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三龍戦騎RPG復刻リプレイ 第7話「ぼくの発掘戦艦」第3章(最終章)

 ガルナス貴族と話をまとめ、ついに発掘戦艦にたどり着くクイナとシュンカ。だが、戦艦は、平和主義を掲げる頑固な水棲人・トオミ属によって占拠されていた。しかもファーグニル艦隊が接近し、海域は一触即発の状態に。シュンカたちは危機をきりぬけ、戦艦を再起動させることができるか?
 三龍戦騎RPGリプレイ第7話、完結!

 前の章(第2章)

戦艦の艦橋(イメージ。撮影:清水三毛)

【場面9:レンガ島】


GM 三日後、君たちは、いよいよ目的の海域へと達した。
「対空・対潜、警戒を厳にせよ!」貨物船を制御しているシンテツ兵が、船内放送で告げている。
 海は穏やかで、行く手に、目的のレンガ島が見えてきた。
 確かに、巨大な古びた戦艦のようなものが横たわっているのが見える。黒々とした、鋼鉄の城塞のようだ。

シュンカ 「あれがその、機刃衆復興マニュアルとやらに書かれていたものか?」

レア/GM 「ううむ! あれこそ、我らガーグ宗王国の戦艦に間違いないですな。全長260メートル(日本語訳)、戦闘重量70,000トン(日本語訳)という最強戦艦ですよ!」

シュンカ 「しかし、蘇龍機すら所有していない機刃衆が、あのような物を所有していいのか? 〈牙洞院〉が機刃衆の上位機関なんだから、まず牙洞院に預けたほうがいいのではないか?」

レア/GM 「じゅ、ジュピッチャアアアア!!」
 
怒ってシュンカをつつく(笑)。
「見つけた者勝ちでいいんですよ!」

シュンカ 「そ、そうか。それは失礼した(汗)」

GM 島そのものは、椰子の木が少し生えている程度の小ささだ。砂浜が見える。船を海岸に着けると、石造りの小さな神殿が目に入る。トオミ属の神殿だ。
 中から、トオミ属の少女たちが出てきて、「あなたたちは、ここに何をしにきたのですか? 聖域を侵してはなりません!」

シュンカ 「レア殿、どうする?」

レア/GM 「蹴散らしちゃってください!」

クイナ 「もうちょっとこう、平和的に……」

トオミ属

 シュンカ 《放心惹起》でもかけるか(笑)。「我々は、そこに横たわっている戦艦に用があるのだ」

トオミ属/GM 「あれは、わたしたちが聖域と定めたものです。あなたたちが立ち入ることはまかりなりません」

レア/GM 「何ですかこいつら! 勝手に我が種属の艦を、聖域だなんて!? 全く、小生意気なサカナ哺乳類だなあ!」と、後ろでレアが怒っている。

ガルナス・メイ属

 トオミ属は、アガニ属とは別種の海生人類である。
 ダイカイリュウなどの強力な海龍をトモガミとし、深海や、離島の遺跡などを御嶽(ウタキ)として、守護する者が多い。平和的な種属ではあるが、そのトモガミと龍魂能力は強く、三龍帝国軍やアガニ属などとは微妙な政治関係にある。

 外見的には、アガニ属とは異なり、成人していても外観は10歳ほどの少女にみえる。当然、衣服は身につけない。身体の各部にヒレがあるが、アガニ属のような盾鱗はなく、なめらかで細身の身体つきだ。

 シュンカは、彼女たちに、この戦艦の所有者がレアであることを説明する。しかし、トオミ属は、平和的だが非常にガンコなのであった。


GM 装身具を身に付けた、リーダーっぽいトオミ属の少女が前に出る。「わたくしはヤナミと申します。この島を治める神官をしております」

シュンカ うむ。

ヤナミ/GM 「この子(戦艦)は、もう戦いたくないと言っています。どうかあなた方も、立ち去ってください」

シュンカ 「レア殿、そういうことらしい。そもそも、この戦艦がここに至った経緯というのは?」

レア/GM レアは、巨大な戦艦の残骸を見やる。全長260メートルというと、戦艦大和と同程度、東京タワーなみに大きいね。
「私の調べでは……この艦は、先の大戦で建造されたものの、本格的な戦闘を経験する前に戦争が終わってしまい、ここに廃棄されてしまったらしいのです」

シュンカ 「なんと! ならば逆に、この戦艦は、これから戦いたいと思っているのではないか!? 戦うために造られたのに、戦わずして廃棄されるなど、存在意義を否定されているようなものだ!」

GM なるほど、アラガミ師として共感を覚えたということか。

シュンカ 「そういうことならば、この戦艦をここから持ち出して、本来の役目を全うさせるべきだな!」

ヤナミ/GM ヤナミが、たたた……と走りより、シュンカの頬をピシリと叩く。
「いったい何を言っているのですか! 過去の戦を、再び繰り返すようなことをしていいと思っているのですか! アラガミ師がそのようなことだから、共榮圏内部でも争いが絶えないのですよ」

