sevenspirit - 朧月(Misty Moon)

カバー動画制作の際にmv出演するアーチストとイメージの刷り込み作業を行う。アーチストの意向を最大限生かそうといつも考えている。そしてリファレンスとなる動画をアーチストに提案する為、私のSNSには、撮影用リファレンスとして多くの優秀なmv作品に出逢う度、プレイリストに保存している。そのプレイリストから優秀な作品の価値観をシェア頂き、優れた作品創りの参考になれば?と考え、これからレビューしていきたいと思います。

第一回目は「sevenspirit - 朧月(Misty Moon)」。雰囲気がとても素晴らしくバラード系楽曲のmvフォーマットを高いレベルで踏襲している作品です。縦フォントも昨今、数多くのmvにて見かけられますが、本作は楽曲やmvのテイストにとてもfitしているのでは、と思います。そしてフォントも背景のコントラストもありとても見やすくなっております。

曲中のレトロな感じのピアノも良い味を出しています。映像は音楽制作よりも、アクシデンタルな要素をいかに作品に取り込むか、という要素が強く、逆にその素材を活かしきれないと元映像のニュアンスが更に悪くなる、という点で諸刃の剣です。この作品はロケーション、ピアノ、アクセサリー等の活かし方がカット割と共にとても洗練され曲と共にオーガナイズされ、しっとりとした雰囲気の中にも、アーチスト、映像制作者の「熱」を感じます。

楽曲の雰囲気、声もとても素晴らしいです。一方ビジュアルは現在のYouTube mvトレンドからすると好みは別れると思います。最近の傾向はよりナチュラルな、親近感のあるアーチストが好かれているイメージもあります。勿論、素晴らしい音楽に勝る物はなく、何でもやっていい、何にでもなれる可能性がある昨今のエンターテイメント業界なので、彼らがこれから音楽活動を継続して行なっていく際のビジュアル戦略など含めとても気になる存在であります。このご時世、ビジュアル云々と語るのもナンセンスな気がしますが…。

ぜひご試聴下さい!

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