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The World's 50 Most Innovative Companies 2020

Fast Companyの毎年恒例の、1年間で最もイノベーティブだった企業が発表されたので、去年に引き続き、ノミネート企業について簡単に調べてみました。

世の中こんなことがビジネスになるんだな~って毎年面白く見ています。
50団体あっても、2年連続ノミネートは4社のみ。去年と顔ぶれが全然違って、毎年変化を続けることの難しさを感じる…!

参照:FastComapnyのWebページ、2019年版のまとめは、こちら

1.Snap

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一時期はユーザーが落ち込んでいたが、AR機能の拡充、動画コンテンツ配信といった取り組みでユーザーがV字回復。その取り組みが革新的だと評価

参考:拡張現実(AR)に活路見出すソーシャル、それは「SnapChat」

2.Microsoft

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Microsoft Teamsにより、多くの人々の生産性に貢献した。大企業の多くだけでなく、医師やコールセンター、工場といった業務効率化が進んでいなかった分野にも広く浸透した点を評価。

参考:
「Microsoft Teams」のユーザーが2000万人を突破、「Slack」の対抗策は?

3.Tesla

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電気自動車の販売台数が群を抜いており、マーケティングの巧妙さだけでなく、実用性を持った車の精算と販売で成長を遂げている点を評価。

参考:テスラEV世界販売が過去最高、5割増の36万台超え 2019年

4.BIG HIT ENTERTAINMENT

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BTS他が所属する芸能事務所。Weverseというアプリを内製し、SNS、EC等をワンストップで全世界へ提供するサービスを評価。

参考:
BTSが始めた“オウンドSNS”がスゴい!ファン目線で作られた「Weverse」とは?

5.HackerOne

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セキュリティの脆弱性を発見したハッカーに企業が報奨金を支払うプラットフォームを展開。10億人のクレジットカードデータの流出の恐れのあった脆弱性を暴いた点で評価。

参考:企業とセキュリティの脆弱性を発見するハッカーをつなぐHackerOne

6.WHITE CLAW

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アルコール入り炭酸飲料のカテゴリ「ハードセルツァー」の王者。従来女性をターゲットにして女性らしいマーケティングが行われていたのに対し、ニュートラルで性別をこだわらないパッケージデザインでアプローチした点を評価。

参考:
夏向けの新アルコール製品を、いかに売り続けるか?:米で人気のハードセルツァー

7.Shopify

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2年連続ノミネート。数々のD2C企業のECをささえ急成長を遂げている上、新システム“ショッピファイ・フルフィルメント・ネットワーク"で、配送作業を支援する仕組みを構築し、アマゾンとも対抗している点を評価。

参考:
ECプラットフォーム「ショッピファイ」、倉庫ロボット会社を477億円で買収

8.CANVA

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デザインテインプレートの提供により、誰でもなんでも簡単に作れるようなった点を評価。(私もちょっとしたものは全部CANVAで作ってます。めっちゃ便利なんですよね…)

参考:
昨年ユニコーンとなったシドニーのデザインツールスタートアップCanva、無料写真素材サイトのPexelsとPixabayを買収

9.ROBOLOX

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オンラインゲームプラットフォームを提供し、クリエイターが作ったゲームや、ゲーム上で利用できるアイテムの売買で巨大な経済圏ができた点を評価。

参考:
VR対応のオンラインゲームプラットフォーム「Roblox」1億5000万ドルを調達

10.ZIPLINE

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ルワンダ発の、医薬品や血液をドローンで配送するスタートアップ。2019年には、ガーナやサンフランシスコでもサービス提供開始。その重要性、社会貢献性を評価。

参考:ドローンが命を運ぶ。米Zipline社が血液輸送サービスを開始

11.KaiOS Technologies

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スマートフィーチャーフォン用のオペレーティングシステム(OS)を製作する企業。15ドル程度で利用できる携帯電話を提供し、スマートフォンを購入する余裕のない数十億人へリーチできる点を評価。

参考:
新興市場向けスマートフィーチャーフォンOS開発のKaiOS、シリーズBラウンドで5,000万米ドルを調達——Cathay Innovation、Googleらから

12.BEYOND MEAT

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代替肉を製造し、大手チェーン店にも流通できる生産能力を持つまでに成長した点を評価。

参考:代替肉製造Beyond Meatのファーストフードチェーン開拓は試行錯誤

13.BRAVADO

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ユニバーサルミュージックグループに所属するアーティストのブランドマネジメントを行う企業。単なるグッズ企画にとどまらず、ファンがアーティストと強く繋がれる施策を次々と打ち出していると評価。

14.MEESHO

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インド、インドネシアで急速に普及している、インド版メルカリ。売りたい商品・中古品をプラットフォーム上に出品し、やり取りはWhatsApp等のSNS上で行う。SNSを上手く活用している点を評価

参考:
インド版メルカリ・Facebookバックの「Meesho」が1億2500万ドルの巨額調達ーーAmazon・Flipkartの次をいくソーシャルコマース、その手法とは