シュンカ 「無礼なっ!」

ヤナミ/GM 「沖合いを見て御覧なさい。あれはファーグニルの艦隊ですよ。彼らの演習中に、この艦を動かしでもしたら、軍事行動と誤解されて大変なことになりますよ」

シュンカ 「それこそ、この艦の力の見せどころではないか!」

ヤナミ/GM 「この子は、何十年もここにこうしているのだから、もう戦いは望んでいないはずです!」

シュンカ どうしたものかな。

クイナ 実はけっこう、トオミ属の意見に賛成なんだけど。裏切りのクイナ。

シュンカ なにッ! クイナ!? じゃあクイナに《放心惹起》をかけてふんじばるか!(笑)

GM 放心惹起キターーーーー(・∀・)!!

クイナ いや、内心、思っているだけだから(笑)。

ヤナミ/GM 「そちらの方、ご意見はないのですか」

クイナ 「まあ……わりと、あなたの意見に賛成なんだけどネ」

ヤナミ/GM 「あら! アラガミ師にも話の分かる方がいらっしゃるのね!」と、ヒレでひたひたとクイナの肩を叩く。

シュンカ 「しかし! 戦うために生まれてきたものが戦えないということは、悲しいではないか!!」

レア/GM そうですよ、タワリシチ(同志)! と、シュンカに握手。

シュンカ この握手は不本意だが。

GM メイ、人気がないなあ(笑)。まあ、交渉判定だね。


 あくまでトオミ属はガンコであった。一回目の交渉判定は失敗。レアは、あくまで戦艦の奪還を主張する。
 考えてみれば、メイたちが建造した艦の上に、トオミが勝手に神殿をたてて所有権? を主張するというのは、おかしな話である。


 シュンカ うーむ、帝国民法的には、所有権はどうなるのだろう? 「法部」(のりべ)の知識があれば分かるんだけど。

GM 「法部」技能をとってないとはいっても、基礎教練を終えたアラガミ師なら、最低限の法律知識はもっているはずだけどね。

シュンカ 「おぬしたちがここに神殿を建てたのは、いつのことかな?」

ヤナミ/GM 「四十年前、あの海戦が終わってすぐです。この海で、ガルナス・メイとダガンの連合軍と、ファーグニル艦隊が戦ったのです。全面戦争にはなりませんでしたが。死者たちの霊を弔うために私たちはここに祠をたて、神殿としたのです」

シュンカ 「……しかし、今なお、ファーグニルと我ら共榮圏の対立は続いている。争いが終わらない限り、『力』は必要なのだ」

クイナ いや、『力』があるから、争いが終わらないんじゃないのかね?

シュンカ 争いを終わらせるためにも、『力』が必要なのだっ!

 シュンカから新たな主張が出たので、また交渉判定となった。しかし、またシュンカは失敗してしまう。

ヤナミ/GM 「あなたのように、『力』の必要性を前提として議論する者がいるから、いつまでも真の平和が訪れないのですよ? 反省してください」

シュンカ キリキリキリ(歯軋り)。「分からぬ者だな! トオミは、平和主義に偏りすぎだ!」

ヤナミ/GM 「あなた方こそ、武力に頼りすぎるのです!」
 言っている上空を、ファーグニルのジェット戦闘機が、爆音とともに高速で通過していく。

シュンカ 「見よ、あのように速く強いものが攻撃をしかけてきたときに、平和を唱えたところで、それが一体、何の役に立つというのだ!」

ヤナミ/GM 「いえ。武力に対して武力をもって応えることこそ、無限の戦いを生むのですよ。あなたの言っていることは、間違っています!」

シュンカ 「力には、力で対抗せざるを得んのだーーッ!!

ヤナミ/GM 「それは、強者の論理ですッ!!

シュンカ 「ならばお主たちの言っていることは、弱者の論理だッ!!」

クイナ 弱者とか言っちゃってるよ(笑)。

ヤナミ/GM 「失礼な方たちですね!!」

シュンカ 「トオミはいつも平和ボケしたことばかり言っているな!」

GM 「次郎、この方たちを排除してください!」ヤナミが声をかけると、彼女たちの海竜トモガミ部隊が、ザザザッと後ろに戦列を築く。険悪な雰囲気になってきたぞ。

シュンカ 「ふんっ、結局そちらも力に頼るのか?」

ヤナミ/GM 「これは聖域を維持するための自衛行動です。この戦艦にはユビ一本触れさせませんからね!」

クイナ ここで《感情投射》をかけてみるか。それがバレて攻撃してきたら、戦闘になって分かりやすくてイイしね。

レア/GM 「トオミ属はいつもこうなんです。遺跡などを秘匿したりするから、三龍帝国とも戦争になったりするんですよね。どうです、夜になるのを待って、こっそり戦艦に潜入してみては?」

シュンカ なるほど。「ではトオミの者どもよ。我らはいったん引こう」

ヤナミ/GM 「お分かり頂けたようですね」

シュンカ 「まあ……な。だが、覚えておくがいい。力を求める者は、さらに強い力によって滅ぼされるのだ!

