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【起業ヒストリー②】月商1500円から個人ビジネスを学んだ2015

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さて、お金がない。義父への手紙

お金がない。本当にお金がなかった。自分の何分の1かの収入しかなかった夫。おまけに、昔も今もなんですが、夫にはガツガツしたところがほとんどありません。「もっと稼いでやる!」とか「家族のために全力で!!」みたいな勢いを持っているタイプの人間ではないのがうちの夫です。

待機児童の娘(1歳)を抱えて、働こうにも働けない私。全然しっかりしない夫。お金がない。もう何をどうやってもお金がない。しかも子どもがいる状態では働きに行けない。どうしよう。もう焦りと不安でいっぱいでした。そして私は、義理の父に手紙を書きました。「お金がありません。どうにもなりません。助けてください。」マクドナルドでSサイズのコーヒーを100円で頼んで、泣きながら書いた手紙のことは、一生忘れないと思います。

その後、その手紙を渡すことはなく、なんとか日々を過ごしました。子どもと向き合いながら、自分がお金を稼ぐことについて真剣に取り組みながら。子どもと一緒に過ごしながらできる色んな仕事にトライしました。今では自分がやっている「オンライン秘書」の仕事に当時から取り組まれている「キャスター」という会社に登録したこともありましたし、アフィリエイト等のインターネットビジネスにも取り組みました。あと、ポイントを稼ぐサイト?みたいなのにも登録したなー。保険の話を聞くだけで3000円ぐらいもらえる、とかクレジットカードの登録をすると10000円もらえるとか。上手くお金が稼げたのはヤフオクで不用品を売ったときぐらいで、他はほとんどお金になりませんでした。家にあった不用品をヤフオクで売ったら一気に10万円ぐらい稼げて、「なにこれ面白い!」と思ったのは覚えています。今ならメルカリかー。当時はありませんでした。

ニーズの認識→「できること」で起業スタート

退職して自分の気持ちが落ち着いてから、自分が仕事を辞めたことを少しずつ周りの友人たちに伝えていきました。すると、「じゃあ今ひまなの?英語教えてよ!」という依頼がちょくちょく来るようになりました。これが本当にラッキーでした!「英語を教えてほしいっていうニーズがあるんだ。」ということに気付き、英語で起業することをわりとすぐに決めることができました。この頃から今にいたるまで、この英語を自分の商売にできた経験はとても大きくて、「何かが欲しいという人がいて、自分がそれを提供できるなら商売になる」というのを私は個人ビジネスの基本だと考えています。売り方だとかブランディングだとか値付けだとか戦略だとか、もちろん色々あるわけですけれど、基本は欲しい人がいてそれを提供できるならもうそれだけでビジネスとなるんだと思っています。

自分には何ができるのかなぁと考えて棚卸しをする中でも、真っ先に出てきたのは英語でした。「得意なこと:英語(平均より少しできる)」みたいに書き出したのを覚えています。人よりちょっと得意なことがあり、そしてそれが欲しい人がいたら、個人ビジネスの始まりです。

売上1500円

英語に関することを事業にしようと決めてからも、すぐに大きな売上にすることはできませんでした。なんとか一時保育で娘を託児所にあずけて異業種交流会に参加して人脈を広げ、そこで知り合った人たちを中心に英語のイベントを開催したりもしましたが、たった1,2人しか集まらず売上が1500円足らずだったり。早稲田通りで1人でチラシを配って英語講座の集客をしたり。私の力量では10時間も15時間もかかる英日翻訳の仕事をたったの3000円で受けてしまって死にかけたり。(時給200円ー300円)どうしたら売上を拡大できるのか、まるで検討がつかない日々を送っていました。

神様がくれたヒント

ビジネスとしては苦しい日々ではあったのですが、そんな中でいくつものきっかけやビジネスのヒントにも出会うことができました!そのヒントを逃さず追いかけることができたから今の私があると言っても過言ではありません。

例えば、「単発の異業種交流会なんて意味がない・仕事につながらない」という話をよく聞きます。ですが、私は異業種交流会に行くたびに、必ず何らかのお仕事をもらったりチャンスをいただいたりしていました。当時私は名もない個人事業主としてやっていましたし20代で童顔で若く見えたことも影響していたかもしれないのですが、他の参加者にほとんど興味を持たれないということも頻繁にありました。そんな中でも話を聞いてくれる企業さんや話をしてくれる企業さんと丁寧に向き合っていくことで、1回1回の場で必ず収穫がありました。名もない英語講師の私と提携してくださったセブ島の語学学校の方や、大した実績のない私をキッズ英語の講師として迎えてくださった企業の方にも出会うことができ、今でも本当に感謝しています。そういう1つひとつの出会いや出来事は、神様(のような何か)からのヒントだったと思うんです。

あとは、たくさんの本との出会いもありました!今でも思ってますが、本って本当にありがたいものですよね・・!たった1000円とか2000円ぐらいで、とんでもない知に触れることができて。当時はブックオフにも結構通ってたんですが、ブックオフで数百円のビジネス書を読んだら個人事業主として走り始めるのに必要なことやそのやり方が何でも書いてあるんです!本を読んで個人ビジネスについて勉強しようって思ってる人におすすめなのは、同じ分野の本を3冊以上読むことです。1冊だとよくわかんなくて、2冊読むとなんか違うことが書いてあって混乱して、3冊読むと共通項が見えてきます。その共通項が真理のはずです。そんな感じで、例えば私は「自分の強みとその生かし方」に関する本を恐らく5冊以上は読んで、それから強みを書き出すワークなどをかなり時間をかけてやりました。その結果「英語アレルギー克服アドバイザー」という肩書を編みだすことができて、この肩書だけで起業初期を生き抜けたといっても過言ではありません。この肩書だけでWebメディアから取材がきたし、DMM英会話さんから仕事のお声がかかったし、初心者からしか問い合わせが来ない絶妙な名前だったので対応しきれないお客さんは絶対来なかったし。良いことしかありませんでした。肩書をつけるときに特に参考にした本がこれでして、今まで何度もおすすめしているので100名近い人が買ってくれてます。回し者ではありません(笑)

