に入るとそこは
凛とした空気が流れ
厳粛なムードに包まれますが、

一歩、宇治橋から外に出ると、
煩悩全開の乱痴気騒ぎです。
時代が変わって文明が発達しても
根源的な人間の持つものは
.変っていないのです。

人間て面白いな
そして愛おしいな。
って思いました。^_^



現代の旅行は
点(観光スポット)から点(観光名所)へ
自動車や電車で瞬間移動的に
移動することが当たり前になってしまいましたが

昔の人が歩いたトレイルを
自分の足でなぞってみると
普段見えてこなかった
時間の流れや
空気感などで
200年300年の時空の息遣いが
リアルにわかります。

伊勢御師旅では
必ずどこかで瞑想も致します。
瞑想を組み込むと
旅に一層の深みがでて

わたしたちの世界が
通り一遍の表層だけでなりたっているのではなくて
バームクーヘンのように何層にも折り重なった
時間と空間のなかで
人々の息遣いや想いなどが

深層意識にまでしみ込んでくるのです。

そしてそれらは未来に生きる
わたしたちの大きな推進力となってくれるのです。



もし、みなさまが
伊勢に行こうと思い立ったら
ぜひわたしにご相談ください。

普通の旅では味わえない
スペシャルな旅をお約束いたします。^^☆)
伊勢御師旅

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?