GM どこかで聞いたような(ゴジラ ファイナルウォーズ)。しかも自分のことだしソレ(笑)。

クイナ シュンカ、馬鹿だ~(一同笑)。

GM キツネにつままれたような顔をして、トオミは引き揚げていく。


アラガミ師 龍姫エリカ(画:清水三毛 本編とは関係ありません)


場面9 おわり

【場面10:夜のレンガ島】



GM さて、夜になったが。残念ながら、艦の周囲を、ずらりとトオミの大部隊が警護している。かなりの人数だよ。

シュンカ あれっ、待ち構えているのか。「レア殿、これは予想外だったな」

レア/GM 「もう強行突破しましょうよ~」(疲れた声)

クイナ 「強行突破してあの戦艦の中に入ったところで、動かすことが出来るのかね?」

レア/GM 「はっはっは、今だからこそ明かしますが、私の祖父というのは、実はあの戦艦の設計者の一人だったのです。祖父の遺品から資料を漁ってありますから、大丈夫です!」

シュンカ 「わたしがゴラス殿に言ったことは、あながちウソではなかったのだな」

レア/GM 「しかし、再起動には、最低でも一区画につき一時間、整備に時間をとられます。どんな罠があるか分かりませんから、やはり一緒に来ていただかないと」

シュンカ 「トッ、トモガミを降りるのか!? トモガミを降りたアラガミ師は、アラガミ師じゃないんだぞ!?」


 ルール上、トモガミを降りるとゲキ(乗り手たるPC)は弱くなるので、PCはトモガミと別行動をしたがらないものである。


レア/GM 「何ですかそれは。艦内に恐竜は入れませんよ」

シュンカ 「いや、無理にでも入るッ」

レア/GM 「艦が壊れますから!」

シュンカ 「じゃあ入らんッ!」

レア/GM 「ちょっ、アナタ護衛でしょう!? ちゃんと警護してくださいよ。解約しますよ!?」

クイナ 「だけどトオミ属の攻撃を受けた場合、トモガミなしでは危ないね」

シュンカ 「ううむ。よし、陽動作戦だ」


 10人ぐらいのメイが、ひよひよと、トオミ属との交渉にあたることになった。彼らが騒々しく交渉している間に、こっそりシュンカたちが艦内に潜入するという手筈である。


GM メイとトオミ属の交渉が始まって10分もしないうちに、「ジュピッチャ! ジュピッチャア!」「何よ!? 何ですか!?」という声が聞こえてくる(笑)。

シュンカ よし、いまだ!

GM 隠密、難易度8でいいかな。ゲキのみで、技術だね。

シュンカ 技術1なんだよなあ。……あ、1ゾロ(一同笑)。

トオミ属/GM 「あっ! あそこに変な人がいるー!」と、トオミ属が10人ほど、走りよってくるよ。見つかってしまった。

クイナ 「ちょっ、早く誤魔化してよ(笑)」

シュンカ 「いやあ、夜の海は気持ちがいいなあ!」

ヤナミ/GM 「何ですかあなた方、昼間はあんなことを言っておいて、白々しい!!」

シュンカ よし、《放心惹起》だ。

GM え、10人同時にかけるの? それは「和魂」消費10倍ね(笑)。

シュンカ なにい~。

GM などと話していると、また、戦闘機が上空を通り過ぎていく。偵察しているようだ。
 沖をみると、昼間に見た艦隊が、だいぶ接近してきている。巡洋艦や駆逐艦の姿が見える。
 レアが、「まずいですよ。ファーグニルの奴ら、演習にかこつけて何かしでかすつもりですよ」

シュンカ トオミ属に、「ファーグニルの艦隊が接近している! おそらく奴らの狙いはこの艦だ。我々としては、それより前に、この艦を起動させ、ここから離脱するつもりだ」

ヤナミ/GM 「ううん。確かに、ファーグニルは、この艦を破壊するとか、ロクでもないことしかしないでしょうしね……」

シュンカ 「それに、ファーグニル人は野蛮だぞ。トオミ属を見たら、『美味そうなサカナだ!』などといって、食すかもしれんぞ!?」

トオミ属/GM 「ええっ!?」「ひそひそ、ひそひそ」と、不安そうに話し合っている。「どうしましょう、ヤナミ様?」
 トオミの間に動揺が広がっているようだ。シュンカ、交渉判定をしていいよ。

クイナ シュンカって、けっこう嘘つきだよね(笑)。

GM 今の口先は見事だったから、判定値+2で、交渉点2点先取で判定を。理屈っぽいから、知性系の交渉技能を使ってくれ。

シュンカ 達成値13。

ヤナミ/GM こっちの反論ね。「しかし、それでもなお、あの子は、戦いを望んでいないはず……」と言って、11.

