アンパンマン歴史_「あんぱんまん」の最初の評価と、人気までの軌跡
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(読まなくてもお楽しみいただけます☺️♪)
さて、アンパンマン作者のやなせたかし先生は、戦争の現場で味わった悲しい体験から「本当の正義」とは何かを考えるようになりました。
そしてその考えをもとに、
最初は大人向けの物語「アンパンマン」が、
そして4年後には子ども向け絵本「あんぱんまん」が刊行されました。
これらの物語を通して、やなせ先生が一貫して描きたかったのは、時に自分を犠牲にしながらも、おなかを空かせた人を救うために頑張る、
かっこ悪いけど優しいヒーローです。
◯絵本「あんぱんまん」の最初の評価
お腹が空いている人や困っている人のところへ飛んでいき、自分の顔を食べさせて、生きる勇気や元気をくれる「あんぱんまん」。
刊行後、当時の評価はどのようなものだったのでしょうか。
実は、最初にやなせ先生のところに来た評価は散々なものだったそうです。
幼稚園や保育園の先生からは、「顔を食べさせるなんて残酷」と意見がきました。
評論家からは「現代の子どもはこの絵本を面白がらないはず」との評価がありました。
編集者からも、「アンパンマンを書くのはこれっきりにしてください」と言われる始末で、
やなせ先生も、もう二度とかくことはないと思っていたそうです。
それからしばらくして、
やなせ先生は顔馴染みのお店の主人から声をかけられました。
その後、またたくまにアンパンマンは広がりを見せ、絵本の刊行部数はどんどん増えていきました。
つまり、アンパンマンを最初に受け入れたのは、2歳から5歳くらいの、まだ自分で字が読めないほど小さな子どもたちだったのです👦🧒❤️!!
刊行直後は悪評然りだったアンパンマンは、子どもたちの人気を博し、絵本は全国の幼稚園や保育園に置かれるようになりました。
キャラクター数も次第に増え、1988年にはテレビアニメでも放送が始まり、素晴らしい歌もたくさん生まれました。
1989年から映画化されるようになってからは、
愛と勇気、友情、時には環境問題や災害復興支援などのテーマを、優しいストーリーで子どもたちに伝えてきました。
そして現在、絵本「あんぱんまん」発刊50周年、
アニメ放送35周年、
映画は今年公開で35作目と、
長い歳月にわたり子どもたちを支えつづけるヒーローとなりました✨✨
◯絵本「あんぱんまん」が子どもたちに響いた理由とは
なぜ「あんぱんまん」は子どもの心をつかんだのでしょうか。
文章構成やセリフ等の細かい部分の考察は、
私は専門家ではないのでわからないのですが、
・主人公が「あまくておいしいパン」であること
・「ぱんづくりのおじさん」という、
頑張ったあんぱんまんの顔をつくり直してすぐに元気にさせてくれる、
母性やあたたかみを感じるやさしい人の存在
・「お腹がいっぱいになって元気が出た!」という、生き物の根幹の欲求に訴えかけるストーリー
・なにより、困っている人を助け、「ありがとう」と言ってもらえることに嬉しさを見出すストーリー
が子どもの心を動かすのではないでしょうか。
アンパンマンの優しい心、本当の意味での「正義」が、純粋無垢な子どもだからこそ素直に届いたのかもしれませんね。
今でこそ知らない人はいないアンパンマンが最初は悪評だらけだったというのは意外でしたね!
これからも応援しつづけます☺️🌸
◯みんなみんなおめでとう〜!!
最後になりますが、
「アンパンマンだーいすき!」なキッズのおともだち👦👧!
そしておともだちのパパさんママさん👨👩!
ご入園、ご進級、
もっと小さいおともだちはご成長、
おめでとうございます🌸✨
(4月下旬の更新になっちゃってごめんなさい!)
ウチの愛娘も年少さんになりました👧
いっぱい笑って、楽しい思い出作っていこうね☺️
かわいいお子様たちの新たな門出を心よりお祈り致します❤️
今回もお読みいただきありがとうございました🍊✨
◯引用、参考文献
やなせ・たかし(1976).「あんぱんまん(キンダーおはなしえほん傑作選)」,株式会社フレーベル館
やなせたかし(1997).「アンパンマン伝説」,株式会社フレーベル館.
やなせたかし・戸田恵子(2000).「アンパンマンvsアンパンマン」,凸版印刷株式会社
やなせたかし(2013).「わたしが正義について語るなら」,ポプラ新書
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