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キジトラくん最後の贈り物④|アニマル・ネイチャー・コミュニケーショ

去年の12月の上旬、キジトラ君は虹の橋をわたりました・

最後に大きな贈り物をSさん夫婦に残して。。。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

その週末のキジトラくんは、不調ながらもよい状態だったのですが、月曜日の夕方になって容態が急変しました。そこで病院に連れて行ったそうです。


医師からは貧血がかなりひどいので入院を勧められたそうですが、Sさんは自身の直感に従って、キジトラ君を自宅へ連れて帰りました。

そうして朝まで夫婦二人で交代しながら、一晩中キジトラ君を看病したそうです。

その朝方のこと、頭をなでているうちに、キジトラくんは眠るように静かに肉体を離れていったそうです。。。

その状況を聞いて、私はほっとしました
というのは。。。

まず、Sさんが医師の言葉よりも、自分の直感を信じたこと。

そして、夫婦二人が交代で一晩中見守っていたこと。

これは私がキジトラ君に出会ったころには、ありえない状況でした。ところがこの数カ月のうちに、キジトラくんの助言により、夫婦仲は劇的に修復されました。

キジトラ君が一番望んでいた状況、それは、

〜仲良しの二人に見守られる〜中で、地球最後の一瞬を迎えること

これが、キジトラくんが心から望んでいたことでした。

キジトラくんは、やり切った感とともに、本当に安心して虹の橋を渡りました。

キジトラくんは知っていたのです。Sさん夫婦の亀裂は、Sさんのコミュニケーション不足による単なる誤解だったことを。

関係性は相手を思いやろうとする努力のなかで育っていくこと。

自分の直感に自信をもつこと。

自分の人生を幸せで満たせるのは自分自身の行動であること、を。

Sさんはキジトラくんのために、私が想像する以上に頑張っていました。私はSさんの愛の強さにも感動しました。

実はキジトラくんと出会ったときに、彼の命はもう短いということはわかっていました。

しかし、キジトラくんは、自分の命が短いことをSさん夫婦に知らせてほしくないと言いました。

なぜなら、Sさんの選択が、彼が死ぬという「恐れ」からではなく、生きていて欲しいという「希望」からの選択であって欲しかったからだと言いました。

わたしはキジトラくんに協力することにしました。

20年間できなかったことを、短期間で変えることは至難の業だと私たち人間は思います。

ところがペットは知っているのです。

本物の愛の力を。

そして、たった約2カ月で、キジトラくんが「最高だ」という状況を実現してしまったのです。

♢  ♢  ♢  ♢  ♢

キジトラ君の四十九日が過ぎて、Sさんにお話を伺いました。

最後の2カ月の間に、Sさんはキジトラくんと深い魂の絆を築きました。

それによって、(もちろんいなくなってしまった寂しさはありますが)キジトラくんが光の中で楽しそうにしていることを深いところで感じるそうです。

以前は、キジトラくんがいなくなったら離婚しようと思っていた夫との関係性も、頑張って続けようと決心したそうです。

想像以上にキジトラくんの喪失感に落ち込んでいる夫を目の当たりにして、自分が夫のことを何も知らなかったことに気が付いたそうです。

実はこの夫婦は似た者同士。同じような傷をもった二人がお互いを癒すために出会ったのに、どこかで諦めてしまった。。。

そんな時に天使のように現れたのがキジトラくんでした。。。

これでこの物語は一つの輪を閉じますが、これからも物語は続いていきます。

「3人の美しき魂に幸あれ」と、心から願っています♡

ん?3人?

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(photo: ©stockphoto)
 

 

 

 

 

 
 
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