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多摩デザイン大学「ワークスタイルデザイン」 山下 正太郎さん

昨年通った多摩美術大学が、期間限定「多摩デザイン大学 / Tama Design University」を開校しているので、受講しています。

この問いを頭に置きつつ、学んでいこうと思います。

「我々は新しい世界をどうデザインできるのか?」

我々は今、環境をはじめとした様々な課題や、テクノロジーによる急減な変化と向き合っています。その状況の中でどうデザインするかの前に、何をデザインしていくべきなのかを問い直していくことが重要ではと考えました。

▼講義詳細
多摩美術大学が、誰もが参加できる“デザインの大学”を期間限定開校。50の新たなデザイン領域を知る、講義プログラム公開
東京ミッドタウン・デザインハブ第94回企画展「Tama Design University」12月1日(水)〜12月26日(日) 会期中は講義プログラムを毎日開催。聴講無料。

▼講義一覧HP


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■テーマ
ワークスタイルデザイン「Future of Workのデザインとは?」

まず、WORKSIGHT(これからの働き方のサイト)のご紹介から。
世界のカッコいい、洗練されたオフィスが多数紹介されています・・!

その後、ワーク世代についてのご紹介。

第一世代:テイラリスト・オフィス 1900~
テーマ:効率性「より短期間で多くの生産を」

第二世代:ソーシャルデモクラティック・オフィス 1960~
テーマ:社会性「豊かな職場環境を報酬に」

第三世代:ネットワークド・オフィス 1990~
テーマ:柔軟性「バーチャルとリアルの融合」

第四世代:ミックス・オフィス 2010~
テーマ:統合性「ワークとライフの積極的融合」

   ロイヤル・カレッジ・オブ・アート ジェレミー・マイヤーソン教授

従来のシリコンバレー企業の多くは、コミュニケーションの量を増やし、朝昼晩オフィスにいさせ(カフェテリア無料などで)、なるべく家に帰らせないことでイノベーションを生む文化だったと。 

日本はハイコンテクストカルチャーで、言葉よりも雰囲気でコミュニケーションが成立するので、シリコンバレー同様集まる方がパフォーマンスはあがりやすいのだとか。
(私の会社は、テレワーク環境で過去最高益出したので、カルチャーだけでなく業種の違いも多分にありそう)

今後、オフィスは必要なときにだけくればいい、という風に変化していくなかで必要な機能は下記BASICになるのではないか、とのことです。

プレミアム化によって残る機能:BASIC
Booster:生産性向上    → 超集中、健康増進
Authenticity:精神的報酬  →カルチャー共有、地域貢献
Speciality:特殊用途             →プロトタイピング、五感、教育
Interaction:N対Nのインタラクション →ビジュアルシンキング、ワークショップ
Confidentiality:機密機能  →新規事業開発、ボードMTG、商談


一方、日常的にオフィスにいかないことで、従来自然に発生していたカフェテリアでの雑談など、偶然の出会いが起こりにくいので、デジタル上でやるべきともおっしゃっています。

実際、全世界的にWFH(Work From Home)が定着した後、インフォーマルなコミュニティのつながりが薄れ、サイロ化が進んだとのこと。たしかにちょっとした雑談はしないし、一緒にコーヒー休憩もいかないし、業務で必要なミーティングばかりが予定に入っている気がします。

ただ、オフィスへの通勤がなくなることによって、人々は違うところにエネルギーを使うようになっていける、とおっしゃっていました。

オフィスからの労働力の解放/社会的再編
終身雇用の崩壊、ジョブ型への移行が後押しとなり、オフィスや組織を離れた労働力が地域や個人的経済へと再編されていき、
「パッションエコノミー(情熱経済)」が活性化していく
ex) Udemy,Twitch,Go FundMe

WEB3の世界が目指す「オーナーシップ」の時代
きちんと自分が発信したものに対し、所有権が得られるようになっていく

そして、ワークは第五世代へ

第五世代:ユーザージェネレーティッド・プレイス 2020~
テーマ:自律性「個人起点の働きかたの民主化」


まとめ
Before Covid-19
・ミックスオフィスの時代はパンデミックの前から始まっていた
・フレキシビリティとイノベーションという2つのストーリー

After Covid-19
・シリコンバレー型イノベーションモデルが崩壊、全世界が「ハイブリットワーク」へ
・オフィスの機能は限定され、プレミアム化&サービス化が進む
・オフィスの機能を拡張する、4thPlaceとしてのデジタルツールの台頭
・職住分離が解体され、新しい都市構造や生き方が模索される時代に
・労働力の再編により、パッションエコノミーが発達する
・WEB3によって、オーナーシップ重視の経済圏が構築される

最後、無料ニュースレターのご紹介もありました。


■所感
昔は、シリコンバレーの朝昼晩食べ放題のオフィスいいなあ、うらやましいなあとおもっていましたが、そもそもオフィスに行かなくていい、という生活がこんなに快適だなんて知りませんでした。

たまにテレワークしてもいいよ、という制度はありましたが、基本は出社。通勤ラッシュをさけるために、朝早く起きて、もっと早めの電車に乗る、会議のたびに部屋を移動する、通勤に最低30分は時間がかかってしまう、など今考えるとそうとうカラダに負担かけていたんだなあと感じます。

最近、たまに出社するとすごく疲れて、その日は爆睡します(笑)それほどまでにいまの生活スタイルに慣れました。
自分で働き方、働く場所を選べるって素敵なことなんだと思ったりします。

しっかり議論したり、ワークショップしたり、もちろん対面でのコミュニケーションのほうが圧倒的に良いこともあるのですが、普段の業務報告ミーティングなどはオンラインのほうが遥かに効率的。

いまは東京の自宅でオンラインで働いていますが、働き方がもっと進化して、沖縄などのリゾートにいるけれど、東京や海外の仕事が普通にできる、そういう人が当たり前、のような環境になると嬉しいなと思います。




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