15.SPOTIFY

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ポッドキャスト機能の強化と、ポッドキャストのリスナーの分析機能を提供している点を評価。

参考:Spotifyの有料会員爆増、その裏にあるのは“Podcast効果”

16.HELLO SUNSHINE

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リース・ウィザースプーンが代表を務めるストーリーテリングの会社。従来の典型にとらわれない女性像を打ち出したり、コンテンツのプロデュースを行っている点を評価。

参考:
進化し続ける“アメリカの恋人”、リース・ウィザースプーンの知られざる別の顔。

17.LUCKIN COFFEE

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オンライン事前オーダーで並ばずにコーヒーを購入できる。データドリブンで事業を推進し2年でスターバックスと肩を並べるまでになった点が評価。

参考:中国ラッキンコーヒー、「スタバ超え」の突破力

18.MERCK

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エボラウイルス出血熱に対し、初の予防ワクチンを開発する企業。2019年に欧州医薬品庁により承認されて、エボラウィルスにより致死率を88%低減させる見込み。

参考:EMA 初のエボラウイルス感染症ワクチンなど5品目承認勧告

19.WHOOP

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トレーニングした後に、回復するためにどの程度睡眠をとるべきか?を教えてくれるバンドを提供する。ワークアウトの量や強度ではなく、「休息」に焦点を当てた点を評価。

参考:
睡眠をもっと快適にするIoT機器が続々登場!「スリープテック」を動画で解説

20.SWEETGREEN

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昨年に続き2年連続ノミネート。農家から直接野菜を仕入れる"Farm-to table"なサラダ屋さん。
配送料無料で企業へサラダを「置き配」する戦略が評価。

参考:
高額なサラダ専門店がNYの外食産業で革命。Sweetgreen(スイートグリーン)はコミュニティマーケティングで成功。

21.SAGE THERAPEUTICS

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初めてFDAに承認された、産後うつの治療薬Zulressoを開発。これまで産後うつへのアプローチは精神的なケアに限られていた。

参考:米FDA 産後うつ病治療薬Zulresso承認

22.INDIGO

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昨年に続き2年連続ノミネート。厳しい環境でも良く育つ農作物の開発等をおこなうアグリテック企業。
今回は、より多くの二酸化炭素を土中に捕捉して貯留する農業従事者へお金を支払い、気候変動への影響を相殺する方法を求めている会社や個人に炭素クレジットを販売するという事業「Terraton Initiative(テラトン・イニシアチヴ)」が評価。

参考:「カーボン・ファーミング」は気候変動対策になるか?

23.Vimeo

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動画配信プラットフォームから、動画クリエイター向けのサービスになった点を評価。

参考:
Vimeo はいかに、1億ドル規模のB2B企業へシフトしたか? : もはや YouTube の代替ではない!

24-26.CAASTLE、THREDUP、TROVE

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ファストファッションによる環境への悪影響に警鐘をならし、衣装のレンタルや中古販売の事業を手掛ける点を評価。

参考:
米オンライン古着店のスレッドアップ、メイシーズなど百貨店で販売開始

27.BREX

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「事業歴」「年商」に基づかない独自の審査基準でスタートアップ企業に法人カードを発行する企業。その時の売り上げ額に応じて上限が変動する。

参考:
米国でスタートアップ(起業直後の会社)向けの法人カード「Brex(ブレックス)」が躍進。11億ドルの企業評価を突破

28.HOPPER

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AIを活用して、航空券の価格予想や、ホテルの価格のモニタリングを行い、買い時を教えてくれる。

参考:
航空券の「買い時」を知らせるアプリ「Hopper」、航空券の価格予測に加えて、ホテル客室の価格モニタリングを開始へ

29.STRAVA

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アスリートのためのソーシャルネットワークサービスをサブスクリプションモデルで提供。集めたデータを用いて、最適なランニングコースや自転車の配置などを分析している。

参考:
Stravaのモバイルアプリに加わった新機能『フィットネス』&『主観的運動強度』とは?

30.IMMUTA

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データを法規制に則り誰がどのようにアクセスしたか監視してくれるソフトウェアを提供。

参考:FTCの取り締まり強化でデータ倫理は戦略的事業の武器に

31.WATTPAD

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オリジナル小説など、テキストベースのコンテンツを投稿できるプラットフォームを提供する。作者の潜在能力の判断に、AIを活用する取り組みを評価。

参考:
YouTubeのテキスト版、「Wattpad」のクロスメディア戦略:データを武器にコンテンツ販売

32.ATTABOTICS

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小売・医療業界向けに、倉庫業務を代替するロボット システムを提供

参考:小売業の e フルフィルメント

33.ROTHY'S

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ペットボトルを原材料としたエココンシャスな思想で製造されたシューズを提供する。最初から環境への配慮があった点、加えて洗練されたデザイン、洗える、など機能性も備えている点が評価。

参考:
アメリカで人気のフラット・シューズ Rothy’s ロシーズ が超快適でオススメな話

34.Calm

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初心者でも手軽に瞑想できるアプリを提供し、DL数は6000万を超える。

参考:
5000万人が使う世界No.1の瞑想アプリ「Calm(カーム)」で初心者でも手軽にマインドフルネスを手に入れる

35.Twiga Foods

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バナナを中心に、ケニアの農家から農作物を仕入れて流通プラットフォームを提供しており、2019年現在は13の商品を扱い、8000の農家、5000のベンダーと取引を行っている。

参考:
ケニアの農業物流スタートアップ、Twiga Foods 3,000万ドルを調達!勢い続く!

