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【体験記】シロッカー手術を受けました(愛育病院@田町/子宮頸管無力症)

子宮頸管無力症との診断がされたとき、すでに手術できる限界といわれる25週。医師から明日にでも子宮頸管を縛る手術をやったほうがいいと言われ、急きょシロッカー手術をお願いすることになりました。

これからシロッカーを受ける方、術後に腰痛で苦しんでいる方に是非読んでいただきたいです!


当日朝イチで準備スタート


前日21時から絶食開始、朝7時からは水分も禁止に。お通じをカンペキに済ませ、手術着に着替えてベッドで待機。本当は9時スタートでしたが、緊急の帝王切開が入り少し伸び、最終的に10時45分頃手術室に入りました。

ザ・手術室の風景にビビる


入室すると大きな照明とたくさんのモニター、そして部屋の中央には手術台が。
おや?こんなザ・手術室なのかね…?
明日やりましょう!だったのでもっと簡易な手術かと思っていたためここでまずビビりました。

麻酔の準備に約15分

まずは麻酔。背中から入れるタイプのものです。横になり背中を丸める姿勢をとって、最初に表面を麻酔するためチクリ。
麻酔医『これが一番痛いかも~』
私『え、思ったより全然痛くないです♪』
麻酔医(2本目、奥に刺す)←これが激痛
私『いたた…いったーい!!!』
麻酔医『あれ?表面麻酔増やしますね』
その後は特に痛みはなく無事処置完了。びっくりしました。

台の上では腰を上げ脚を開くような姿勢に変更。麻酔が効いてくると身体の血液が下半身に集まるらしく、上半身が寒くて寒くて仕方なくなりました。歯がガチガチなり、それも少しして収まり、執刀医(?)さんがやってきました。

手術中は特に何も感じずひと安心

手術が始まると、それからはひたすらお股がぐいぐい押される感覚だけを僅かに感じながら、目をつむってなるべくリラックスしていました。およそ1時間後、無事終わりましたと看護師さんが教えてくれたのですが、その人お腹まわりが血だらけで…!私の血なんですけど正直ビビりました。その後、執刀医さんがうまく縛れましたと報告に来てくれました。

最初は30~1時間くらいと聞いていたので、難しかったか聞いてみたところ、初産婦で子宮が遠く膣が狭かったことから難しく、時間がかかったとのことでした。

終了後はベッドで絶対安静に

手術台からそのままベッドにスライドさせられ母子集中管理室(MFICU)へ。個室の窓があるお部屋です。張り止めと水分の点滴を刺し、麻酔針を背中から刺し、尿道にカテーテルをつけ、オムツをはいて、両足に血液循環のためのマッサージ器をつけている状態です。

まだお昼過ぎでしたが、スマホを見るのも嫌になるほどしんどくて、姿勢を変えるだけの仕草もひと苦労だったりして、時間が過ぎるのはあっという間でした。張り止めの点滴の副作用で動悸がするのですが、本当に全力疾走した後みたいにどきどきしてました。私もそうですが赤ちゃんも鼓動が速くて、なんだか申し訳なくなりました。夫が面会に来て勇気づけてくれて嬉しかったです(^-^)

あとで聞いた話ですが、術後は1-2分おきにお腹が張っていたそうです。恐ろしい。25週でお腹が大きいので週数が浅い人より負担が大きいのが原因とのこと。そこから数分おきになり、10分おきになり…と少しずつ少しずつ落ち着いてきました。

夜、腰痛が激痛で一睡もできず

(以下、状況は人によるので、あくまでも私個人の体験記としてお読みください。飛ばしても大丈夫です)

しんどかったのはここからです。アプリ『トツキトオカ』に当時自分が日記として残した文章を貼り付けますね。

『腰痛が激痛すぎて脂汗虫の息で一夜を過ごした。PDCA回したが、どの姿勢になっても変化なし。温めると僅かにその時だけ痛みが逃げる気がしたので何度もナースコールで蒸しタオルをお願いした。明け方一瞬寝られたかな。安静にして同じ姿勢でいると腰が痛くなる人が多いと言われたがそんなもんじゃない。だいぶ主張してしまった。25週のため負担が大きいらしくお腹もめちゃくちゃはるようになりそれもしんどい。こんなしんどいとは思わなかったぞ…。』

