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そろそろ嫁と奥さんって言葉、やめない?

人の考え方や性格は言葉によく現れる。
私にとって日頃の当たり前に使う言葉選びは、とっても大切だ。

女に家と書いて嫁、主人と対となる言葉の奥さん、家の中の人を意味する家内。
現在約7割の世帯が共働きであるというのに、パートナーに対してこれらの言葉をいまだに使う人がいることが何とも違和感が消えない。

職場の先輩オジサマのうち、パートナーが専業主婦や非正規雇用者の方は、パートナーの事を嫁もしくは家内と呼ぶ。そして、パートナーも正規労働者の先輩は、お相手を妻と呼ぶ。
n数が少ないのだけれど、私の周辺の年上男性のほとんどは、この法則に当てはまる。
無意識のうちに現実の夫婦の関係性や、その人自身の女性に対する考え方を一言で周囲に伝えていると感じてしまう。

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男が働き、女は家の事を?


かつての“理想”の家庭を築くことは、今の時代はよくも悪くも非常に難しい。
専業主婦になる事は、なかなか実現できない夢。女性も働き続けることが、家庭を金銭的に守り抜く有用な手段であり、理想の家庭の形は変化している。
残念ながら出産する性別をジェンダーレスに考える事は現時点では叶わないが、それ以外の仕事、家事、育児、介護など様々なイベントは男女の枠組み関係なく、最大成果の得られる方法を2人で選んだ方がコスパがよさそう。そして、2人で決めた選択肢応援してもらえる社会になるべきなのに。


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奥さんに代わる呼び名を。


だからこそ、たった一語“嫁”の呼び方がなんだ、ではない。
言葉1つ1つから、私たちは今までとは違うパートナーとの関係の中で、新しい理想の家庭を築くんだ!という宣誓が必要なのだ。

でも考えてみれば、他人のパートナーを表現する言葉が、奥さん/様しかない。
妻さんと呼ぶのは非常に違和感がある。パートナーが男性と女性の組み合わせに限らない事を考慮に入れると、より一層呼び方が難しい。
パートナーさんと呼びたいところだが、仕事やダンスなど様々なシーンで使われており、家庭内での相方に特定できない言葉だし。。。

対等な関係性を表現でき、男女問わず、それでいてお互いが大切でいなくてはならない存在であることを表現できる言葉。そんな言葉をにつけたい。
例えば、右方(うがた)さん、左方(さがた)さんとかどうだろう。
どちらが偉いというニュアンスもないし、ひな人形セットに右大臣と左大臣いる事から、支えあっている感じもする。
もしくは、織姫と彦星のように輝く2人の関係性をイメージして、東さんと西さん。なんだか苗字みたいかしら。

ピンとくる言葉を生み出せた自信はないが、今使う言葉がどれも親しみがあるのは、聞きなじみと言いなじみがあるからにちがいない。
2人で並んで支えあいながら同じ道を歩む。
そんな理想的な関係性の家族内相方の新しい呼び名を、私たちの世代が見つけて浸透させなければ。
その言葉がきっと、描く理想の関係性を築ける2人組があふれる社会風土の醸成に繋がることを信じて。

miki

#自分にとって大切なこと #ジェンダー #女性 #エッセイ #家族

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