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悩み相談「結婚式のためのボディメイクでトレーナーに砂糖はやめるべきと言われた。指示に従うべき?」

◆相談内容

結婚式のためにボディメイクを始め、パーソナルトレーニングにも通って9ヶ月ほど経ちます。トレーナーから砂糖をやめるよう言われ、方針に悩んでいます。

そのほかの食生活のバランスはほぼ取れており、体脂肪や筋肉量も順調に良くなっています。痩せている方なので、体重は落とさず筋力アップを目指しています。
バランスの良い食事を摂りつつ、頑張った日はお菓子をつまんだり、休日は友達やパートナーとスイーツを食べに行きたいです。普通の食生活を送りつつ、筋力アップしたり体力を上げたいです。

砂糖の摂取で身体が冷える、中毒性があるから筋トレの効果が落ちると言われました。高いお金を払っているし、そもそも理想の身体を望んだのは自分なのだから、食生活も言われた通りにしないとダメだ...と思ってしまい、罪悪感がしんどいです。

mikikoさんはどう思いますか?


◆mikikoの回答

▶️迷った時は原点に戻る

方向性が分かんなくなっちゃったり、どこで線引きをしたらいいか分からなくなっちゃった時は、「結婚式を何のためにやるか?」に戻るべきだと思います。

一生に一度の晴れ舞台だし、最高の自分で出たいのは分かる…!写真にも残るし、今後何度も話に上がる話題だろうし。「人に見られる」というプレッシャーで判断が鈍っちゃうのも想像できます。

でも、結婚式ってそもそも、友達やパートナーとの交流の機会を奪ったりしながら準備して、疲れ切った心を笑顔で隠しながら皆にお披露目するための日ではないですよね。

人によって理想の結婚式って異なると思うけど、私は自分の気持ちを押し殺しながら別人みたいに劇的大変身をしてまで出たいかというと、違うかな。

これまでの私らしい身体でいたいし、作り笑顔じゃなくて自然と笑顔になっちゃうような心の状態で出たいです。自分がどれだけ綺麗になれるかを披露する日ではなくて、心からハッピーな自分の人生の1ページをみんなと一緒にお祝いする日にしたい。

その目的とズレてしまうような準備プロセスになってしまうのであれば、トレーナーの指示にはNOの意思表示をすると思います。

質問者さんも、これまで9ヶ月納得しながら一緒にやってきたトレーナーさんの指示に「ん?」と思うのであれば、きっと結婚式の目的とプロセスでズレが生じているからなんでしょうね。

そのズレに気付いて「なんかモヤモヤするー」と立ち止まることが出来たのは、自分の心に耳を傾けてあげているからこそ。すごくいいことだと思います。


▶️表面的な生き方が嫌い

私が「満たされた心が自然と表れるような式がいいよね」と考えるのは、「表面的な生き方」が苦手だからです。

壊れかけてる家族なのに親戚の前では仲のいいフリするのとか、夫婦間でグチだらけなのに人前では順調を装うのとか。

人間関係に限らず、SNSでは自信満々な風に更新してるのに実は心の中では超自己嫌悪とか、何でも知ってる風に振る舞ってるけど実は「知りません、教えてください」と言えないだけとかいうのも同様。

表面的な生き方をすることで、反対に「完璧じゃない部分を見せられない(見せても大丈夫と思える環境にいない)」という、押し込んでいる心の不安定さ(insecurity)が逆に露呈する気がするんですよね。

自信がない人ほど完璧しか受け入れられない。だからだんだん「不安定さを隠すために完璧を装う努力」に方向性がズレていってしまう人が多いのかなと思います。結婚式がそのための一大イベントになってしまうのはもったいない。

結婚式って、人からのジャッジを恐れて完璧な姿を見せびらかすための場じゃないと思うんですよね。皆が見たいのも、心から幸せそうな質問者さんの姿だと思うし、ジャッジされそうで怖いならそんな人は呼ばない方がいいと思う。(現実的には、呼ばなきゃいけない人とかいると思いますが…)

あなたにとって、そしてみんなにとって大切な日が、見栄えばっかりの式で写真映えがメインの日になっちゃってたら、一体誰のための何のための日なのか分からなくなっちゃう。

だから、一旦「何のためにやるんだっけ?」に戻って、自分の中で譲りたくないものとか「これをやったら幸せな日々が削られる」と思うものがあるなら、それは誰に何を言われても守るべきだと思います。

