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海外MBAのレポート課題で必要なスキル

皆さん、こんにちは。Mikiです。

今回の記事では、海外のMBAコースを受講の際、私なりに感じたレポート課題で必要なスキルをお伝えしたいと思います。

これからMBA留学を目指されている方の参考になれば幸いです。

海外MBAの応募条件

まず、MBAの応募条件をおさらいしたいと思います。
それぞれの大学によって詳しい条件は異なりますが、基本的には

・3年以上の社会人経験があること
・マネジメント経験があること
・英語力

が必要とされています。他の大学院コースでは、4年制の大学を卒業してすぐに進学できる場合が多いですが、MBAコースはそれができず、ビジネスパーソンとしてある程度の経験があることを期待されていることが分かります。

必然的に受講生の平均年齢も上がり、私が受講した当時は、20代後半の人もいましたが、30代の受講者が多く、40代以上の人も在籍していました。

さらに、海外MBAに応募する場合は、TOEFLやIELTSなどの語学テストで、それぞれの大学院が指定するスコアをクリアする必要があり、応募条件として「英語力」も重要な要素となります。

レポート課題について

私の場合はサッカー産業MBAという、イギリスのリバプール大学院でサッカーに特化したMBAコースを受講しましたが、コースの半分は従来のMBAと同じ内容で、企業経営やマネジメント全般において必要な知識・スキルを学びました。

特に私が進学したリバプール大学院では、グループワークやプレゼンテーションの課題もありましたが、それと比較してレポート課題が多く、経営における重要なテーマを元にした内容が多く出題されました。

課題の内容

レポート課題の内容としては、マーケティングや企業戦略など、それぞれのクラスに関連したものがテーマとなります。

具体的なテーマ案としては、例えばファイナンスのクラスであれば、「企業を1つ選び、近年の財務分析を行い、将来に向けた改善案を出しなさい」

事業戦略のクラスであれば、「過去にM&Aを行った事案を1つ提示し、その経営判断がどのくらい効果的であったかを分析しなさい」
などが挙げられます。

与えられた課題に対して、まずは企業をピックアップし、情報収集を行います。そして外部資料や論文を引用しながらレポートを完成させていきます。
1つのレポートに対しての語数は、2000〜3000語が平均でした。

必要なスキル

それでは、MBAのレポート課題で必要と考えられるスキルを、大きく3つに分けて述べていきます。

1.アカデミックスキル

まずは、アカデミックスキルです。具体的には、レポート作成の際、自分の主張をサポートするために、論文など外部からの情報を引用し、それを参考文献として正しく記載しなければいけません。海外の大学に進学する際は、このアカデミックライティングに慣れておくことが重要です。

この引用方法には特定のルールがあり、それに則ってレポートを作成する必要があります。また、国や大学によって指定のルールが異なり、確認した上で取り組むことが求められます。

例えば、もし外部からの情報を正しく引用しないまま自分のレポートに記載した場合、盗作(=plagiarism)とみなされ、厳しく罰せられる可能性があると言われています。

MBAというビジネスに特化したコースですが、取り組むレポートは大学院で管理される背景から、受講者はアカデミックスキルを備えていることが大切です。

2.ビジネススキル

反対に、MBAではアカデミックスキルだけでなく、ビジネス知識やスキルがあることが求められます。特に海外のMBAを受講する場合、グローバルに汎用性のある知識やスキルとして、1つの企業や日本国内のみで有効なものでなく、グローバルに広く扱える知識を習得するよう、意識することが大切です。

大学院で取り組むレポート課題では、自分の個人的な意見を述べるのではなく、様々な情報を引用・整理し、客観性を一貫して持つことが求められます。客観性を貫くためには、物事を多角的に見る力が必要です。

また、基本的にMBAのコースでは、ゼロから経営のノウハウを教えてもらうことはなく、受講者が基礎的な知識を持っている前提で授業が進んでいきます。

以上から、MBA進学前には、経営に関する知識をインプットすることはもちろん、できるだけ多くの業務や複数の企業を経験し、様々な視点や立場から経営を考えられるようにしておくと、進学後の授業や課題に取り組む際に活きてくると感じます。

3.英語力

最後に英語力です。海外の大学院に進学すると、ネイティブのクラスメートが当たり前のようにいて、その中で自分も対等に扱われ、課題も同様に取り組んでいかなければなりません。日常生活において英語に触れる機会が少ない日本人の私たちにとって、この英語が大きな壁となることが多々あります。

ネイティブのように様々なシチュエーションで英語を話せるようになろうとすると、相当な時間と労力がかかります。それでも、実際に現地の大学院で授業を受ける、課題に取り組むシーンを想定し、そこで必要と考えられる英語を優先的に学ぶことで、範囲を絞って対策や準備を行うことができます。

ライティング課題において、基礎的な英語力はもちろん必要かもしれませんが、レポートの書き方における構成や文章の作り方にはある程度のパターンがあるはずです。特定の状況で求められる英文の「型」を意識して習得していくことで、より効率的に、結果に直結する語学力を身につけられると考えられます。

英語学習には終わりがないからこそ、目的・目標を明確にして取り組むことがとても大切です。その上で、自分が意図することを英語でしっかりと伝えられるよう、少しでも多くの表現方法を身につけていくことで、ライティングスキルを上げていくことができると考えられます。

さいごに

ここまで、海外MBAのレポート課題について振り返ってきました。課題実施の上で必要なのは英語力だけでなく、アカデミック・ビジネス両方の側面で幅広い知識や経験も重要となることが伝われば幸いです。

今後も引き続き、海外大学院への留学や英語力について、情報を発信していけたらと思います。

お知らせ

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読んでいただき、ありがとうございました。







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