【まとめ】「痩せたその後の未来」まで考えてダイエットをしてるか?

私はよく「痩せたその後の未来まで考えてダイエットをしてるか?」という話をするようにしています。

「夏までに痩せる」「2ヶ月で○kg減」「即痩せ」という言葉が飛び交うこの業界。こうした言葉に飛びつく人は多く、それを狙った商品も多い。「即効性=いい方法」と勘違いさせる雰囲気があります。

実際、すぐ痩せることしか考えていなくて、「その後どうすんの?」の部分はぼんやりとしか考えていない人がほとんんどです。「頑張って維持する」みたいな答えが返ってくる。

でもダイエット成功者の9割がリバウンドを経験することからも分かるように、「頑張る」で維持するのはほとんど不可能。

リバウンドする人が増えると、何度もダイエットをして沼にハマっていく人が増えるので、ダイエット業界はさらに潤います。現に、リバウンドして戻ってきた人たちを割引で迎え入れているサービスもあるほど。

仮に2ヶ月で痩せたとして、その後のことまでサポートしてくれる人が少ない。

本当にダイエット業界が成功しているなら、この業界は縮小していくはずなんですよね。

でも、日本のダイエットビジネスは、現在2兆円規模と言われるまで膨れ上がっています。他の先進国でも同様。リバウンドをする人が増えるほど誰かが喜び、この問題を根絶しようとする人の声がかき消されてしまう。

社会は「リバウンドしないように」とは教えてくれないから、自分で考えて情報を選べるようにならなきゃいけません。じゃないと(お金の有無や社会的地位の有無に限らず)知らないうちに情報弱者になり、頑張るほど沼に深くハマり、結果から遠ざかってしまうんです。

だから大事なのが、自分で『痩せた後のプラン』まで考えること。私が考える「痩せた後の話」はこんな感じ↓

体型がどんどん変わっている時は、洋服が入るようになったり、周囲が変化に気づいて話題にしてくれたり、「変化」や「達成感」を楽しみ喜びを感じる『変化期』です。

でも、そのまま痩せ続けたら死んでしまうので、ある程度まで行くと『維持期』に入ります。この期間は「変化」も「達成感」もなくて、プロセス自体を楽しむ期間。それまでプロセスが苦でも自分の気持ちを押し殺すことで痩せてきた人たちはここで撃沈し、リバウンドします。

2ヶ月で痩せた例を使って「痩せた10年後」まで考えると、残りの9年10ヶ月は『維持期』です。我慢や制限でダイエットする人たちは、この9年10ヶ月を我慢して”頑張って”過ごそうとしているんです。

赤ん坊が1人生まれ、小学校4年生になるまでの間のほとんどを我慢と制限で囲んで過ごそうとしている。

痩せる目的が「自己肯定感を上げるため」「ファッションを楽しむため」「健康のため」だったとして、こんな制限だらけの生活を選ぶあなたは、いったいどんな幸せの形を追っているんだろう?

あなたが今の自分に満足できないのは、身体が問題じゃないのかもしれません。

10年先の生活まで考えて、結果を出しながら今をよりよく生きる選択をする。そのためにも、即痩せしようと奮起するのを一旦やめて立ち止まることが大切です。

私は、将来ダイエット業界が縮小する日が来ることを夢見て、こういう情報発信・声かけを続けたいなと思っています。

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