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ゆるりドイツ学生生活 第4弾 「スキンシップ」の違いについて

こんにちは。みきです。

ドイツのハイデルベルグでは今週からクリスマスマーケットが開始され、昨日早速行ってきました!

インフレで去年5ユーロぐらいだったステーキサンドイッチが8ユーロほどになっていてもうびっくり仰天。ただ、幸い、昨日友達からの通訳の案件を引き受けていたため、潰れない限り全おごりと言う最高の条件で行きましたので、だいぶ堪能しました。マジでありがとう!!!!!

さて、この話は置いといて、昨日ドイツ人の仲良い男友達とクリスマスマーケットに設置されているテントのところに座り、グリューワインを飲みながら日独の男女の友情についてかなり深く議論を繰り広げました。グリューワインの温かさのせいか、たかが一杯のくせに若干酔い気味ではあったが、この「男女」の話題ってどんな国でも尽きない話なんだろうなとつくづく思いました。

本当はここで男女についての日独文化の認識の違いなどを述べたかったのですが、それだとあまりにもテキストが長く、時間が経ってしまうので、今日はまず、自分の体験を元に「スキンシップ」について話していきたいと思います。

物理的な近さについて

ではまず、私の個人的な体験をもとに感じたドイツのスキンシップについてお話ししたいと思います。

ドイツ幼少期の体験

コロナ禍で若干習慣が変わってきたものの、やはりドイツでは友人の輪ではハグをするのが最も王道の挨拶の仕方だなと感じます。これが始まったのは、もう小学校の頃からだと思います。

※ここでお忘れなく。NRW州や多くのドイツの州では小学校は4年生までです。

私の記憶の限り、毎朝仲良い友達とは全員両手を大きく横に広げて、勢いよくギュッてハグしていたのですが、小さい6歳児の不器用ながらの最高の愛情表現を表していたのだと思います。そして、大体は誰かが私にくっついていたり、私が誰かにくっついていたりととにかくみんなスキンシップ大好きという記憶があります。

そしてギムナジウム(5年生から12年生つまり高校まで)に上がった際、その挨拶の対応が少し大人びてきます。片腕を背中に回してぎゅっとラフに挨拶していたり、子供同士のぎゅーーーーってとはまた一段と感覚が違ってきたものの、やはり毎日の挨拶と別れ際にはハグをしていました。

思春期に突入し始めた12歳の頃ですが、ここから大きく変化していきます。周りにもカップルが誕生し始めて、学校などの公の場であってもキスして挨拶するなんて当たり前でした。

それに憧れて同性であれば友達同士でもチュをするのもなぜか当時すごく流行っていたのです。まあまあ仲良い子であればほっぺにチュー、ベストフレンドと呼べる親しい友達であれば容易に口にチュッてしていました。

驚きですよね。

でもそれが当たり前でした。そんな思春期を過ごしてきた私なので、13歳ごろに日本に帰国した際に大きなカルチャーショックを受けました。

日本帰国後の体験

ハグは?
チューは?

それどころか、スキンシップないの?!?!?!?!?!
みんな仲良いのにどう愛情表現するの?!?!

そんな感じで私は男女のみならず、女性同士ですら物理的になんだか距離を感じるなと思ったわけです。

「出る杭は打たれる」の逆で「出ない杭は埋もれる」と言う形で、最初の頃はだいぶ個人主義を貫き、ドイツ流を貫いていたわけですが、結果何が起こったかというと「ビッチ」と言うイメージがどんどん広まっていったと言うことです。

仲良い友達ならまだしも、私のことを対して知らない人たちにそう思われるのはしゃくだなと、そこでもまたドイツ流に悪口を言ってきた人に対しては全面的にヘイトを出し、今では大人気なかったなと若干反省しています。

結果、私は負けてなんだか結局はちょいっと出ている杭なら打たれないと信じたい的な感じでだいぶ日本社会に溶け込んでいきましたが、その後またドイツに来るとは思ってもいませんでした。

大人になってからのドイツでの体験

移民も多いドイツでは、やはり日本以上に色々な背景を持った人がいます。地域だけでなく、親の国籍も違ったり、ルーツがドイツと違う人の方がきっと多いと思います。

そのため、またスキンシップに対する関わり方は本当に多種多様です。

私はあくまで個人的な体験しか述べられませんので、違う経験をした人もきっと多いと思います。それでも現在のドイツにはスキンシップは恋人だけでなく、家族、友人などにも与える重要な愛情表現だと私は感じています。

私は現在学生寮に住んでいます。女3人でシェアハウスをしているのですが、女の子の1人の同居人とは本当にマブダチで、よく料理していると横から挨拶にほっぺにチュッとされます。そして、忙しくて会えない日や週末などプチ旅行でどっちかがいない時は、「大好き!早くみきに会いたい!」「私も!」って感じで、本当にカジュアルにオープンに愛情表現を表しているのです。

ちなみに私には彼氏がいますので、これはあくまで友情関係です。

また、日本にもドイツ人の仲のいい男友達がいるのですが、彼もよく私や男女問わず友人にほっぺにチュッて頻繁にしていました。当時私も彼にも恋人がいましたし、その恋人の前でもチュッと、平気でオープンに愛情表現を表していました。

私はかなりスキンシップに慣れている人間だったし、スキンシップが多いドイツの地域育ちだったので、私にとってはこの物理的な近さが分かりやすく、とても嬉しいのです。

ただ、場合によってはこれはやりすぎだという方もいます。それでも、まだハグがダメという人には正直ドイツではまだ会った事はありません。

ガシッと強めに抱きしめる人もいれば、ふわっとゆるーく抱きしめる人と、ハグにも強弱や仕方のが違いも出ますが、スキンシップはやはりドイツでは根強く残っている文化だと感じます。

自分の一番心地いいスキンシップを自覚すること

最終的には、自分が最も心地いいと感じる距離感を見つけるのが一番だと思います。

ドイツはまだまだ日本人フレンドリー?だと思います。

イタリアやフランスなどはまたきっと違ったスキンシップのあり方があると思います。他のEU国には残念ながら暮らしたことがないので、あまり詳しいことは書けませんが、私はやはりドイツでのスキンシップがかなりいい影響を与えていることを実感しています。

友人同士の愛情表現、恋人や家族に対する愛情表現も全てストレートだと変な人間関係のいざこざがないので、私としてはとてもありがたい文化です。

もちろん度直球でヘイトが届くこともあるのですが、そう言った場合は、私もあいつ嫌いとプイッと背を向けて関わらなくていいのです。

きっと、日本育ちの方々にとってはスキンシップは慣れない文化だと思います。そしてストレートな愛情表現があまりにも重いと感じる人もきっといるでしょう。

もしドイツ生活でハグするのが心地悪いのであれば、ぜひドイツ人にそう伝えてください。きっと配慮してくれると思います。

そして、ドイツ人と付き合っている方に関しては、この文化をぜひ尊重してあげてください。日本にはないスキンシップがドイツにあることによって、ハグする異性を敵対視する方も多く見てきました。が、それは違うことも私のブログをきっかけに気づいていただければ幸いです☺️


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