シュンカ こっちは15だ。演技しないとな。
「ファーグニルは、相当な戦力だぞ。これはやはり、戦闘の意思ありということだ。それに抵抗せずに、滅することを良しとするのか!?」

ヤナミ/GM 「それを望んではいないでしょうに……」

シュンカ 「だからこそ、艦を起動して離脱するのだ!」


 ファーグニル艦隊が接近する中、トオミ属との交渉は続く。
 ヤナミは御嶽(ウタキ)を守る神官だけあって、交渉能力が高い。しかし、最初のボーナス点がきいて、2ターン目に、シュンカの意見が聞き入れられた。


ヤナミ/GM 「……分かりました。なるべく平和的にお願いしますね」といって、トオミ属は去っていく。

レア/GM 「では皆さん、乗艦しましょう。それにしても、これは大きいな、艦尾から艦首まで走るだけでも10分ぐらいかかりそうだ!」


場面10 おわり

【場面11:戦艦内】



 GMは、艦内の主要区画を示した図を遊戯者に示した。まずはCIC(戦闘司令室)から再起動し、最低限、艦の起動に必要な区画を順次、整備していく手順である。

艦内機関部(イメージ)


シュンカ 「まずは、戦闘司令室からか。よし、隊列の先頭はクイナだ。戦術格闘が得意だったはずだよな。わたしは素手での格闘は苦手なのだ」

クイナ ええー、先頭か~。(嫌そう)

メイ属の機刃守/GM 「ファーグニル艦隊、さらに接近! 約四時間で、敵の射程距離に入る模様!」

 時間がない。一同は、古びた艦内に足を踏み入れた!

GM 艦内に入ると、薄暗いが、状態は驚くほど良い。この艦が、ただの機械兵器ではなく、「龍魂」をもつ蘇龍機である証だ。龍魂による、自己維持機能が働いていたようだ。少しの整備で再起動できそうだよ。

メイ/GM 「主電源、入ります!」一斉に、照明がともっていく。
 艦は、艦橋も入れると、高さにして10階建てのビルぐらいはある巨大さだ。
 全長は260メートルにも及ぶ、そうとう複雑な立体構造物だよ。先頭の人は、知性で、迷わないで目的区画に移動できるかどうか判定をしてくれ。機刃衆の指示があるから、難易度8でいい。

クイナ 知性、低いんだけどな。11.

GM 成功した。では、艦中央部にある、戦闘司令室にたどり着いた。無数のスクリーンや制御卓がある。レアが、「危険物の有無を調査していただけますか?」


 シュンカが調査の判定に大成功し、この区画に、危険物はないことがわかった。一同は、一斉に修復作業にとりかかる。


GM シュンカの担当は、簡単な配線の接続だ。「知性」でやっていい。とはいっても1時間はかかるが……。敵艦隊の射程に入るまで、あと4時間しかないからね。

シュンカ 6ゾロがでた!

GM おお。では、30分でその区画の修復が終わったことになる。レアが、「素晴らしい! 戦闘司令室の機能が回復しました! これで全艦のおおまかな様子がわかります!」

レア/GM 「次は、主機関を急ぎ再起動すべきかと!」

シュンカ 「主砲区画じゃないのか?」

レア/GM 「主機が回復しないと、砲も撃てませんから!」

シュンカ 「いやしかし、主砲をまず直したい!」


場面11 おわり

【場面12:主機室】



 GM 幾つものタラップや通路を降りたりして……やっと主機関室にたどり着いた。
 見上げるような巨大な反応炉が、君たちの目に入る。複雑な配管などが入り組んだ、巨大な機械室だ。まあ、アラガミ師にはさっぱり分からないだろうね(笑)。

シュンカ 「ううむ、凄いな。このへんを叩いたら直らないか?」

レア/GM 「ちょっ、変なところを叩いて誘爆でも起こしたら、半径50キロ以内が消滅しますよ! 早速、整備にかかってください。一同、かかれ!」
 ひよひよと、メイの群れが整備に向かう。今度はクイナ、判定をしてね。

クイナ 失敗した。

GM じゃあ、一時間を浪費してしまった。

シュンカ はーーん!?

レア/GM 「どうした!?」

部下/GM 「誰とはいいませんが、あの方の担当された区域の配線が、うまくいっていないようです! 回路が短絡を起こして焼ききれました!」「何ということだ、ひよひよ!!」

シュンカ よし、配線なんて分からないけど、メイの群れを指揮? しよう。
「帝国軍人の誇りにかけて、粉骨砕身、配線を修復セヨ!!」
 ……あっ、1ゾロだ!(一同笑)

GM しかもそれ、指揮じゃないよ!(笑) さらに一時間が過ぎてしまった。メイの一羽が叫ぶ。
「大変です! 敵の射程に入るまで、残り二時間をきっています!」

クイナ なにやってんだよ~。

部下/GM 「誰とはいいませんが、あの方の担当区域で、また回路が焼ききれました!」
「主機が回復しなくては、この艦はもうダメだ! 予備回路は、残り一組しかないぞ!」

レア/GM 「なんということだーーッ!」

クイナ 誰のせいだよ~。


 クイナが、ふたたび修理の判定に挑む。本来、アラガミ師の専門外なのだが、このときクイナは12を出し、なんとか修理を成功させた!