36.COLOR OF CHANGE

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Netflixで2019年に制作されたドラマ『ボクらを見る目(”When They See Us")』は、1989年にニューヨークのセントラルパークで実際に起きた“セントラルパーク・ファイブ”と呼ばれる婦女暴行事件をドラマ化した作品。黒人・ラテン系というだけで有罪にされた若者たちを描くドラマで、こうしたゆがんだ刑事司法制度を変革すべく、制作に携わったのが、反人種差別団体の「カラー・オブ・チェンジ」であった。

参考:
2019年で最も重要なドラマに注目!Netflixの実話をもとにした『ボクらを見る目』を見逃さないで!!

37.CARTA

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スタートアップの未公開株の管理を簡単にするサービスを提供。

参考:メガスタートアップリサーチ:Carta

38.FOOTPRINT

使い捨てプラスチックによる環境汚染問題を解決するため、従来使い捨てプラスチックが多用されていたトレイやストローについて、サステイナブルなプロダクトを開発・販売する企業。
HP : https://footprintus.com/products/

39.APPLE

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月額5ドル~のゲームサブスクリプションサービス、「Apple Arcade」を評価。

参考:
Apple、Apple Arcadeを発表 — モバイル、デスクトップ、リビングで楽しめる世界初のゲームのサブスクリプションサービス

40.TRUTH INITIATIVE

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タバコの禁煙方法を啓蒙するNPO団体。昨今は電子タバコに依存してしまう若者が多く、禁煙への貢献性が高い取り組みが評価。

参考:電子たばこをやめたい? でも“禁煙”する方法は、誰にもわからない

41.VERTEX

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12歳以上の嚢胞性線維症(CFTR遺伝子の変異を原因とする病気)の治療薬Trikaftaが、FDAに承認された。

参考:FDAが嚢胞性線維症治療薬Trikaftaを承認

42.MAVEN CLINIC

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産婦人科医・精神科医・小児科医など様々な専門家にオンラインで相談できるサービスを提供しており、多くの企業の福利厚生にも採用されている。

参考:Maven(女性・家族のヘルスケア)

43.GRAPHCORE

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AI向けにデザインされた初のプロセッサーを開発する企業。

参考:AIチップメーカーGraphcoreが約165億円調達、R&Dと顧客開拓を推進

44.TEACHABLE

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オンラインで手軽にスクールを開設することによって、スキルを持つ者に複数の収入源の機会を与えた点を評価。

参考:Teachableが、あらゆるオンライン教育コースを真のビジネスに変えるツール作りを目指して、400万ドルを調達

45.BLEACHER REPORT

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米スポーツメディア、ブリーチャー・レポートは、人気Instagramアカウント「ハウス・オブ・ハイライト」他、動画やEC、イベントに投資を進め成長を続けている。

参考:
ブリーチャー・レポート はなぜ、成長を続けられるのか?:米デジタルメディア不振のなか

46.RALLY

ハイブランドのバッグや高級車などの嗜好品を共同所有できるプラットフォームを展開する。
企業HP : https://www.rallyrd.com/about

47.OMAZE

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慈善事業のためのチャリティーサイト。もともと当選者がセレブと触れ合えるという宝くじ的なやり方で資金を募っていたが、事業の背景なども伝えられるようなパッケージングにシフトしてきた。

参考:『パルプ・フィクション』の“チーズ・ロワイヤル”をサミュエル・L・ジャクソンと食べられるチャンス

48.Healthy.io

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スマートフォンのカメラを尿検査など臨床に利用可能な医療機器にできるキットを開発するイスラエルの企業。

参考:デジタルヘルス企業が6,000万ドル調達、スマホで尿検査を可能に

49.CAMEO

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著名人のビデオメッセージのマーケットプレイスを運営

参考:インフルエンサー・メッセージ動画を販売する「Cameo」が5000万ドル調達、ファンビジネスの新たなプラットフォームモデル

50.MEOW WOLF

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宇宙のストーリーテリングを組み合わせたインタラクティブな空間を作り出すアーティスト集団。

以上!!!(疲れた。。。)

世の中にはこんな企業があるんだなと、少しでも知的好奇心を満たすお手伝いが出来たら幸いです。
(2019年版のまとめは、こちらから!)