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2024年5月ボドゲプレイレポ

プレイ記録


タイトル数:55
プレイ回数:65
寒暖差にまいってしまう時期でしたが、重めの積んでいたボドゲを消化したり、新たなコミュニティを広げてみたり、オススメボドゲを布教したりとボド活はしっかり楽しみました。

特に、前回のレポで紹介したハーモニーズはいっぱい布教しました。「これは買い」だとハマってくれた人もいてくれて、嬉しい限りです。

新しいコミュニティでは、パーティー系を主に回す感じでしたが、ジャストワンが大ウケしてくれて、楽しんでもらえました。流石赤ポーンですね。

今回はディープ寄りなボドゲの紹介をしたいと思います。
クラファン等で手に入れたものなので、市場にはあまり出回ってないボドゲになります。

ケレス(セレス)

22年の年末にプレッジして、23年10月に届き、その後和訳もないので自分で初めて翻訳して遊びました。

タイトルはどちらでもいいのですが、名前の由来となった女神の表記に準拠して「ケレス」で。

火星と木星の間に位置する小惑星帯にある準惑星「ケレス」を舞台に、採掘事業を行う企業として、入植や建築、周りの小惑星へ採掘ロボットを飛ばして生産力を上げつつ、時には評議会に媚びて3ラウンドかけて点数を獲得していく内容です。

ジャンルとしては、主にワーカープレイスメントになります。
とにかくボードがデカい!メインボードは二つ折りボード3つ構成、資源管理などをする個人ボードももう少しコンパクトでいいのにと思う程大きめです。

面白いのは、盤面左上の小惑星帯。
3層の回転テーブルになっており、毎ラウンド回転させて位置取りが変わるようになっていて、軌道を上手く表現しています。

ワカプレと言いましたが、ワーカーが2種類ありまして…主にメインボード上のアクション実行時に使うリーダートークンと、ケレスに居住している労働者に分かれており、前者はプレイヤー専用のトークン、後者は共有ワーカーで主にカード上で仕事をします。

リーダーができることは多岐にわたり、交易したり、建設したり、研究したり、ロボット作ったり、ロケット発射したりと様々です。
メインボードにはアクション枠があり、その枠にリーダーを配置すれば何ができるかがメインボードに記載されているので新設設計。
ほぼ言語依存はないし、アイコンの意味さえ理解すれば分かりやすいゲームです。

評議会への影響力を用いることで、恩恵を受けることもできますが、そのラウンド中の特定の行動がとても強化されるので、ライバル企業を出し抜くチャンスも作れます。

労働者ができることは、居住区もしくは入港中の宇宙船の労働者を、建設済みの自分の施設で仕事をすること。こちらは主にアクションやリソースを生んでくれます。ただ、専門家じゃないと仕事にならないので、分野毎に施設も労働者も色が付いています。各色の労働者は有限なので、いつ仕事をさせるかは計画的に。

ルール自体は割とシンプル、できることの選択肢は多いですが、何やっても得点に繋がるし、リソースのやりくりも楽しいので重さはあまり苦にはなりませんでした。
が、インストで説明する内容がとても多いので、そこが難点ですかね。

初めてルールブックを一言一句翻訳したので大変でしたが、SFテーマのボドゲが好きなので終始ワクワクしながら作業していました。キックしたゲームの中では一番思い入れのあるゲームになりました。

コペンハーゲン

BGAでも遊べるゲームですが、素敵なタイル配置ゲームなので、以前プレッジしていました。
が、到着予定を大幅に遅れて届いたので、めっちゃ不安になりましたよ、クイーンゲームズ。

デンマークの首都コペンハーゲンはニューハウンのウォーターフロントのカラフルな建物がテーマ

舞台となっているコペンハーゲンのニューハウンには、漁師が漁から戻ってきた際に家が分かるように色分けした建物が並び立っています。今や観光地として有名な場所ですが、そんな建物をカラフルなタイルで壁を彩っていくというゲーム内容です。(多色な壁は現地にはないと思いますが)

