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私のASD傾向のお話

私には多分ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があります。なぜそう思ったのか、という記事を書いてみる。


人と話すのは苦手です。そもそも沈黙が気まずいという感覚がないのです。
なので、しんとした場面や会話の境目で、気まずくならないように話題を振るのは社会に適応するための行為。別に黙ってたって悪くないじゃないというのが私の本音。

お話をするととても疲れます。なんなら集団の中にいるだけでくたびれます。単発アルバイトが楽すぎる。人間関係の構築を避けながら働ける、大変ありがたい時代です。


聴覚過敏があります。突然鳴る大きな音には過剰なくらい反応してしまいます。恥ずかしいのでやめたいのですが、聞こえた途端に頭の中が驚きと恐怖でいっぱいになってしまうので、まわりの人のことなど考えていられないのです。
モスキート音もいつ聞こえなくなるのかと待ちわびているのですが、まだまだ先みたいです。商業施設の入口近くとか、駅の構内とか、嫌な音がする場所ありませんか?あれすごく嫌いです。

そして、にぎやかなところで音を聞きとることが苦手です。聴覚過敏=耳が良い、ではない。むしろ聞くことの不得意さや困り事は他の人より多い。
居酒屋で誰が何を話しているか、ざわざわした部屋の中で電話口の相手が何を話しているか、気をつけて聞こうと思っても難しいのです。音で頭の中がぐちゃぐちゃして情報の整理ができないのです。


私が時間に遅れることはほぼありません。なぜなら、前日から必要以上に何度も時間を確認し、余裕がありすぎるほどに早く着かないと気持ち悪いから。
予定の1時間以上前について、近くのカフェで時間をつぶすのがマイルール。それでも、何時になったら店を出るか、予定まであと何分か、繰り返し繰り返し確認してそわそわしてしまいます。当然、疲れます。


かなりどんくさい人間です。体育の成績は酷いものでした。自分の体の大きさや、歩幅の大きさなどがあまりわかっていないので、通れると思った隙間を通れなかったり、避けられると思った人を避けられなかったりします。
人の多い交差点や混雑した店内では、人に迷惑をかけないかびくびくしながら歩いています。階段も下手くそなので、降り方が挙動不審です。


気に入った曲を繰り返し繰り返し繰り返し聴きます。本だって何度も何度も何度も読みます。子どもの頃の私は、あまりに同じ本ばかりを借りてくるので母親が心配して保育士に相談したほどです。

並べるのも好き。角に揃えて置く、間隔を均等にする、色を揃える。大得意です。崩れているとめちゃくちゃ気になります。もやもやそわそわし始めます。そのくせ私の部屋は汚い。帰宅後に掃除する体力が残っていないんです。


それでもこうして、困ることを言葉にできているだけマシかもしれないですね。困ることの自覚もできています。

大人が発達障害を気にして精神科に行くことのメリットは、困りごとを明らかにして対処法を知ること&服薬で特性を減らすこと(ADHDのみ)、です。正直、自覚のできているASDに対して医者のできることはあんまりない。私が診断名をわざわざもらいに行かない理由はそれです。お金と時間をかけたところで、今までと特に何も変わらないのです。詰んでいる。

まあまあ生きづらいけど、治るものでもないしライフハック駆使して生きていくしかないー。でもASDってライフハックもADHDよりないんだよな。
強く生きようASDの民よ。

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