GM 修理はうまくいった。しかし、「敵艦隊の射程に入るまで、残り30分をきりました! みなさん、どうしましょう!」

シュンカ 「迷うことなく、主砲の機能を回復させるのだ!」

レア/GM 「しかし、それならまず弾薬庫の装填装置を起動しなければ!」

混乱した部下A/GM 「ひよひよ! それより、主計科烹水所(ほうすいしょ)の機能を修復しないとご飯を食べれないよ、ひよひよ!」

クイナ 「ちょっとそこ、黙ってて!」

混乱した部下B/GM 「いや、格納庫を起動させ、艦載機を!」

混乱した部下C/GM 「しかし、主機室から後部格納庫までのほうが距離が近い! 主砲区画までは十分近くかかるかもしれない!」

クイナ とりあえず、現状で、艦は起動できるんじゃないの? そして早く離脱したらいい。

シュンカ 「ふうむ。機械のことはよく分からないが、まず司令室に戻って、艦を起動だ!」

場面12 おわり

【場面13:戦闘司令室】



 GM 君たちは戦闘司令室にもどった。艦の主反応炉が起動され、艦全体が、重々しい唸りを上げる。
 モニターに、次々と光が灯っていく。
 メイたちが配置につき、制御卓を操作する。
「反応炉出力、順調に上昇中!」
「動力伝達系、異常なし!」

レア/GM 「各班、作業にかかれ! この戦いに、我が機刃衆の復興がかかっている。総員、一層奮励努力せよ!」

シュンカ ……アレ? 確か、我々が受けた依頼は、護衛だけだったのだよな?

クイナ 去る?

シュンカ 「我々はもう関係ないとおもうのだが、なぁレア殿、どう思う?(笑)」

レア/GM 「早く、主砲塔の修理をお願いします!」

シュンカ あっ、無視された(笑)。こうなったら乗りかかった泥舟だな(笑)。

部下メイ/GM 「敵艦隊の射程に入るまで、残り30分をきりました!」

場面13 おわり


【場面14:砲塔内】


シュンカ 主砲区画に行く判定には成功したよ、迷わなかった。

GM では、君は主砲塔へとたどり着いた。この艦の主砲は、火弾砲弾を使用する、46サンチ・三連装砲塔だ。とてつもなく巨大で、一個の砲塔だけで3,000トンもある。つまり、砲塔だけで駆逐艦一隻に匹敵する重さだ。大和の主砲なみだね。

シュンカ 「なっ……なんだこれは。これは本当に武器なのか? 巨大すぎる」

GM 揚弾装置に装填された徹甲弾をみると、砲弾だけでもシュンカより大きいぞ。
「砲弾一個で重さ1トン(訳)を超えますから」と、レアが説明する。
「射程40キロメートル、砲弾の最大到達高度は1万メートル(訳)に達します」

シュンカ 理解を超えている。「ふーん、これが砲弾か」ガンガン。

レア/GM 「た、叩かないで下さい! 昔、揚弾機の故障で、砲弾に潰されて死んだ兵もいたそうですからね!」


 まずはトラップの調査からだ。シュンカが調べると、かつて、乗員が機密保持のため設置したとおぼしき爆弾が見つかった! 一方、ファーグニル艦隊は、刻一刻と迫ってきている!


シュンカ 「クイナ、出番だぞ。爆弾を解除するのだ」

クイナ 「……もし今、この砲塔内でこの爆弾が爆発した場合、どうなるのかね?(笑)

GM 非常に正しい指摘だ(笑)。その場合、直ちにここに貯弾されている1、000発の砲弾に誘爆を起こし、この艦は九州坊の岬沖に沈んだ大和のように真っ二つとなり、君たちは跡形も残らないだろう。えと……ダメージ3,000ぐらいかナ?(笑)

クイナ 爆弾解除の判定に、大失敗したら……終わり?

シュンカ よし、私も手伝うぞ。


 このときは、レアやシュンカの指揮・助言により、クイナの判定値にプラス修正が加味されるという措置をとったのである。みなの助力により、クイナは、必死で爆弾を解除しようとする。


クイナ あっ、失敗した。

GM いきなり爆発はしないけどね。まだ無力化はされていない。レアの部下が艦内無線で連絡してくる。
「敵の射程圏内まで、あと5分を切りました! 敵巡洋艦の砲が、こちらを指向しています!」

シュンカ 「狙われているぞ!」

レア/GM 「やはり、ヤツらの目的はこの艦の破壊か。我々の動きが読まれていたか」
 もう主機が起動しているから、艦全体が、低い唸りにつつまれている。

クイナ もう一度、修理の判定を……また失敗だ。

レア/GM 「敵艦の射程に入りました!

