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私は重荷を武器にする

私は女性だ。でも、大多数の女性とは少し違う。

今日は、わたしのマイノリティ(少数派)と向き合った命のお話。


今まで自分で背負っていた重荷をおろすために。
もっと自分自身を受け入れて、武器にするために。


ちょっと書くのに勇気が必要だったけど、書いてみた。


私について

1988年生まれ34才。フリーランスです。
小田原という海の近くに住んでいます。
私自身の持病や経験を活かして、”抱えている重荷を下ろして安心して前進できる場所”を創っています。
コーチングやワークショップ、セミナー等の他、事業サポートも行っています。

少数派として生まれた私のいのち


私は1つの少数派を持っている。

私は女性として生まれて、
女性の外観を持っていて、
女性として自認している。


でも、今まで一度も生理が来ていないし、子供を産むこともできない。


そして、染色体異常がある性分化疾患を持っている。

私が持っている染色体はXYである。


アンドロゲン不応症という疾患を持って生まれた女性なのだ。


アンドロゲン不応症の簡単な説明⤵︎

「アンドロゲン不応症」とは、生まれたときの性別を決める染色体がXYであるにもかかわらず、体が女性として発達する珍しい状態のことを指します。つまり、私の身体は女性と同じで、生活も女性として送ってきました。

これは、体が男性ホルモンに反応しないために起こります。そのため、生理もこないし、子供も産むことができないんです。

ChatGPTさんにも手伝ってもらいました。


自覚した日


私が初めて自分がアンドロゲン不応症であると自覚したのは、22歳の春のこと。


私が過去に経験した一連の病状(生理が来ない、子供が産めない等)から、何か病名があるのではないかとネットで検索してしまったのだ。

この便利な時代、Google先生はすぐに結果に辿り着いてくれた。

その瞬間、私の心は複雑な感情で溢れた。


「これだ、私はこういう疾患なんだ!」と自覚してわかってほっとした。

一方で、染色体がXYであるという事実に直面した時、絶望感が私を襲った。


涙が止まらなくなり、私が何者なのか自分自身がわからなくなった。

"私は女性なのか?それとも...?"


という疑問が頭をよぎり、他人と何か違うのではないかという恐怖と不安に包まれた。

※その後、病院で確定診断もしてもらっている(29歳)

悩んだこと


普通に生活を送る上で、大変だったことはあまりない。


ただ、周りからの声には沢山傷を負った。

「俺は彼女が子供が産めないなら別れる」
「子供を産むことが女性の仕事」
「子供っていいよ。産んだほうがいいよ。女性の幸せだよ。」

今の時代、大分こういった突っ込んだ事を言われることが少なくなったけど、それでも何度もこういった言葉に出会ってた。


そんな言葉を聞く度に、「私は何者なのか」という問いが頭の中をぐるぐるした。

特に20代の頃は北海道の地方に住んでいたので、

” 結婚して子供を産むことが当たり前 ”

みたいな風習が強く、職場の人にもちょいちょい言われたなあ。


ーーー私は女性だけど、女性として受け入れられないのかな。

そんな思いが段々強くなっていった。


こんな暗闇にいる感じ


そんなもんだから、誰かと付き合う時には、いつも、どこか後ろめたさを感じてしまっていた。

そして、「跡継ぎを産むことができないから」と言った理由で付き合っていた方とお別れした事もある。


結婚、となると彼だけではなく家族ぐるみの問題になる。

2人だけではどうしようもできないことだった。

縁がなかったんだな、、という気持ちも有るけれど、自分自身を責める気持ちも大きかった。


私にとっては、「子供が産めないこと」は体の特徴の一部

どんなに努力しても変えられないこと。


そうだからこそ、自分が欠陥商品のように感じてしまうことも少なくなかった。


でも誰にも相談出来ず、ずっと自分で抱えていた。


両親に相談しかけた時もあったが、
「難しそうだから聞くのいいや」と言われてしまい余計塞ぎ込んだ。


私は私である


ーーー染色体がXYだって伝えたら、離れていってしまう人もいるのではないかな。

ーーー女性って思われなくなってしまうのではないかな。


ずっと、そんな不安と恐れがあった。


今まではその事実が重荷だと感じでいたし、ずっと隠して生きていくものだと思っていた。


公に出さなくても良いものだし、人に話す必要は全くない。


でも私は、この重荷を受け入れたかったのだ。


コーチングを受けたり、学んだりしていくうちに、もっと自分自身のいのちを生きたくなった。

もっと自分を受容したいし、愛していきたいと思った。


私は自分自身に一つの問いをなげてみた。

ーーーそうやって私は死ぬまで隠して生きていきたいの・・・?

