バランスを壊せば仕事も生活もうまくいく
“銀河系一しょぼいでおなじみのテレビ東京”
冒頭から、テレビ東京(テレ東)ディスりが止まらない。これも「1秒でつかむ」「1秒たりとも飽きさせない」戦略なのだろうか。
次回の『企画メシ』(コピーライター・阿部広太郎さん主催の連続講座『企画でメシを食っていく』の略)では、ゲスト講師にテレ東・ディレクターの高橋弘樹さんをお招きする。
参考文献として現在、高橋さん著作『1秒でつかむ「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術』(ダイヤモンド社)を読んでいるが、最初からここまで、ぜんぶ面白い。面白いけど、学びになる。これこそコンテンツ。
“お金が無いテレ東”が、どうやって面白いコンテンツを生み出したのか?本書では何かのウエイトを極端に重くすることでバランスを壊す「バランス崩壊力」をあげていた。
これを見たとき、どことなく親近感が湧いた。お金が無いのに旅に行きたいわたしがよくやる手法なのだ。
金が無いなら、内訳のバランスをぶっ壊せ!
テレ東は、予算内訳のバランスをぶっ壊した。
たとえば番組を1本つくるとき、他社さんの予算は3,000万円、テレ東の予算は1,000万だとする。スタジオ代、ロケ代など、予算を等しく割っていくと、到底他社さんの番組には勝てない。
そこで、予算の内訳をロケ代に振り切る。こうすることで他社さんよりも「ロケでは勝てる」のだ。
テレ東と同じ手法を、ひとり旅で使っていた!
これってなんだか、限られた予算でひとり旅するわたしみたい。
会社員のときはそこまでお金を気にせず旅していたけれど。いまはそうもいかない。削れるところはとことん削る。
わたしが削るのは移動費と宿泊費。旅でかかる2大出費をとことん抑える。
移動は夜行バス。宿泊は最悪ネカフェでもいいやと思っている(前職の同僚に、ちゃんとしたところに泊まれと怒られた)。
じゃあそのお金を何にまわすか?観光と酒です。
体験に勝るものはない。行きたかった場所は抑えたいし、気になった居酒屋で夜を過ごしたい。
そうやって、お金が無いなりに充実した旅を過ごせているんだと思う。
バランスを壊すこと。
それはいい仕事を生み出すだけでなく、いい生活も生み出すかもしれない。
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