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親が離婚している場合に「父の日なにかする?」と聞かれた際の返答を考える


どうやらもうすぐ父の日らしい。

親が離婚している人(離婚に限らず、不仲であったり、何らかの理由で不在だったりする人)にとってはあるあるかもしれないが、この手の質問に幾度となく苦しめられてきた。

「父の日って毎年なにかしてる?」

と聞かれ、

「しないですねぇ〜」

と答えると


「えー、かわいそう!なんかあげたら?」

と言われるか

「あ、そうなんだ〜」

と微妙な空気が流れることが多い。



「え、なんであげないの?!」

と驚かれ、苦笑いで誤魔化しているうちに、いつの間にか「帽子とかは?」みたいに提案され始まって、なぜか一緒にプレゼントを考えてもらっているパターンもたまにある。


なんと答えるのが最適か


一番やりやすいのは「え〜 なにかしてます?」と相手に聞き返してしまうことだ。

しかし、ここではそれは通用しない。

なぜならこの会話が始まっている時点で、すでに会話の参加者たちは各々の父の日エピソードを存分に話し終わっており、話していないのは自分だけだからだ。

そりゃ話すことないもん話さない。

そこで会話に入りきれていない私に優しさで話を振ってくれているのは重々承知なのだが、こちらにも入りきれていない理由がある。


また、この問いを難しくしている背景に「相手に気を遣わせる」という大きな問題がある。

例えば正直に言うパターン。


私「特になにもしないです」

相手「えーなんで?」

私「親離婚してるんですよね」

相手「あ、、なんかごめん」

このように自分の返答によって相手に罪悪感を抱かせる可能性が生じる。


じゃあなにも言わなければ良いと思うかもしれないが、それも問題がある。



私「特になにもしないです」

相手「えーなんで?」

私「まぁうちそんな感じじゃないんで笑」

相手「え、なにそれ、どういうこと?お父さんどんな人なの?」


正直察してくれよという感じだが全然起こりうる。こっちの言い方次第でうまくいく可能性はあるが。


あるいは


私「特になにもしないです」

相手「あ〜そうなんだ〜」

で終わるパターン。

一見無事に会話を乗り切ったように見えるが、問題はその後で、


相手は離婚のことを知らない

すなわち今後も親に関する質問がされる可能性が非常に高い。


数ヶ月後に別の話題で、例えば、

「お父さんとは結構喋るー?」

のような、親に関連する質問をされるかもしれない。

これくらい踏み込まれた質問をされてしまうと誤魔化しきるのはだいぶ困難。


私「あー、実は親離婚してるんですよね」

このタイミングで言おうもんなら結局相手に気まずい思いをさせる。

なんなら

「もっと早く言ってくれよ」

「言ってくれれば聞かなかったのに」

と思われる可能性もある。

なんと答えても気まずい思いをさせるので参ってしまう。


気にしない


なんの解決にもなっていないじゃないかという声が聞こえてきそうだが、結局気にしないことなんじゃないかと思ってきた。

もちろん、関係性によって返答を変える、とかも思いついた。

これからも関係性が続きそうな人には明るいトーンで説明するとか、あんまり関わらなさそうな人には言わないで突き通すとか。

でもそもそもそんなに気を遣うようなことではないし、堂々としていれば良いよなぁと思う。

自分がエピソードを提供できない罪悪感とか、

相手に罪悪感を抱かせてしまうことへの申し訳なさとか、

気にしないでね!と伝えるために絞り出す明るさとか、

たぶんそんなに気にしなくていいんだろうなと思う。

大丈夫大丈夫。

なんと答えようと私の価値が変わってしまうことなんてない。

胸を張って言おう、なにもしません!!

それによって私の価値は変わらない!


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