不思議なことに、右側の腰だけがものすごく痛かったんですよね。左は無症状。左右対称に過ごしているのに姿勢が同じだからという理由だけでこんな腰痛が起こるわけない!と思い、色んな看護師さんに言ってみたのですが、皆さん口を揃えて『シロッカー後は同じ姿勢でいて腰痛を訴える人が多い。翌日は起き上がれるようになるのでマシになるかと』でした。笑

で、結局ほぼ寝られずひたすら激痛を耐える地獄の一夜を過ごしました。

翌日、腰痛が消滅!痛みの原因は…


痛みに耐えて迎えた朝。この日からベッド上で上半身を起こすことが許されました。むしろ腰に負担がかかりそうな気もしましたが、起き上がると少し食事が食べやすくなるし気分も変わるかな?くらいに思いました。

朝の診察では経過は順調とのことでひと安心。まだまだ張りは続くので点滴の量は減らせないものの、出血もなくうまく縛れているようでした。

麻酔医が回ってきたので、気になっていることを2つ話してみました。ひとつは右側だけ腰痛があり痺れるような激痛があること。もうひとつは、左脚は動かせるけど右脚は全然動かず左右差があること。なにか関連があるんじゃないかと思ったからです。

しかしこの時のオジサン医師はなんだか頼りなく、『右側を下にしてるからでしょう、左を下にしてみてください』と決めつけて言われてしまいました。

普通に左右対称に過ごしてますけどーと心の中で思いつつ、聞いてくれそうな若い女性看護師さんにも話してみました。そしたらもうひとり詳しそうな方を呼んで来てくれて、やはり右脚だけ麻酔が効きすぎていることが判明。このままだと明日歩けないですね、となり、麻酔の量を減らしてもらえました。

すると…
なんということでしょう…
一生治らなかったらどうしよう(;_;)とまで心配していた腰痛がおさまってきたではありませんか…
原因は1つではないにせよ、個人的にはコイツ(麻酔)は間違いなく一因だったと思います。その夜はしっかり寝られました。

3日目、一気にできることが増え自由に

朝に診察があり、順調なので歩いていいですよ、とのこと!
ホッ。

11時頃には看護師さんがついてトイレまで歩行。脚に力があんまり入らなかったですが問題なし。そしてついに背中の麻酔針と尿道のカテーテルも抜いてもらえました。カテーテル抜くとき痛いのかな~とどきどきでしたが、痛くないですよ!と前置きしていただいたので安心でした。
漸く味のある昼ごはんを食べ、お通じも◎、シャワーもOK!やっと自由になれたー!と解放感でいっぱいでした!

もちろんまだ動けるようになっただけなので、入院はあと1週間以上続くようですが、それでもひと山乗り越えた感じはありました。

まとめ 一番辛かったのは謎の腰痛

色々ありましたが、腰痛しんどかったです!!!あっさり治りましたが。笑
一般論に納得せずにきちんと自分の仮説を試し主張を通すことは大事ですね。痛みの感じ方や麻酔の効き方は個人差があることなので、本当におかしいなと思ったら何人かに話してみるべきです。

腰痛の原因としては麻酔の件と、あと心当たりがあるのは、ベッドの上半身が微妙に14度くらい上がってたことかなと思っています。フラットのほうが腰がまっすぐになるので、私は楽なのです。2日目に気づきました。ちゃんとこまめにゴロゴロしてればあんな激痛には繋がらないと思われます!

最後に、医療スタッフの皆様には大感謝しています。医療技術すごすぎるし、看護師さんたちの優しさといったらまるで天使でした。さすがプロフェッショナルだなぁ~と何度思ったか分からないです。

以上、シロッカー手術体験記でした。3000字の長文お読みくださりありがとうございました。


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