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サッカー産業MBAに行って、変わったこと&変わらないこと

2020/3/23

皆さん、こんにちは。Mikiです。

リバプールでのサッカー産業MBA(FIMBA)のコースが始まって、約半年が経ちました。

留学前は海外に行くことで自分が大きく変われるチャンスだと考えていましたが、実際に来てみると、環境が変わったとしても自分次第だなと感じる部分があります。

今回は振り返りとして、FIMBAに来て「変わったこと」「変わらなかったこと」をまとめてみます。

変わったこと

まずは、FIMBAに来て変わったなと実感することをお話します。

・サッカー、ビジネスの知識取得
FIMBAに来るにあたって、フットボールMBAの勉強をすることが1番の目的でした。
実際はフットボールビジネスの知識だけではなく、一般的なビジネスの授業が半分だったため、MBAとして基礎的な部分を勉強している実感があります。
当たり前ではありますが、授業のおかげでフットボールとビジネスの知識が増えました。

・英語力向上
私は以前にも留学経験があり、海外に住むのは今年で6年目ですが、自分が知らない内容を英語で話されると理解できない状況が多々あります。FIMBAでも最初の数ヶ月はなかなか慣れませんでしたが、時間が経つとともに授業の理解度が上がったことを実感しました。

レポート形式の課題を通してライティング力が上がった実感もあります。
アメリカの大学に留学していた際はテスト形式で4択の問題や小論文等で答えを述べる内容が多かったのですが、
数千字単位のレポートを書く作業は初めてで、はっきりとした答えがない中で自分の考えをまとめるのは大変な作業でした。
FIMBAはレポート形式の課題がメインで、最後のプロジェクトも8000字〜10000字の論文提出なので、英語で論文を書く機会に触れることができます。

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・卒業後のキャリア
何よりもFIMBAに来て大きな結果として変わるのはここだと思います。
クラスメートの大多数は自国での仕事を辞めてリバプールに来ており、受講生にFIMBAに来た動機を聞くと、「キャリアチェンジ」という答えが多いかもしれません。

実際授業も半年で終わり、その後の論文も企業と取り組んで完成させることが推奨されているため、「就活の一環」として考えられている部分もあります。世界で数少ないフットボールMBAを取得したという肩書きを持って各団体や企業にアプローチし、実際にフットボール業界へキャリアチェンジした卒業生が多くいます。

・生活
リバプールに来て、1人の時間が格段に増え、人間関係の構築も1からになりました。
プレミアリーグや欧州サッカーの試合を見る機会も増え、サッカーに囲まれて時間が過ぎていきます。
日本にいる間はどうしても海外サッカーの情報も日本から見た意見に偏りがちですが、海外に住むことで実際に現地の人が捉えるフットボールを身をもって実感したり、逆にヨーロッパから見た日本のサッカーはどのように映っているのかを考える良い機会になりました。

フットボールのみに限らず、一般的な生活仕様や文化について日本を外から考えることができるということが、留学して得られる新しい視点だと思います。

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変わらないこと

続いて、FIMBAに来ても変わらないなと実感することをお話します。

・授業への取り組み方
教材・先生は同じでも、与えられた内容に対する取り組み方は人それぞれだということを実感しました。
授業中に先生とのディスカッションを通して理解する生徒もいれば、スライドを読んで自分のペースで理解をする生徒もいます。

授業によっては4週間でクラスが終わり、与えられた課題を提出すればそのトピックについて改めて学ぶ必要はありません。
そういった状況の中で授業の内容をどこまで吸収し、卒業後の自分に活用するかは自分次第であることを実感しました。

・キャリアチェンジに向けた行動の起こし方
FIMBAに入ること、また、ヨーロッパに自分の身を移すことでフットボール業界に進むチャンスが手に入るのは間違いないのですが、単純な「FIMBAに行けば海外のクラブに就職できる」「自分の思い描くキャリアが手に入る」という考えは自分の行動が伴って初めて実現するものだと実感しました。

フットボール界は世界で見ても間口は狭く、競争率が高いと感じます。
一般的な就活でも言えることだと思いますが、大学のサポートも限界があり、自分が学んだ知識とFIMBAのブランドを使ってどこまで自分らしさを表現しながら、自分らしい組織にアプローチできるか、ここも自分次第であると実感しています。

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・自分のキャパシティ
振り返ってみると当たり前なのですが、留学したからといって自分の能力や精神的なキャパシティが自動的に上がるわけではありません。私は就業経験が3年と浅く、サッカーもプレーはしてきましたが、各リーグやクラブに関しての知識も浅く、FIMBAに入ってからも周りとの話についていけなかったり、授業中も理解できないまま聞き逃してしまった部分が多くあったと思います。

そういった「ベースの知識」や、ダイバーシティ溢れるクラスの中で相手を「受け入れる気持ち」は、こちらに来て簡単に身につくものではなく、今までの自分のあり方で作られてきたものなんだと実感しました。

まとめ

こうやって振り返っていくと、FIMBAに来て生活環境が変わり新しい知識や経験を得られたことはありましたが、自分の中にある本質は変わらないことが再確認できました。

きっと、人間関係が1からになったとしても、そこで仲良くなった人たちは結局自分と似た部分を持つ人だなと感じていますし、もちろん、1度自分のあり方をリセットし、海外に住むことで自分を変えるチャンスはより多く与えられると思いますが、そこでどう変わるか、どれくらい変わるかは自分次第であると感じています。

日本から離れてFIMBAに来て得ることのできる「目に見える知識、経験、結果」はもちろん、それ以外の「目に見えない変化、成長」にも自分の時間、エネルギーを使っていけたらなと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。

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