心の中の声が「嫌だ!」って叫んだ。
私はそんな風に自分に後ろめたさを感じて生きていきたくない。


その体質も含めて全部が私なんだ。私が私を受け入れたい。
そう思った。


重荷をおろすことを決めた。

私が他の誰かと比べて「不足」しているわけではない。

それは単に、私が生まれたときから持っている、個々の特性なのだ。


私の個性の一部が「アンドロゲン不応症」であること。


この症状を持っている私を受け入れた時に、私は初めて本当の私の人生を生きることが出来る気がした。


女性だろうと男性だろうと

どんな仕事をしていようと

どんな外見をしていようと

どんな肩書があろうと


私のいのちはここにしかないんだ。

何者でもない、野村未来でしかないんだ。
私のいのちを生ききりたい。そう思った。


私という、いのちを受け入れていのちを生きる。



そう思って、ずっと抱えていた重荷をおろすことができた。



重荷を表現する



そして、重荷をおろしたら次に思ったことがあった。

その重荷(疾患)を表現したいってこと。

つまり、このnoteのように発信したいと思ったのだ。


この疾患や経験は、誰にも言えずに一人で抱え込んで苦しい時間も多かった。


症例数が多い疾患でも無いし、私のように周りの人に言えずに隠している人が殆ど。

だから、この疾患についても知らない人が大半だと思う。


そんな私にしか出来ないことだから発信しようかなって思った。

それでも、どんな目で見られてしまうのかが怖かった。


別に公に言う必要はない。

でも、この事は私という人物を語る上で絶対に外せないことなんだ。
私のいのちを生きる上で、隠すことができないものなんだ。


そんな想いと怖さの葛藤で暫く揺れていた。



葛藤を破ったTwitter

暫く表現するか迷っていた。

コーチングのテーマとしても出した。

「note出したい」「note出せない」を繰り返した。


出したら引き返せない。

だから怖さもあった。


そして、

「別にこの疾患は私の一部であり、私の全部を構成されている訳でも無いしなあ・・・」

と言い訳をつけて止まってしまっている自分もいた。


でも、今日THECOACHのみりちゃんとまーさんのX(Twitter)を読んで、あー、発信したい!!!って気持ちが強まってしまった。


いいねを1,000個位押したかったみりちゃんの投稿


「あああ、書きたいっ!!!」て気持ちが溢れたまーさんの投稿


まーさんの投稿の通り、誰しもが少数派の痛みを抱えている。

私自身、他の事でも少数派に入るだろう経験もしてきた。

(コロナ中等症になって、がっつりコロナ後遺症になったりとか。休職したりとか。家族のことも色々・・・)



そう、私は少数派だった事に後ろめたさをずっと感じて生きてきた。

そして、ずっと一人で抱えていて苦しかったんだ。


少数派の声を出すことで、誰かの希望になるかもしれない。

私自身が荷物をおろして表現していくことで、何か生まれるんじゃないかと思った。


そして、今日このnoteを書くことを決めた。


重荷だったものを武器にする


重荷をおろすことって決めたときには勇気がいるしドキドキした。

でも、いまは「私自身を生きることを、まるっと受け入れた!」と何とも軽くなった感じ。


この体質に生まれてきたことに何かしら意味がある。


そして発信をすると同時に沸いてきた想いがある。

自分自身で重たい荷物を抱えていて誰にも言えない人たちの力となりたい。


完全にわかり合うことは難しいかも知れないけど、分かち合うことはできる。

私がずっと誰にも言えずに抱え込んでいたからこそ、できること。

重荷を武器にして、場を創るんだ

武器にできるって気づいた時には、めちゃくちゃ嬉しいきもちが沸いてきた。


重荷を武器にできるって最高。




野望と夢


さっきも書いたけど、誰しもが”少数派”を持っていると思う。

誰にも見せたくない部分とか、やりたいのに言えないメンタルブロックとか。
人間だから、そういった部分は持っているだろうなぁって思う。


ただ、その”少数派”の部分をずっと1人で背負っているのであれば、一緒にその重荷をおろす人となりたい。

一緒に重荷の中身を見る人になりたい。

もしくは、ただともに居る人でも良い。


私は

「自分自身は自分のままで良い!」

と思えるような、重荷を下ろせる場を作っていきたい!!!


 特にこんな人達に場を提供していきたい。

・知り合いや友達に言えないような事を抱えている人。
・不妊やジェンダーについて悩んでいる人。
・疾患を抱えている人。
・プライベートのことでも、「自分で変えられない何か」を抱えている人。
・本当はやりたいことがあるけど「自分にできない」と思っている人。

私自身がこんな感じだったな・・・


対話だったり、コーチングだったり、ワークショップだったり。
手段は色々あると思うので、沢山バリエーションは創っていきます。



必要な人に届くように、これからも私は表現していくぞーーーーーーー!!


ということで、今回はかなり勇気と熱を持って書いたnoteになった。

最後まで、私の投稿を読んでくれた方の勇気や気づきになっていたらとーーーーっても嬉しいです!!

そして、私もすごく勇気を出して書いた投稿なので、感想や気づきをこっそりいただけると、めちゃくちゃ励みになります。(欲張り)


もし、今日の投稿を読んでコーチングを受けてみたい、と興味を持ってくれた方はこちらから▼


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今日の投稿のことをstand.fmでも話しています。

必要な人に届きますように。
読んでくれてありがとう。

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