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日々ハードル上げがち

可能な限り人との接触を避けつつ、玉野に1泊してきた。ひとり旅。



着いて早々本屋さんに行き

2004年の『ユリイカ』買った



ご飯食べて温泉に入り

そば、うますぎた


海をぼーっとみて

船がいっぱいいた


かき氷食べて

マスカット1粒落としたけど食べた(3秒ルール)


本屋さんに行き

いつまでも居られる空間、最高だった


海に足を浸して

ズボン濡れた

かえってきた。


ひとり旅はもともと好きだったけど、何で好きかとかあんまり考えたことなくて

何もしたくなくて家を飛び出してきたはずなのにずっと同じ場所に滞在するわけでもなく、どこか1つは新しい体験や場所に触れて帰ってくるような気がしていて

そんな自分をなんか不思議だなーと思いつつ、ちょっと考えながら過ごしていた。

新しい場所に行ったら行ったで、空気みたいに漂いながらちょびっとあいさつがてら話すくらいの距離感に留まりがちだし、そこで誰かと語り合って意気投合して帰ってくるわけでもない(目的にはしてない)。

ここ最近の出来事と絡まって、「自分は引っ込み思案で消極的な性格で、それはよくない」みたいな思考がちょいちょい出てくる。


そんな割には、旅をするときの私の心みたいなものは、結構外の世界と密接したところにひらかれている感覚である。

直感(直観)を通して、知ってるものと知らないものが入り混じってる世界に遊びに行こうとしているような感じ。


だからこそ、普段の必殺お仕事人的なバリバリやる気スイッチが切れて社会性がなくなる(私の心情としては的確な表現)代わりに、自分の好奇心が純粋に働くようになるんだと思う。


普段、何かしら目的を持って活動していると、純粋な好奇心とは離れたところの実践になってしまいがちだなあと感じる。

意味にとらわれずやりたいことをやろうと思っていても、結果や目的や目標がなにかしら評価してきて、知らず知らずのうちに肩身が狭くなってしまっている。

自分のやってることに意味はあるのか、意味がないといけないのか、そもそも何を「実践」とみなすのか。


たまーに、「あんたは行動力がある」と言われる時がある。

「いやいや、相当エネルギー使ってやってるし、なーんにもしたくない時の方が多いからそう言われると行動力のないときの自分が浮かばれない」とか思っていたけど、

今回のひとり旅で、自分がへろへろで逃げ出したくて敢行した旅先でも動きまくっていることに気付いてしまい、あーなるほど、これがか、、と、勝手に納得した。

それでもなんだか、行動力やバイタリティがあることが人の長所とは言いたくないかも。(このことにあんまり自覚的でなかったので、今までいっぱい言ってるかも)

というより、長所と短所の見出し方と言語化の方法については注意が必要と思っているのかもしれない。人間なので、それがないときも含めてその人だと受け止めていたいし、受け止められたい。


いろんなことがひと段落してからしばらく、自分の気持ちと体がばらばらになったような感覚で、でも「このままじゃだめなんじゃないか」「またしばらくしたら目まぐるしい日々に戻るから、動き出さないといけない」みたいな焦りがあった。

メンタルの波をコントロールしようとはあんまり思っていないので、落ちる時は落ちるし、その分また上がってくるとはわかっていながらも、いろんなことに対して意味を見出せなくて、やる気が起きなくて、動き続けてる社会や人々を見ると、尊敬と同時に「自分にはできん」と虚しさも湧いてきたりしてた。

意味があろうとなかろうと、今の私には何も成し遂げるパワーも気力もないって思ってた。
だから、ただどこかの場所にいるだけの活動をしたくなって、旅に出たはずだった。


でもこの2日間、いっぱい歩いて汗まみれになって、自分の頭と体を使って、自分が楽しいと思える時間をいっぱい作ることができた。
(この2日間を充実させるために、ぐずぐずだった体調も整えたし、溜まってた宿題も片付けた)

なんだ、動けるんじゃん。ってわかった。


今住んでる家が大好きでも、定期的にここじゃないどこかに行きたいと思うのは、
「日々、自分が自分に期待しながらも上手にできない(と思ってる)ことを捉え直してまた動き出すために、好奇心を蘇生しなきゃいけない」からなのかなあと思った。

結局パワーがなかったら人は動けないのか?とか、じゃあこれで何か解決したのか?とか、自分が休みたい時に休める環境じゃなかったら、どう蘇生するんだ?とか、持ち越しはあるけれども。

でも、自分が自分の感覚を殺さずに生きたいって思ってて、そしてそれができるってことがわかったので、いい収穫のある旅でした。

本、あるだけですばらしい存在。見習いたい。

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