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誰かがやらないとヒトの世界がまわらない雑務を優雅にこなす人物

昨夜久しぶりに次男のサッカー練習場へ迎えに行った。ITALIAN BURGERという激うまハンバーガー屋で
夕飯を食べる約束があったから。

サインしに事務所へ来て、と次男が言う。

サッカーチームの雑務をこなす男性に会ったのは数年ぶり。相変わらずの日焼けした笑顏。記憶が確かならば彼は会計士のような仕事をしていたはず。郵便局の職員だったかな?

とにかく大量の書類整理と数値の扱いに慣れている。小さなトタン小屋の事務所の中は整然としていた。不備の内容をメモした付箋がついた書類が並んでいる。

こういう種類の仕事をサクサクこなす優雅さに私の琴線はくっと揺れる。特に混沌としがちな国イタリアで出会うと感動すら覚える。

それなりの人数がいる集団の流れを滞りなくするために必要な雑務。このコツをつかんだ人物がいる・いないで変わること。それは目立たないのだけれも
集団の中に流れる空気が変わる。

幸いなことに生まれつきの性格と経験の場のおかげで私自身は得意な分野。ただしそれがいちばん好きな種類のことかと問われれば、答えはNoだ。だから率先してやらない。

職場・家庭・個人の書類整理や分別・計算・処理。こういう雑務の鍵は「なにが必要か」というよりもむしろ「なにが不要か」を見極める判断力。

いらない書類や情報が雑然としていると混乱は混沌を呼ぶ。ぐちゃぐちゃに絡みついた細い糸をもとの状態に解くことができなくなるように、ただ断ち切って捨てるハメになる。

ごちゃごちゃな部分にはホコリやゴミが溜まる。人間関係・健康・経済に直接影響が出る。そのことに気づいている人が最近はだいぶ増えたような気配。断捨離やらミニマリストの流行りの根底にあるのはそういう再認識のおかげ。

公私共にごちゃついた人間達が構成している集団に所属していると疲弊とエネルギー消費を余儀なくされる。だからなるべく物理的な距離をとる。今の職場と私生活だけで充分。

副業やら副収入に関わる場合、かなり厳選して判断をする。いくら特定能力が高くても魅力的な場所でも、自分のリズムに合わない人や場はすっぱりと切ることにしている。だらだらと付き合うと妙な雑務を請け負うハメになる。

あくまでも私のリズムに合うか合わないかの話で、それが正解か不正解かではない。仕事では切った人物がダメ人間なのではなくて、ただリズムが合わないだけのこと。

クラッシックとラップの音楽の良さ、質が違うのと同じ。上手くフュージョンさせれば新たな可能性はあるかもね。

久しぶりに再会した優雅な事務処理能力のある人。彼の笑顔はあかるく輝いていた。

秋冬の服が楽しめる季節。今日も重ね着色遊び。
楽しい1日をお過ごしください。

(はてなブログ「アレコレ楽書きessay」2022.9.29 加筆訂正・転載)

Grazie 🎶