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本販売の前に必須、購入型クラウドファンディングでリスクを防ぐ

今回は、「購入型クラウドファンディング」と「本販売」の違いについてお話しします。

購入型クラウドファンディングを利用したテストマーケティングでは、初速やリピート率、広告への反応、販売促進の方法などを測定し、全国展開したときの状態を予測します。

そして、全国展開していくにあたっての商品仕様、販売・生産計画、さらにはその商品自体の訴求ポイントなどを、その結果を反映しながら追加・修正します。

これらの主な目的は、商品やサービスの販売を行っていく上でのリスクを最小化すること、生産計画を効果的、効率的に行っていくことです。

それに基づいて、本格的に商品を販売していくことが購入型クラウドファンディング後の「本販売」です。

具体的には、
購入型クラウドファンディングでは
初速の30%は身内や知り合い、地域の協力で販促が順調だった
その後、SNS広告を利用して、関東・関西圏の閲覧者を増やすことができた。
利用者や事前購入者の声も集め、改善することができた。

このような実証結果がそろったので、
本販売では
一般用には、おしゃれな詰替用を準備する
百貨店販売は、ハイクラス層とギフトを狙う
など、
全国展開をするにあたっては、本販売用に商品のパッケージやネーミングを変えることもあります。

満足度の向上を図り本販売を

 私が専門としている購入型クラウドファンディングを利用したテストマーケティングでは、最小ロットの見積もりから数量限定で販売するケースが多いです。
 テスト販売中に寄せられたユーザーの声を商品作りに反映させ、満足度の向上を図り本販売をめざすことができます。

『試験販売』としてテストマーケティングを行うことが、「必要とされず、売れない商品」を大量につくってしまうリスクを軽減することにつながり、商品やサービスの成功確率を高めます。

 私に相談がくるのは、世の中にこれまでになく、販売実績もない新商品や新サービスは「本当に売れるか」「どれだけ売れるか」はわかりません。実際に商品を手元に届け、買うか買わないかの意思決定をさせることで「本当にユーザーが買ってくれるのか?」「ユーザーニーズがあるのか」が初めてわかるのです。

 さらにターゲットを1人の個人に集中することで、本質的な課題が確認できたり、新しい角度から仮説やアイデアの芽を発見できたりする分析をテストマーケティングの段階で行うのです。

必要とされないものを事前に把握

本格的に資金調達・設備投資や生産体制を確保してしまってから売れないことがわかった場合、準備したコストはすべて無駄になってしまいます。

コストを出来る限り回収するために価格を下げてでも無理して販売活動を続けなくてはいけなくなるかもしれません。売れないもの、必要とされないものを無理して売ることは、開発チームとしてはモチベーションも下がります。避けたいことです。

本格販売前に商品動向を把握


生産者やメーカーはWEB販売ならではの商品動向を把握し、売れ行きや商品レビューなどのユーザーの反応を商品改善につなげられます。

今は、スマートフォンやPC、タブレットなどでそれぞれが自分の好きな動画を見るような時代なので消費傾向もバラバラになってきています。

見ながら、本当に必要とするものを比較し、一番良かったものをすくいとるような選び方、購入の仕方になっていると思うのです。

売れるのか、売れないのか?の二者択一のわかるだけではありません。
ユーザーからフィードバックを受け、売れるための改善点を模索することが重要なのです。

どんな人が買ってくれているのか?売れる理由、商品の中身か、値付けなのか、コンセプトなのか、パッケージデザインなのか、ここの仮説を検証することが重要です。

商品化が決定し資金調達や事業化をする前に、テストマーケティングを行うことでユーザーニーズを見極めることができます。早めに問題に気付き、小さな改善を繰り返すことで、商品をアップデートすることができるようになります。

こういったアプローチによって、いざ売り出した際に売れる確率を高めることができます。しない場合はある意味一発勝負なので、売れないリスクが高まるのです。

ユーザーインタビューなどでは実際にお金を出すわけではないので、回答者は本気でその状況を想定しては回答していません。実際に財布からお金を出すか出さないかという状況にならないと本当の答えはわかりません。

「買いたい」と言って「買った人」よりも「買わなかった人」のほうが多いという調査もあります。

いきなり本販売をするのではなく、購入型のクラウドファンディングでしっかりと市場を分析してから新プロジェクトをスタートさせましょう。

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野口みき・新刊のご案内です。

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発行 : 野口みき・DXクラファン®︎の母
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