シュンカ 「レア殿、このフネを捨てて、逃げよう」

メイの群れ/GM 「ジュピッチャアアアア!!」10羽ほどのメイに君は突かれまくる。ダメージ2ね(笑)。

シュンカ 「ぐあっ!」あっ、1点ダメージを受けた(笑)。

 などとシュンカとレアがもめている間に、

クイナ 12が出た。爆弾の解除に成功した。

シュンカ 「よしッ、主砲を撃てーッ!」

GM そんなに簡単に撃てないよ。

シュンカ ていうか、まだ爆弾を解除しただけで、主砲を修理してないよね。

クイナ ちょっ、そういう余計なツッコミはしないでもらいたいね。

GM そうか、そういえばまだ主砲は直ってないな(笑)。まあ、この間にメイの部隊が修理していたから、あとは君らで1回、判定に成功したら修理できたことにしよう。

クイナ 12!

メイA/GM 「主砲塔、全区画、機能回復!」

レア/GM 「素晴らしい、クイナ殿!」では、皆、射撃指揮所に移動だ。


場面14 おわり

【場面15:射撃指揮所】


メイA/GM 「敵が、発砲を開始しました!」

クイナ 我々のトモガミはどうしているの?

GM まあ、艦に乗せているだろう。きっと甲板にでも乗せているに違いない。

メイB/GM 「敵弾を対空電探で補足。着弾まで30秒!」さあ、どうする。

クイナ 取り舵一杯!

GM いや、まだ艦は砂浜に半ば埋もれたままですから(笑)。

メイC/GM 「レア様、大変です。この艦の起動には、『龍魂晶』の活性化が必要なようです。龍魂回路が伝達系に使用されています」

GM (判定して)クイナたちは分かる。アラガミ師の神経を直に艦に接続すれば、起動できるようだ。


 アラガミ師の出番である。レアの説明によると、この艦を動かすためには、アラガミ師とそのトモガミを、直接、この戦艦の電子頭脳に接続しなければならない、というのだ。
 蘇龍機がらみの遺失技術には、解明されていないことが多く、原理はよくわからないが、とにかくそういうことらしい。


シュンカ なるほど、我々の竜とともに接続すればいいのか。……クイナがやったら?(笑)

メイB/GM 「敵第一斉射、着弾ッ! 右舷、左舷に至近弾! 着弾が狭叉(きょうさ)してます! 次は命中弾が!」
 艦の周囲の砂浜に、砲弾が次々と落下してきて、大爆発を起こす。ズドドドドド、ズシズシーン。激しい地響きが伝わってくる。

シュンカ こりゃ、トオミは大迷惑だな。よし、龍魂の高いシュンカがやるよ!

GM シュンカは、後部甲板に走っていくわけだね。
 艦の電脳区画から、生きた触手のようなソケットがニュルニュルと伸びて、シュンカと戦火に接続される。きみの「戦火」も、同時に接続される。

シュンカ 「なかなか気色悪いな」うう、ちょっといやだなあ。

GM 「戦火」も、嫌がっているようだ。

レア/GM 「貴方の龍魂を、艦の龍魂晶の増幅に使用させていただきます。シュンカ殿には、主砲の制御をお願いしますね」
 ぷすっ。シュンカの首すじに管を挿す。

シュンカ 「うぐう」

GM シュンカの脳に、戦艦の感覚が同調したのか、電探(レーダー)のデータ、光学データなどが急に流れ込んできて、シュンカ自身の感覚として感じとれるようになった。

場面15 おわり

【場面16:起動】


 GM 艦の電探、照準機器と、シュンカの感覚が、急激に同調していく。視界が外部に広がり、シュンカは、沖合いのファーグニル艦隊をにらみつけている。

シュンカ 「憎きファーグニルどもがっ!」

GM シュンカが敵艦隊をにらむ。と、同調して、重さ3,000トンもの主砲塔が、水圧駆動で重々しく旋回し……、敵艦隊に照準をあわせる。

シュンカ まずは敵旗艦を潰さねばな!

レア/GM 「クイナさんは、機関の制御と操舵をお願いします!」ぷすっ。

GM 砲撃の難易度は……まあ、レーダー連動射撃だから、12でいいだろう。電子技術が優れているようで、普通は有り得ないのだが、初弾から命中弾を期待できそうだ。電探が、正確に、夜の洋上の敵艦隊を補足した!

レア/GM 艦内放送で、「甲板上の全兵員は退避せよ。主砲の爆風がくるぞ!」

シュンカ 12か、ちと高いな。(ころころ)12!

GM 46サンチ三連装砲の発砲! 激しい振動に、艦が揺れる。島が、発砲の閃光で、真昼のように明るく照らし上げられた。

レア/GM 「……弾着いま! 敵巡洋艦に直撃弾!」
 沖合いの敵艦に火柱があがり、傾いているのが分かる。
「さすが、わがガーグ宗王国が総力を結集した戦艦だ。素晴らしい!」

シュンカ 当てたのはわたしだがな。

レア/GM 「あっ、シュンカ様も凄いです、感謝してますよ」

GM 主機関の制御と、発進の判定は、技術で難易度8.

