見出し画像

2月の薬湯【大根】

【名称】ダイコン(大根)
【学名】Raphanus sativus
    *この学名は本来斜体表記です
【別名】スズシロ、オオネ(大根)、シロネ、カガミグサ
【英名】daikon radish、Japanese radish
【原産】中央アジア~地中海地方
【種類】アブラナ科ダイコン属・多年草

「ダイコン」は春の七草のひとつ
「スズシロ」のことです。


大根は
かなり活用度の高いハーブではないでしょうか。
(大根もハーブの仲間なんですよ)
ハーブは少量使用して
香りを楽しむものが多いのですが
和食では大根の「根」を
煮たり、漬けたり、おろしたり
特に冬場の食卓には欠かせません。

大根の「葉」は
多くの場合短く切られて売られています。
それは「葉」を残しておくと
「根」の水分や栄養分がとられてしまい
せっかくいただく「根」が貧しくなってしまうからです。

ときどき「葉」が豊かについた大根が手に入ります。
新鮮な証拠なので
そのときはぜひ購入したいものです。
「根」がしおれやすくならないよう
すぐに「葉」を切り落としてしまいましょう。


今日の主役は大根の「葉」。
大根の薬湯には「葉」を使用します。


大根を用いる2月の薬湯には
 新陳代謝の促進
 血行促進
 保温効果
 発汗作用(=老廃物の排泄)
 冷え性改善
 生理不順の改善
 風邪の予防
などの効果があるとして
民間療法で
古くから特に寒い地方で親しまれてきました。


□大根湯、大根干葉湯、大根風呂

 大根1本分の「葉」は洗って拭いて吊るし
 風通しのいいところで乾燥させます。
 (天候や「葉」の状態にもよりますが一週間程度干します)

 干した葉(=干葉(ひば))は細かく刻んで
 鍋に水といっしょに入れて煮出します。
  ※水から入れて沸かすのがポイント!
 これを漉してお風呂のお湯に入れます。

 昔は、刻んだ「葉」を布袋に入れて
 水を張ったお風呂に入れて沸かしたそうですが
 最近は、温め直しの効かないユニットバスなどもあるので
 このようなやり方でご紹介しました。

大根の「葉」は
「根」よりもビタミンCが豊富で
ほかにもビタミンA、B1、B2や
カルシウム、鉄、ナトリウムなどのミネラルも含有しています。
お風呂だけでなく、食用としても利用したいものです。
  
★オマケ

ちょこっと簡単メニューのご紹介。

□大根葉のふりかけ
  
 大根の葉はよく洗い、細かく刻んで
 カツオ節、七味唐辛子といっしょにごま油で炒め
 酒、みりん、醤油で軽く煮る。

箸休めにも最適。ご飯も進みます。
お試しくださいね。

応援してくださるととても嬉しいです!