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NHK「ヒューマン・エイジ 人間の時代 ~プロローグ さらなる繁栄か破滅か」を見た

NHK「ヒューマン・エイジ 人間の時代 プロローグ さらなる繁栄か破滅か」を見た。

人類はここ数百年の間に科学技術を大きく発展させ、経済発展による繁栄を築いてきた。

一方、地球環境破壊による地球の危機、いや、地球人類生存の危機がまじかに迫っている。ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、核使用による地球破滅のリスクもある。いずれも科学技術の発展によるものだ。

科学技術を利用することで、人類は自分たちの幸せを創り出すことに成功した一方、科学技術を利用することで自ら苦しみを創り出している。素晴らしい生き物である、と同時に愚かな生き物である。

さらに科学は進展している。今アメリカでは、火星に行く計画を進められている。
一方、地球環境問題は喫緊の大問題である。

今後、さらなる科学の発展により、人類はさらなる繁栄の道を進むのか、あるいは破滅の道を進むのか、その問題を突き付けられている。

「人間とはいったい何者なのか?この先どこへ向かうのか?答えを探して壮大な人間の歴史をさかのぼると、意外な真実が見えてくる」
というのが番組のテーマだ。2025年まで続く長期シリーズ番組らしい。


番組では「人新世の「資本論」」の著者の斎藤幸平さんもゲスト出演していた。

地球人類が繁栄を謳歌する中、ますます地球人口が爆発的に増えている。それにともない、さらに地球環境が悪化し、地球クライシスの時を迎えている。
個人ではどうしようもない、個人ではこの先の行く末を制御できないと感じている。だから危機がそこに迫っているとわかっているのに、これまで通り日々の生活を暮らし、これまで通りのライフスタイルで暮らし、何もすることなく時間が経過していっている。

はたして地球危機を止めることができるのか?

斎藤幸平さんの発言が印象的であった。
コロナが問題となった時、みなこれまでの生活態様を変えることができた。行動を制御することが出来た。それと同じように、人類は危機が迫った時に、行動を変えることが出来るはずだ、と。

危機を感じつつ、何も対応できていない。

地球環境悪化の危機が現実的になり、先進国に住む人々の日常生活にもリアルに影響が出て初めて、人類はこれまでの生き方を見直すことができるのだろうか?

そうなのかもしれない。

人類が本当の意味でこれから繁栄を築くことを願いたい。


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