見出し画像

ビジネス文書編「報告文」の書き方/作家の僕がやっている文章術024

前回(023ビジネス文章編)は、謝罪文の書き方についてお話ししました。

ビジネスにおいては依頼文や、問い合わせ文や、訂正を伝える文章もまた書くのに苦労するとの声を聞きます。

早く、読みやすく、分かりやすく書きたいとの声を聞きます。

ビジネス文章を書くための、主なポイントは次の4点です。

1/主題を見極める

2/帰納法で書く

3/敬語を正しく使う

4/文法を正しく使う

まずは頭の中にある「書かなくてはならないこと」を書き出します。
このときには、キーボードには向かわず、紙に直筆をすると、頭の中の整理がしやすくなります。

キーボードに向かうと、どうしても文章単位で物事を考えがちになるからです。

伝えるべき「事項」「背景」「理由」「質疑」「提言」などは、頭に浮かぶ概念の単位で整理した方が効率がよいのです。

画像1

さて次のように書き出したとしましょう。

A/部長に売り上げが3200万円減だろうとの報告
B/食品▲に異物が混入してしまった
C/すでに出荷してしまっている
D/関東では回収を始めている
E/健康被害の報告はまだない
F/消費者は食べてしまっているかもしれない
G/消費者や販売店には呼びかけで回収しようと考えている
H/費用は1000万円と試算している
I/部長には会議を招集して欲しい
J/自分の責任もあるだろうが、工場で起きたことで工場長の責任だ
K/工場労働者の意識が低かったと思う
L/部長から社長に報告して欲しい

これだけの事案がいっきに頭の中に浮かんだとします。

何から書いたらよいか分からない。

繰り返しになりますが、ポイントは次の4点です。

ここから先は

1,877字 / 3画像

¥ 300

サポートしていただけると、ありがたいです。 文章の力を磨き、大人のたしなみ力を磨くことで、互いが互いを尊重し合えるコミュニケーションが優良な社会を築きたいと考えて、noteを書き続けています。