見ての通りタイル配置ゲームですが、デラックス版はタイルがアクリル製になっていました。
手番でできるのは、カードを集めるか、カードを払ってタイルを獲得するかの2択。
カードは隣り合う2枚しか選べず、手札の上限もあります。
タイルを獲得する場合は、同じ色のカードを欲しいマス数と同じ枚数分必要となります。

タイルを獲得したら、個人ボードにすぐ配置するのですが、タイルが地面に接しているか、他のタイルに隣接且ついずれかのタイルの上辺に接する(重力的に落ちない状態をとる)必要があります。

配置した際に、既に配置している色と接していたり、紋章が記されている箇所に配置、もしくは紋章列を全て埋めるとボーナスが得られ、特殊な効果が得られます。
それらを駆使して、縦横を埋めていく毎に得点が得られます。
いち早く、目標点数に達したプレイヤーが勝利というシンプルで分かりやすいゲーム内容でした。

ヘルシンキ

実は、ヘルシンキのデラックス版がクラファンしていた時に、コペンハーゲンもセットのものをプレッジしていました。
こちらも前述のコペンハーゲンとかなり似通ったシステムになっています。(作者一緒ですし)

北に大聖堂、東に政府宮殿、西に大学、南に国立図書館、中央にアレクサンドル2世像。

舞台となっているヘルシンキの元老院広場に、パビリオンを建設していくのが目的。実際に有名なクリスマスマーケットやその他催し物がこの広場で行われています。このゲームを通して、鮮やかな広場を作り上げていくというのが目的になっています。

ジャンルはコペンハーゲンと同じ、タイル配置です。
画像に写ってなくて申し訳ないですが…共有のボードにカードやミープルが配置されており、手番ではまずミープルを規定歩数内まで動かします。その後、ミープルの両隣のカードを獲得するか、同じ色の手札を払ってパビリオンを建設するかを選びます。
この辺はコペンハーゲンとほとんど変わりません。

このゲームならではのシステムの一つに、パビリオンを建設する際に支払うカードに描かれているタイルしか獲得できないというのがあります。同じ色のカードであっても欲しい形がどれかに描かれてないと獲得できないんですよね。

もう一つの特徴として、共有ボードにいる自分のミープルがどの建物側にいるかで、パビリオンを建設していく方向が変わります。
例えば、北の大聖堂側に居れば、個人ボード上でも獲得したパビリオンタイルも北側から落として他のタイルか中央の像に引っかかる形で止めないといけないルールになっています。いわゆる落ちモノゲームみたいな様相ですね。

さらに、上部構造物というものがあり、タイルを獲得時にカードに描かれていると一緒に建てることができます。
これはゲーム終了時に得点に影響します。

山札が枯渇したら、手番を合わせるまで続け、得点計算です。
各縦横の列毎に全てパビリオンタイルが配置されていると得点が得られます。
上部構造物が配置されている縦横の列の完成によっても得点が得られます。
こちらも得点計算がシンプルでスピーディに終わります。
カラフルである必要もないのですが、広場が賑わっている様に見えて、見た目にもとても良いゲームでした。

ディスパッチタウン / 派遣小鎮 / Explorers of Navoria

中国のクラファンサイトで資金を募って製作されたゲーム、日本でも翻訳家さんが取り扱う商品の中にあったため購入していました。
今年の1月にはキックスターターで英語版やその他言語版で資金を募っており、目標額の10倍以上を達成していました。その際は「ナボリアの探検家」のタイトルで発表されていて、拡張も出されていました。拡張欲しい。