クイナ ……11.

レア/GM では、艦がいよいよ起動していく。「なっ!? 艦の底部で、未確認の装置群が、次々と起動していきます! これはなんですか!?」

クイナ 「これはまあ、わたしの力です」(笑)

GM なんかいってるー!?(笑) 皆、龍魂で判定してくれ。
 ……成功か、それなら分かる。
 これは、ただの戦艦ではなく、かつてガーグ宗王国で建造された巨大蘇龍機みたいなもので、「蘇龍戦艦」とでもいうべきものだ。
 主砲は本当は、首にある粒子加速砲なのだ。四足歩行式の巨大艦で、名を、「玄武」という。


 機関の唸りの高まりとともに、巨艦が、その身を揺るがした。敵弾による爆発の嵐のなか、艦体そのものが急速に持ち上がっていく。

 艦が浮上する。

 艦上に建造されていた石造りの神殿が、あっけなく崩れ去った。
 艦周囲の熱帯樹林が、砂浜が、そしてこの小島そのものが、その下から現れた巨大構造物に引き裂かれ、夜の海に、雪崩落ちていく。

 金属音じみた咆哮が雷鳴のように夜空を震わせた。
 長大な龍のごとき首が、艦首から高々ともたげられ、洋上の敵艦隊を睥睨する。要塞に似た巨大な駆動脚が艦底胴部から張りだし、海底を踏みしめ、高波をまきおこす。

 シュンカの龍魂を得、いま、蘇龍戦艦「玄武」が復活した。


蘇龍戦艦 玄武(画:清水三毛)


 シュンカ なにか、別の世界で聞いたことがあるなあ(笑)。

 実は、玄武の絵は、以前、パラダイス・フリートRPGのキャンペーンに登場させたオリジナルメカの流用なのであった(笑)。

GM 玄武の高さは約200メートル、全長は500メートルぐらいかな。シュンカたちが今いるのは、その上部構造物ね。戦艦は、玄武の一部だったんだ。

シュンカ 「レア殿、これは船ではないな! 巨大な蘇龍機か!?」

レア/GM 「……脚がありますからネェ。」

クイナ 冷静だ(笑)。

レア/GM 「昔は、こんな大艦巨砲な蘇龍機が建造されていたんですなあ。素晴らしい! これで我が機刃衆の復興はなったも同然!」と、喜びの舞いを。

シュンカ 「この艦の名は、玄武というらしいな。行け、我が玄武よ!!」

クイナ 「自分のものにしてるし」

GM ではこっちのターンだな。駆逐艦が発砲する。

クイナ まだ発砲してくるの、こんな巨大なものに。

シュンカ 「全部、沈めてやるっ」

GM 1斉射めは……外れた。衝撃とともに、2発の砲弾が命中。ダメージ「火弾」「徹甲」50ね。ちなみに、玄武の生命値は900だから、蚊に刺されたようなものだね(笑)。

シュンカ 「若干の損傷があるが、さしたる意味もないな!」

GM 巡洋艦が撃ってくるぞ。一斉射めは……外した、至近弾だ。砂浜に、巨大な、数十メートルもある水柱が次々とそそり立つ。

シュンカ 「アタマを潰せば戦闘も終わるだろう。よし、あの手負いの巡洋艦を沈めるぞ」……14.

GM 砲撃を受けた巡洋艦は、真っ二つに折れ、大爆発とともに夜の海に沈んでいった!
「やった、轟沈だ! 素晴らしい、シュンカ殿!」メイたちが喜んでいる。

シュンカ 「凄まじい威力だな」

レア/GM 「この砲は、当時の海戦では最大級の威力だったそうですから」

シュンカ 「……これは、このままファーグニルに攻め込んで、軍部を殲滅できるのではないか? よおし、行くぞ玄武よー!!」

レア/GM 「いや、ちょっ! そこまでしないでいいですから!」
 玄武は夜空に咆哮するのであった。敵が発光信号で、降伏したいと言ってくる。

シュンカ 国際法にのっとり、捕虜として扱おう。

GM 駆逐艦三隻分の乗員が捕虜となった。といっても、こちらはちゃんと敵兵を捕虜として処遇するけど、ファーグニルはそうしてくれないことが多いけどね。

シュンカ 捕虜は現地のツカサに引き渡せばいいだろう。

場面16 おわり

【場面17:戦い終わりて】


平和になった島の海岸(イメージ)


GM トオミ属が怒鳴りこんでくるよ。「なんですか、貴方たちは! あんなに戦わないって言っていたのに!」

一同 (笑)

