057. 春が始まる、写真を送ろう
3月初旬、すでに自宅近くで桜は満開だった。まだまだだと思っていたがあっという間に咲き誇った。美しい写真というのはインスピレーションが湧きやすい。好きな人に送るでもその気持ちは「好き」と言うより伝わりやすい。
近くに寄ってみる。
もっと近くに寄ってみる。
9分咲きといったところか。
昔、好きな人に「もう好きと言わないけど、綺麗な写真撮ったら送ります」と言ったことがある。相手は優しく「うん…」と答えてお互いに120%の満足を得られた覚えがある。
誰でも、綺麗なものは心が洗われるし、写真が送られてくればシャッターを切った瞬間に、自分のことを思っていてくれたんだなと思う。
メッセージで返答が来ない事にいらだっている人がいるとして……でもそれはそれ自体にいらだっているわけじゃない。短く返答が来たとしても来ないにしても、そこに自分の存在が彼/彼女の中にない、と感じられることが寂しいのだ。
写真の送受信をするだけで、わたしたちにはある、と感じられたら、それはきっと一生続く、細やかで柔らかで甘い「好き」の関係なんだろうな。
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