中央の街から、北の山岳、東の砂漠、南の森林を探検していきます。

第一印象は、絵柄がカワイイ!
冒険家コマや手番順コマそれぞれのカラー毎に表情も違うし、カードに描かれたキャラクターたちもファンタジーで可愛らしい雰囲気です。
萌えキャラとか日本で言うアニメ調のキャラクターデザインは、ボードゲームにおいてあまり好まない主義なんですが、こういう万人受け寄りのデフォルメ感はすごく好み。

ゲームはナボリア国を舞台に、交易をしつつ新大陸を探検するというもの。
3ラウンドにわたってプレイし、得点が一番高いプレイヤーの勝利。
ジャンルとしては、オープンドラフトワーカープレイスメントセットコレクションの要素を含んでいます。

ゲームの流れは、前半と後半に分かれており、その後決算が行われます。
前半は並べられたカードを規定枚数まで獲得していく、オープンドラフト要素。
袋の中から2つのアクショントークンをピックし、内一つを使って該当のカラーの山札に乗せてからカードを獲得していきます。残りは街に置いておき、袋から引かない場合は街からトークンを選ぶことができるようになります。
カラーは5色あり、各色毎に特色が違い、選択によって新大陸に派遣している探検家が冒険したり、拠点を建設したり、リソースを獲得したり、得点や目標を得たりしていきます。

後半は、派遣したアクショントークンを街に帰還させます。
この時は、山札上から街にトークンを移します。
街にアクション内容が描かれているので、ここはワーカープレイスメント。
しかも、前半とは逆の手番順なので初手後手の有利さ不遇さを上手くカバーしています。

カードには種族アイコンが描かれており、集めたカードの内同じ種族アイコンが5つ集まると得点獲得の権利が発生、先着順にレートも変わるようになっており、ここはセットコレクション要素ですね。

ボーナスフェイズとして、冒険家は毎ラウンド探検によるボーナス得点が得られ、大陸を進めば進むほど多くもらえます。
また、カードによるボーナス点も得られ、それらも得点として得られます。
ゲーム中に獲得したリソースは個人ボードに置かれ、3つのエリアの内、規定のリソースが集まったらボーナスが得られるようにもなっています。

カワイイ見た目も良いですが、ゲーム内容としては自身の選択がとても重要な戦略的ゲームにもなっており、とても面白いゲームで気に入っています。
もっと市場に出回ってくれないかなと思うゲームの一つです。

※おまけ スカイライズ

今話題のスカイライズ、本当はプレッジしたかったのだけれど、事情があってできなかったので、お友達に届いた際に遊ばせていただきました。

かなり立派なコンポーネント、スチームパンク風な世界観もすごく好き。

リメイク元が2008年の「メトロポリィス」という作品。
バランスや世界観もかなり調整され、もはや別ゲー?説有るらしい。
アートワークはエバーデールで有名な今ホットなアーティスト、アンドリュー・ボズレー氏によるもの。

競りエリアマジョリティが掛け合わされた内容でルールもシンプル。
なのに、すごく特徴的なのが、一つの土地に対して競るというより、直前に入札された土地に隣接する土地に次の人が入札するという独特なシステム。
しかも、入札はお金ではなくて、建物の裏に描かれた数字。
誰がどの数字を今持っているか、どの土地が欲しいかまで透けて見える。
そして競り勝ったら、最高値の建物がその場所に建って、その他はそれぞれの手元に回収。

エリアマジョリティは、大きな島毎に最上階層数を競う。
同値なら次の階層数で比較するという感じで、どこにどの高さを建築するかがとても重要でした。

競り勝って建設時、その土地に置いていたトークンは回収し、得点材料となります。
その内のパトロンのトークンは、パトロン毎にクローズされている得点があり、獲得した時にだけ該当のパトロンの点数が覗けるという要素もあります。

前半戦、後半戦とあり、全ての建物を全員が置き切ったらゲーム終了。
得点を一番稼いだプレイヤーの勝利。
終わってみると、ビル群だらけで壮観です。

予定より1年も伸びての着弾だったらしいですが、やっぱり欲しかったなぁ。。

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