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ハードリピートして聞いているこの曲 「キエフの大門」 EL&P

エマソーソン レイク&パーマーのこの曲をここ数日、リピートして聴きまくっている。

原曲はムソルグスキーの「展覧会の絵」の中の一曲だ。クラシックの曲で原曲には歌詞はない。このクラシックの荘厳な曲にEL&Pが歌詞を付けて演奏している。

この動画のパフォーマンスは1970年初頭のものかと思う。ロック少女だった中学生の私であるが、同じくプログレッシブロックと言われるカテゴリーの中では、King Crimsonは好んで聴いていたけど、EL&Pは当時はほとんど聞いていない。FMの音楽番組でたまに流れたのを耳にしている程度で、代表的な数曲を知っているくらいだ。「キエフの大門」もその有名な曲のフレーズは知っていた。

EL&Pはベースでヴォーカルのグレッグレイクとドラムのカールパーマー、そしてキーボードのキースエマーソンの3人で構成されたバンドだ。特にファンでない自分でもメンバーの名前を今でもフルネームで言えるってくらい、当時のロック界やロックファンにとっては影響力の大きいバンドだった。私はキースエマーソンのやりすぎパフォーマンスはあんまり好きではなかった。キーボードにナイフを突き立てたり、ピアノと一緒にぐるんぐるん回転したり💦なんだよ〜これ?って感じだよね。

↑こっちはアルバムの方ね。


一度平成生まれの子供らにYouTubeでのEL&Pのパフォーマンスを見せたことがある。その時の感想が

「何だか頭悪そう」←長男談

「グレッグレイク?カエルをつぶしたみたいな名前だね」←長女発言

え〜ウソ〜( ;  ; )今の人の感覚だとそうなのね〜。

確か来日公演がNHKのヤングミュージックショウで放送されてたんではなかったかな?見ていたのかもしれないが、ほとんど記憶にないわ。同じくロック好きの2歳上の兄から話を聞いただけかもしれない。


それとグレッグレイクは下膨れ顔→がきデカ こまわり君、とかって揶揄されてたな〜(笑)
グレッグレイク、でも今見ると声も良いしイケメンだよね。動画に映っている当時の髪が長い頃が特にカッコ良さが際立っている感じだ。King Crimsonの初期の頃には彼はメンバーとして参加していた。EL&Pの結成前だ。彼が歌う「エピタフEpitaph」や「クリムゾンキングの宮殿」は聞く人の心に沁みるんだよね〜。

余談だけどEL&Pをモデルにしたマンガが青池保子の「イブの息子たち」だと聞いたことがある。でも私、これ読んだことはない。ロッキングオンの渋谷陽一がこの人(とこのマンガ)をこき下ろしていた、ような話も聞いたことがある。昔のことで定かでないけど。

なんか何を書いているのか訳分からなくなって来たな(笑)

↑この動画の34:02のあたりからは、某TV番組で印象的に使われているから耳にしている人も多いだろう。打楽器が派手に使われていてドラマチックなフィナーレ。


クラシックの名曲をモチーフにした、EL&Pの「キエフの大門」は、曲の荘厳さ壮大さをそのままに、シンセサイザーでパイプオルガンのような重層的なメロディーも加わって大変に聞き応えのあるパワフルな曲になっている。

特にこの動画では、動画をアップした人が画像として編集したのだろうが、EL&Pがオーケストラと共演しているような動画に仕上げている。字幕も出ているし聞いていてとても感動的な動画だ。キースエマーソンのパフォーマンスが性に合わないと感じる人もいるだろうが(←私)グレッグレイクの力強い歌とベースの演奏やカールパーマーのドラムとも相まって、それまでにない革命的な音楽の新鮮さ。じっと聞き入っていると何だか心を激しく揺さぶられているような感覚になる。

大昔にヨーロッパを旅した時の、なだらかに続く緑の耕作地帯と石造りの暗い街をありありと思い出す。ゴシックの教会の中で、高い天井からパイプオルガンの響きがまるで天上から降り注いで来るような感覚。圧倒されるようなその空間に身を置いた時のことを昨日の事のように思い出す。

グレッグレイク(と共作者のディク フレイザー/EL&Pの作詞家兼スタッフ)が書いた歌詞は、民族の長い歴史や運命に翻弄される市井の人々の連綿とした営み、命が受け継がれ大地に繁栄する民の力強さと生命力を高らかに歌い上げている。聖なるものと俗っぽい泥臭さも併せ持っている詩でもある、と感じる。

*ネット上に様々な訳詞が出ているが、私は動画にupされている英詩をGoogle翻訳して解釈した。


ウクライナがロシアから攻撃を受けて、街が暴力的に破壊され多くの人々の命が奪われている。大変に痛ましく悲しいことだ。ウクライナの首都キエフ(Kiev/キーウ)をかろうじてロシアは占領を諦めたらしいが、激しい戦闘は続いている。一般市民が多く犠牲になっているこの悲惨な現状に心が痛む。

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EL&Pの「キエフの大門」は祈りの曲だ。半世紀も前のパフォーマンスではあるが、その普遍的なメッセージは今も聞く者の心を打つ。今こそ必要なパワフルな熱いメッセージ。戦いを続行する意味などない。一時も早く戦闘にピリオドを打って欲しい。これ以上犠牲者を増やしてはならない。極東のなんの力にもならない一人の人間の想いが簡単に届くとは思わないが、それでも祈らずにはいられない。

戦いは何も生み出さない‼️


争いを一刻も早くやめて‼️

ウクライナの人々が1日も早く


平和で安心して暮らせる毎日を‼️



冒頭の動画、ロックに興味のない人でも6:28頃あたりからだけでもぜひ視聴してみて欲しい。きっと何かを感じてくれることと思う。




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