質問者さんは、自分の身体に関する方針もしっかり分かっているみたいだし、これまでの変化も実感できているみたいなので、納得できない方向にわざわざ舵をきる必要はないんじゃないのかなぁ、きるとしたら誰のための何のための決断になるのかなぁ、というのが、(限られた情報なのは承知の上で)いただいた相談に対する私の率直な感想です。


▶️トレーナー目線での意見

トレーナーによって指導方針が異なるので、ただの一意見として聞いて欲しいのですが、私だったら、食事のアドバイスしてて「これは譲れない」と言われたら、「そっか〜、じゃあとりあえずそれは変えずに、じゃあ他のことからやっていこうか」と提案しますし、食事内容の変更に関して話した後は必ず「どう?この変更、やりたいな、やれそうだな、って感じる?」って聞きます。

砂糖に関して言えば、毎日お菓子食べなきゃやってけないとか、お菓子食べ始めたら止まらない、みたいな「コントロール不能」「心身の健康への害」のサインが出てなければ、本人がやりたいと思うまで優先順位を無理にあげることはありません。(やらなきゃいけない気がするではなくて)

砂糖が欲しくて仕方なくなっちゃう原因(普段の栄養不足、睡眠不足、ストレス、脳や身体の働き)などの話はすると思いますが。

トレーナーの指示は絶対ではないので、しっくりこないなぁ、自分の型には合わせられそうにないなぁ、合わせても自分の心の栄養にはならないなぁ、と思うのであれば、それを伝えるべきだと思います。

「パーソナル」トレーナーなんだから、個人のニーズに合わせてテイラーメイド出来てなんぼです。むしろ、そういう会話が出た時がトレーナーとしての腕の見せ所。

詳しい内容は分かりませんが、9ヶ月一緒にやってきて結果も実感できているのであれば、無理して方針を変える必要はないのでは?と思います。納得いかないのであれば、自分の意思を伝えて疑問点はまっすぐぶつけるべき。

やり方に疑問を持つことは失礼でもなんでもなくて、そういう疑問をしっかりコミュニケーション出来るのがパーソナルの利点なので、疑問はぶつけちゃってください。

▶️ボディメイクは行きすぎると心と身体を壊す

ボディメイクは、やればやるほどメリットが増えるわけではなくて、行きすぎると心も身体も壊します。

私は超絶クリーンで健康的な食生活を数ヶ月試してみたことがあるんですが、身体はキレッキレになったけど友達いなくなりましたよ笑

自分だけ食べ物断るのが億劫で全然遊びに行けないし、食事プラン乱れると罪悪感だし、ホリデーで休憩するとその後のむくんだ身体にガッカリするし。

「何のためにやってんだっけ?」「総合的に幸せ減ってない?」って思ってやめました。

アイス食べる度に罪悪感を感じたりなんかの理由つけて「許可」を与えなきゃいけない生活の何が幸せなんだ?そこまで犠牲を払ってまでいい身体を人に見せつけたいエゴの方が問題あるんじゃないか?って。

摂食障害を含め、これまでの経験でそういう完璧な自分しか見せられない状況で動けなくなった時は息苦しくてしかなかったので、今は普段からなるべくダメな部分も出せるような精神状態でいることを心がけています。

そして、「完璧な自分しか受け入れてくれないな」と感じる人や、何やっても「自分には足りないものがある」という気持ちにしてくる人からはなるべく距離を置くようにしてる。

never enoughなんですよね、そういう人と関わってる限り。
変わらないといけないのは身体ではないんだと思う。

What's "enough" for you?という質問は常に自分にしています。じゃないと底なしの沼にハマるだけ。ボディメイクも、お金も、知識も、地位も、人間関係も。

結婚式という特別なイベントだろうと、土台にあることは変わりません。

「何が自分を幸せな気持ちにするか?」
だと思います。

自分の幸せな気持ちは周りにも伝染します。見栄えばっかりの笑顔にはないエネルギーがある。準備の段階から嬉しいと楽しいを忘れずに、そんな素敵なエネルギーで溢れる式にしてください!

と、外野の私がペラペラ喋ってみましたが、結婚式は、主役の2人がやりたいようにやる日です。私が何と言おうと、本人たちが一番納得のいく形にするのが最優先。心も身体もハッピーの溢れる日になりますように!


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NZのトレーナー◆mikiko
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