問題提起のためのコピーライティング術③

好奇心をそそる

「好奇心」は人間がもつ強い欲求のひとつだ。
これから紹介する表現は、そういった「知りたい気持ち」を抑制する。
例えば「結婚できない原因」「金曜の夜に限って仕事が増える理由」などと言われれば、「なぜそうなのか?」という興味がかき立てられ、知りたくなるだろう。

これらの表現を使う時のポイントは、トピックの選び方だ。
そもそも「好奇心」は、広辞苑では「珍しい物事、未知の事柄に対する興味」とされている。
つまり、ありふれたもの事やすでに知られている事柄は好奇心の対象になりにくい。
例えば、「エプロンが白いワケ」と言われても、「汚れが目立って衛生状態が一目で分かるようにでしょ」となり、特に好奇心は刺激されない。

同じ「ワケ」でも、「飛行機に白が多いワケ」だと、興味を持つ人は増えてくる。
エプロンの例でも「エプロンが白い❝意外な❞ワケ」とひと工夫すれば、「何か自分には知らないことがあるのかも」という興味がわく。
このように、できた文章を、「読み手にとって好奇心がそそられるないようになっているか?」という視点でチェックしてみるのがおすすめだ

ギャップを生む

あなたは今、職場にどうしても苦手な人がいて、毎日顔を合わせるのがうんざりで、もう我慢の限界だと感じているとする。
そんなとき、嫌な気分を瞬時に爽快な気分に変えられるストレッチ(残念ながら実際にはないと思うが)があることを知り、そのやり方を解説した動画が、手ごろな価格ですぐみられるサイトがあったとしたら、試してみたいと思うのではないだろうか。
これは、あなたの「今の状態」と「なりたい状態」の間にギャップが生じているからなのだ。

「顧客の反応は、広告やチラシに使われる単なる言葉ではなく、ギャップの量で決まる」
つまり、「現実」と「期待できる幸福度」のギャップ、あるいは「現在」と「未来」のギャップが大きくないと、人はアクションを起こさないということなのだ。
このギャップは、必ずしも現状に不満がある場合だけではない。
思いもかけない素晴らしい未来があるという場合でもギャップは生み出せる。

「読み手の置かれた状況」をよく考え、「あなたの提供する商品・サービスが実現する未来」との間にあるギャップを言葉で表現できれば、売れる確率はグッと高くなるだろう
ぜひ、「ギャップ」を見つけることをおすすめする。


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