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創作投稿サイトで「きしょくわるいババアキエロ」というメッセージをうけとることについて

さて、前回は志が低いくせにノリで学生になっただけでなく、程度の低いレポートに真摯な対応をされ、なんとも言えない気持ちになったところまでを書いた。

当初から言及しているとおり、わたしはとうのたった同人女であり、pixivに推しの妄想を書き綴ったものを投稿し、萌えを語るTwitterのアカウントを所持し、心ゆくまで推しのすばらしさについて語る日々を送っている。
規模的にはピコ以上弱小サークル未満といったところで、生来の人見知りと壊れた頭を持つ自分の精神安定のため、SNSでは人付き合いはほとんど行っておらず、そっとすきなひとに向かって♡を押すのが関の山といったところ。最近ようやくボソボソと、挨拶やちょっとした会話をできるくらいの関係ができてきているところである。

そんなわたしのところに、表題のメッセージが匿名で送られてくるようになったのである。
pixivのメッセージ機能を使って送られてくるそのメッセージは、わたしにその言葉を送るためだけにメールアドレス及びpixivアカウントを取得し、非常に手間暇をかけて送られてきていると思われる。
ちなみにわたしはマシュマロに代表される匿名のメッセージを受け付けていない。長い同人生活で、匿名のメッセージをうけるということがどれだけややこしいか知っているからである。


それはそれとして、ここで表題のメッセージに戻る。

「きしょくわるいババアキエロ」
このメッセージは、一文字ごとに空白が入れられていた。
送られてきたそのままを再現しようとしたが、この文をiPhoneで書いているため、入力文字補正が作用して適切な場所に空白を入れることができなかったので諦めた。

ひともじひともじ空白をいれる。
これまた大変面倒くさい作業である。

それだけの手間暇をかけて、わざわざわたしに言わずにはいられなかったメッセージが、
あなたはババアであるが故に気色悪いので消えてください。

ということなのである。
さて。
このメッセージはpixivに送られてきているのである。
創作を載せる場所だ。
書き手が創作を載せ、読み手が評価する場なのであるのだから、この送り主は、わたしの個人的な属性について言及するのではなく、
あなたの書く押しは格好わるい、であるとか、
あなたの書く日本語がからきしわからないとか、
文は読めなくもないが一切の萌えを感じないであるとか、
その場に沿った罵倒を送るべきであり、その労苦に相応しいだけの見返りを求めるためには、もう少しあたまを働かす必要があったのではなかろうか? と思ったわけなのである。

あした、あなたも一日分ぶん歳をとる。もちろんわたしも。
だから歳のことをいくら言われたからといって、恥じいるほどわたしは頭が空っぽというわけではないのだ。若者のカルチャーにいつまでもしがみついていると言われたところで、わたしの萌え、わたしの推し活はわたしだけのものだ。
ゆらぎ世代の女性はただ若くないと言うだけで社会から軽んじられ、つぎにかわいいと言われるのは老婆になってからだろうが、他人にかわいいと思われようと思われなかろうとわたし個人にはなにも関係のない事だ。世間や他人の評価でメシが食えるわけでなし、何故そんなことを気にやむことがあるというのか?

このメッセージが送られてきたことを、わたしはTwitterに書いたり、どこかに言及したことはなかった。
それは、送り主を喜ばせることになるからだ。
傷ついて嘆き悲しみ、仲の良い人たちに慰めを求めるような見せ物を期待されていたのだろうな、と察してはいるが、あのメッセージを送った人が、
今日はなにか言うのではないか、
今日こそあの事に触れるのでは、
と、ワクワクわたしのTwitterをチェックし、いつまで経っても相手にされないことに憤り、悔しさを噛み締めていただろうとおもうと、娯楽をありがとう、という気しかしていない。

ただ、こういうメッセージをもらうのはひたすらめんどうくさいので、お互い遠くでしあわせにやろうじゃないかと思うのである。





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