【随筆】 賞状
小学4年生の孫が、
満面に笑みをたたえ「賞状をもらったよ」と帰宅した。
いつも姉がもらって褒められるのをながめていたので、
今日はボクが褒められる、ボクが主役と喜んだのだ。
皆から「良かったネ。頑張ったネ」と褒められているところに
帰宅した姉が「賞状もらったよ、2枚」と言ってきた。
主役だった孫は
「エッー、お姉ちゃんももらってきたのー」とガックリ。
主役は一瞬にして消え去ってしまった。
「2人ともよく頑張ったネ。おめでとう」
と皆から拍手をもらい、ガックリの顔に笑顔がもどった。
この随筆はがん闘病中の祖母が趣味で始めたもの。
決められた文字数で、祖母が見たこと感じたことを綴り
できあがった随筆を新聞社へ投稿しては
掲載作品に選ばれるのを楽しみにしている。
祖母の随筆は思わずクスッと笑ってしまうような微笑ましいものから
ふと考えさせられるものまでさまざまだ。
そんな祖母の随筆を好きなときに読めるよう残しておきたい
そう思ってnoteに少しずつ投稿している。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?