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【詩集4】女の哲学(コズミック・オーガズム)

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詩集「コズミック・オーガズム」は霊的ワンネスを官能的な詩で表した詩です。 【詩集4】は、やがて愛が成熟しふと我に返る時、永遠に変容してしまった世界の中で、自分はいったい何者だった…
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2020年9月の記事一覧

過ぎ去った時間|女の哲学

過ぎ去った時間|女の哲学

  過去の写真を見ながら
  もう二度度戻らない
  幸せだった時を思い
  胸が痛む。

  その時は
  なんら特別な事ではなかった
  とんでもない幸福を
  ただ享受して
  手放した。

  それならば
  今のこの悲しみも
  数年後には
  大切なひとかけらだったと
  思う日も
  くるのだろうか。。。

(photo: ©MikaRin)

MikaRin Youtube 音楽チ

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秋の空はずっと見ていたい|女の哲学

秋の空はずっと見ていたい|女の哲学

時に言葉は力を失う。

大自然を前にして。

いつもの散歩道は

一瞬で聖地に変わる。

私はただ

見つめていたい。

あなたのことも

すっかり忘れて。

(photo: ©MikaRin)

詩を書くこと|女の哲学

詩を書くこと|女の哲学

詩を書くことと瞑想は同じ

息を止めて深海にダイブするように
深く深く潜在意識にもぐっていく

そこには
形という概念の無い
混沌

美しくもなく
醜くもない

溶けてしまえば
戻る必要のない

私を正気に戻すのは

誰かが
待っている気配

そのためだけに
地上へともどるとき

握りしめた混沌が
言葉へと変化する

その時私は

初めて地上に降り立った
イブのように

エクスタシーを感じている

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贅沢なこと|女の哲学

贅沢なこと|女の哲学

私は今
とてもとても贅沢な時間を過ごしている。

贅沢というのは
魂に関わることなのだと感じている。

部屋の片隅のソファに座り
長い長い小説を読んでいる。

読み進めるうちに
何か新しいものが付け加わり
人生の視点が変化していくのを
内側で感じている。

普通の生活の中に変化をもたらし
永遠に過去の生き方はできなくなるような。

本当に磨かれた言葉というのは
それほどの力と破壊力と
希望と創造性

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The void 無|女の哲学

The void 無|女の哲学

全てから価値が抜け落ちてしまった。

形あるものは簡単に崩れていく。
愛や平和は
形にしたとたん消えていく。

喜びも悲しみも幸せも不幸も
何の意味ももたない。

無の中で
全てから解き放たれ、
消えることのない
おおいなる喜びにひたる。

あなたに逢って、私は何を感じるだろうか?
あなたの背後にある絶対的な無の香りに、
酔いしれ一緒に消えていくのだろうか?
あの広大で自由な何もなさへと。

あな

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消えていく感動|女の哲学

消えていく感動|女の哲学

  私が歩む
  光の道は

  左に踏み外すと崖を真っ逆さま
  右に踏み外すと花畑

  感性が鋭くなればなるほど
  何かに絶望し

  絶頂を知れば知るほど
  感動が消えていく

  それなのに
  理由のない幸せが

  吹き抜けていく

(photo: ©MikaRin)

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home|女の哲学

home|女の哲学

  まるで初めて自分の故郷にいるようだ
  と、つぶやいたあなたの言葉に驚く。

  あなたは安心しきった笑みをうかべ
  そんな存在になるなんて思いもしなかったと笑う。

  ああ、あなただけじゃない。

  私も同じように感じている。
  あなたと一緒にいるだけで
  安心しているのは私。

  全てを受け入れて赦してくれる
  これほど自由な気持ち。
  
  こんな気持ちは
  私こそが初

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