クイナ 「忘れてた!(笑)」

ヤナミ/GM 「この子だって、きっと怒っていますよ!」

シュンカ 「先ほどの龍魂の感触では、むしろ戦えることに、喜びを感じていたようだが」

ヤナミ/GM 「そうなんですか? 全く……。じゃあ、そのことは不問にしますから、さっさと立ち去ってください!」

シュンカ 「ああ。まあ、お主たちの神殿も、グシャグシャになってしまっただろうからな(笑)」

ヤナミ/GM 「たいへんな迷惑ですよ、まったく! まあ、海中に潜っていたので、発射爆風による死傷者はありませんでしたが」

シュンカ 「うむ、すまぬことをした。しかし、これでわかっただろう。争いある限り、『力』が必要だということが」

ヤナミ/GM 「その結論には納得がいかないです。貴方は、嬉々として力を使っていたのではないですか」

シュンカ 「そんなことはない(笑)。敵が撃ってきたから、対抗しただけだ」

ヤナミ/GM 「……まあ、先に撃つほうが、悪いといえば悪いですけどねえ……」納得のいかない顔をしたまま、トオミ属たちは引き揚げていく。

レア/GM 「いやあ、素晴らしい、シュンカ様! まさかこれほどの艦が、こんなところに眠っていようとは!!」

シュンカ 「これほどのモノとなると、維持費が大変だろうな?」

レア/GM 「いや、これはもう、上級牙洞院の直轄兵器とするしかないですな。それでも、これを発見、再起動させた手柄は我々のもの。これで、我が機刃衆の復興が近づきました。きっと、新型蘇龍機が支給されるなあ、フフン♪」と、喜びの舞をまっている。

シュンカ 「しかしそうすると、我々の報酬もはずんでくれるのだろうな?」

レア・執事/GM 「報酬は二十万と言う約束でしたよね?」「ええ、坊ちゃま。その通りです」

シュンカ 「だが、当初は護衛という約束だったが、我らは巨大蘇龍機の復活やら操縦やら、かなり助力しているのだから、それなりに報酬のほうも出してもらわないとな」

クイナ 「……二倍ぐらいはいくんじゃないのかね」

GM 交渉判定ね。……成功したようだ。レアが、
「しょうがない、じゃあ、上乗せして40万リンで。あ、これ、三龍帝國軍には一切報告しないでくださいね。口止め料コミですよ

シュンカ 「なんだって?」

レア/GM 「いやあ。ぶっちゃけ、これほどの兵器がガーグ宗王国にあると、国家間の戦略均衡が崩れますので(笑)。ダガンの方も、もしバレたらうるさく干渉してくるだろうから、報告しないでくださいね」

シュンカ 「うむわかった、領主殿に報告しておこう(笑)

レア・執事/GM 「……どうするかな、爺や?」「お坊ちゃま、そのような者は直ちに射殺したほうがよろしいかと」

シュンカ いや冗談だって。

クイナ さっきから、何か舞いをまっているようだけど、どんな踊りなの?

GM 羽をぱたぱたさせて、くるくる踊るかんじ。

シュンカ 全然、可愛くないね。

クイナ なんか殴りたくなってきた。

GM やばい、メイが不人気種属になっていく(笑)。

シュンカ では、帰投するか。

GM ちょっと待った。最後にクイナは、玄武をガーグ宗王国まで操縦していってくれ。判定してね。

クイナ なにー、こんなときに限って6ゾロ!

GM では、クイナの巧みな操艦により、途中、大規模な軍事勢力などに遭遇することもなく、無事、艦はガーグ宗王国の軍港へと回航された。メイの群が、大喝采で君たちを迎えてくれる。
 その夜、牙洞院の上級神官がシュンカたちを出迎え、豪華な晩餐の宴が開かれました、とさ。
 報酬として、調達難易度15までの武器をひとつ取得していいよ。今回の経験点は20点で。

シュンカ 武器をもらえるのか、やった!

クイナ クイナは武器は要らない。今回はアラガミが余り活躍しなかったね。

シュンカ リュウモングソクムシが欲しい。これ、どこかに保管しておいて、好きなときに換装したりできないの?

GM ムシオニは、寄生生物だからね。常にトモガミに吸い付かせておかないといけない。

シュンカ じゃ、91式家庭用爆雷投射砲をもらおう。厩舎にでも保管しておいて、換装すればいいね。洋上戦用の武装もゲットしたから、だいぶ戦いの幅が広がったぞ。
 それにしても、戻ったあと、アカマツ百騎長にどう報告したものかな。いや、ウツロヒ宿経由の依頼だから報告しないでいいのかな。

GM とはいえ、ウツロヒ宿も、退役したアラガミ師がやってるから、情報が洩れないとも限らないが。


ウツロヒ宿(イメージ)


クイナ せっかくだから何か武装をもらっておこう。……五式多銃身機関砲にしよう。運用難易度15とかいって、6ゾロが出ないと当らないんだけどネ(笑)。装備しないで保管しておこう。

シュンカ おお、4レベルに成長したぞ。砲術技能を増やそうかな?

クイナ クイナは3レベルになったよ。


 次なる冒険に想いを馳せ、2人は武装や技能を揃える。

 国際関係にあやうく亀裂が入りそうになったものの(笑)、シュンカとクイナの冒険は続くのであった。

つづく


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