タイパを捨てると少しラクになる【30分note#2】

タイパとは、「タイムパフォーマンス」のこと。
時間に対して効果が高いことをいう。

費用に対して効果が高い「コストパフォーマンス（コスパ）」に似せた言葉らしい。

コスパやタイパを意識することで得られるものは大きい。特にせわしなく生きる子を持つ母としては、日々を生きるうえで欠かせない工夫のひとつだ。

けれども。

タイパを追い求めれば求めるほど、なにか大切なことを見失っている気がしたのだけれど、どうだろう。

共働きの救世主に助けられる

ワーママはタイパ命よ！！！

朝起きてから寝る瞬間までバタバタで、自分の時間と言えるものはほんのわずか。夜、家事を終えてソファに座って時計を見ると22時23時は当たり前。

今はフリーランスになり、日中に家事を進められるが、フルタイムの会社員時代は毎日そんな生活だった。

やっと来た休日も1週間分の買い物や、家の掃除でつぶれる日も珍しくない。

もちろん工夫した。

時間に追われれば追われるほど、心の余裕はなくなる。それなら、時間を買えばいいんでしょ？と。揃えました、できる限りのタイパ商品。

• ロボット掃除機

• 食洗器

• 乾燥機付き洗濯機

• ネットスーパー

感動しました。

洗濯物を干す手間はなくなり時間はできるし、仕事の休憩中にポチっと食料品が買える。超便利！

間違いなく"時間"はできました。

時間に余裕ができるって最高！

購入してしばらく……いや、今も超助かっていて手放せない相棒。便利家電や家事サポートサービスは、共働き家庭にとってなくてはならないものかもしれません。

特に小さい子どもがいると、子どものお世話に時間を費やすので家事まで手が回らないですよね。

家事の時間を短縮できたら、子どもとの時間も増えるし気持ちに余裕を持って毎日を過ごせる。イライラも少し治まります。

時間を短縮しても忙しい"謎"

家電やサービスによって、タイパに成功したのだけれど、あれ…？とふと思った。

「時間ができたはずなのに、忙しい……」

確実に時間はできたのに、忙しいという状況が不思議だった。空いた時間にわたしは何をしているのだろうか。

時間に余裕ができて心にも余裕ができて、充実した毎日を送るのでは……？

"ヒマ"に予定を入れたがる現代人

タイパを意識したわたしは、時間を作ることには成功したが、相変わらず忙しかった。

なぜか……？理由は非常にシンプル。

「空いた時間にめいっぱい予定を入れていた」からだ。

時間ができたらできたで、ムダにしたくない思いが出てきて何かで埋めようとしがち。それが忙しさの理由だと気づいた。

今の世の中、超便利になって時間があるはずなのにみんな忙しいじゃない？
それもこの現象と同じなのかなって。

タイパ。時間的な効率を求めるので、時間ができればその時間の効率を意識して何かをしようとする。とても効率的でムダがない。

が。

なんか悲しいというか虚しいというか、そんな感覚になったりもする。

おばあちゃんが生きていた時代にはあって、今はないモノ。それは、ゆったりとした"時間"かもしれない。

ムダがなく効率的に生きられる世の中だが、そのおかげで生まれた"時間"を、もっと大切にしたい。

勉強や遊び、趣味に使うものいい。けど、時間を感じながらゆったりと過ごすのもいいかなと思う。