そんなこんなで人との出会いも本との出会いもヒントだらけ!その1つひとつを大事にすることで、少しずつ仕事を成り立たせていけるようになりました。

セルフブランディングの塾で「コミュニティ」の威力とCtoCビジネスを肌で感じる

2015年の終わり頃には、セルフブランディングの塾に参加しました。起業塾のバックエンド商品が30万円〜200万円ぐらいだと知って絶望していた時期に、確か25000円ぐらいで参加できた「かさこ塾」っていう塾でした。かさこ塾は起業塾ではないので、起業してバリバリ稼ぎたいという人もいましたがそれより副業とか「好きなことを仕事にしたい」という言葉に惹かれて来ていた人が多かった印象です。ブログはどんなふうに書くのか、とか個人事業主の名刺はどんなものが良いのか、とか色んなことを学べたのと同時に、たくさんの仲間たちとの出会いがありました。

この塾に参加したことで、「オンラインコミュニティ」というゆるいつながりの中で仕事が生まれていく様子や、CtoCのビジネスについて自分も巻き込まれながら肌で感じることができました。自分の英語講座をWeb会議室を使ってはじめてオンライン化した2015年末、モニター受講してくれた生徒さんのほとんどはかさこ塾の人たちでした。

「好きを仕事に」というよりは勢いよくビジネスを広げていきたいという感覚で過ごしていた私は、徐々にかさこ塾の人たちとご一緒することはなくなっていきましたが、今でも繋がっている大切な仲間たちもいます。出会いって大事!

オンライン化してから、マネタイズの試行錯誤

長女が2歳だった2015年末、自分がやっていた英語の仕事(ほとんどは教える仕事)をすべてオンライン化しました。まだまだ小さかった子どもが熱を出すたびにリスケしなければならない対面での仕事にはやはり難しさもあって、仲間から教えてもらったWeb会議システムを使ってのオンライン講座にトライしようと考えました。最初に使ったのはAppear.inというシステム。今はもうないらしい。そしてついにZoomに出会います。今や日本中みんなおなじみのZoomですが、2015年頃はまだ日本語対応が中途半端だったりして、使っている人も多くはありませんでした。

英語講座のオンライン化自体は、さほど苦労することなく行うことができました。それはZoomというシステムが画面共有やブレイクアウトルームなどいろんな機能を備えていたからリアルと遜色なく授業ができた、ということもありましたし、英語教育のフィールドでは大手のDMM英会話さんやレアジョブさんのような「Skype英会話」という既存のマーケットがあったので少し調べてやり方を真似すれば苦労しませんでした。SkypeよりZoomの方が使いやすいし安定してるからいい!というように感じていました。

ただ問題は、そのマネタイズの方法です。講座はいくらにすればいいのか。受講生は何人・どうやって集めればいいのか。1つひとつについて試行錯誤の連続でした。

当時Skype英会話は1ヶ月毎日ネイティブと話せて3000円台から受講可能なビジネスでした。私が個人でやる英語講座の受講料を月3000円にしてしまったら、「月30万円の売上を作るなら受講生を100人集めなきゃいけないのか・・・!」と気付いたときに、衝撃でした。イベントやって2人、無料のモニター受講でせいぜい5,6人しか受講生を集められない自分が、100名集めるというのは想像することができませんでした。

そこで、試しに金額を倍の月6000円にしてみることにしました。そして、1ヶ月ごとではなく、3ヶ月セットで売ってみたらどうだろうと考え、3ヶ月セット18000円で売り始めたんです。これがオンライン英語のグループ講座の値付け方法でした。そのときは感覚だけで値付けしたので正しかったかはわかりませんが、継続的に通ってくれる方も増え、目標としていた売上に繋がる第一歩となりました。

起業初期はブランディングよりお客さんの声に集中!

そこからも、お客さんの話をよく聞くようにしました。私、起業初期はブランディングよりお客さんの声に集中するのが良いと思ってまして。お客さんが欲しいと言った商品を作っていくようにしました。「グループ講座じゃなくて個別講座が欲しい」という方に向けて個別講座を始めたり、「7月末までにTOEICで100点アップしたい」という方がいたので「2ヶ月集中インテンシブ講座」を作ったり。英語で接客できるようになりたいという方に向けて「英語接客研修」というのを提供したりもしました。とにかくお客さんがほしいと言ったものを出すスタイルで、どんどん商品を増やしていきまして、それが結果として良かった!と思っています。

講座内容も、お客さんの声を良く聞いてブラッシュアップするように努めました。お客さんに喜んでもらえなきゃ次がない→お金がなくなる、ということなので、必死でした。笑 コミュニティ内で毎日英語の豆知識を発信したり、受講生限定メルマガで毎日英単語テストを配信したり。たくさんの工夫をしてたなぁ。

だんだんと、個人事業として成り立ってきた!

そんなこんなで、はじめはたった1500円しか売上が作れなかった私が、数万円、数十万円とコンスタントに売上を作れるようになり、徐々に個人事業として成り立ってきた実感を得られるようになりました。オンライン英語講座が上手く行き始めた頃から、次の展開を考え始めました。そして、唐突ですが、2人目を妊娠しました。そんな事情もあり、改めて青森に移住して子育てしたい思いが強くなったりしていました。

続く。

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