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ひろゆき氏絶賛/「限りある時間の使い方/オリバー・バークマン

本の感想シリーズ。今回はこちら

「ひろゆき氏絶賛」の帯・宣伝にまんまと引っ掛かりました。

80歳まで生きるとして、
あなたの人生は、たった4000週間だ。

勝手に超約すると

・タイムマネジメントに凝りすぎた著者が、一周回って、禅や哲学っぽい思想に行きついた話。


もうちょい詳しく話すと。
・世間一般の「lifehack」術、効率化の工夫は役に立つ。が、あくまでもそれは、手段、道具の話。まずは、目的が先。
・人生で「何を」「どの状態でいること」を大切にしたいのか? があっての事。社会的に「スゴイ」とか「褒められる」等の外部評価で決めるものではない。

・「今しかない」

って話。が、著者の体験談とともに語っています。


この著者、誰?

Oliver Burkeman(オリバー・バークマン)さん。1975年生まれイギリスの方。

イギリスの全国紙ガーディアンの記者、ライター兼ジャーナリスト。
 ガーディアン紙で心理学に関する人気コラムを毎週執筆中。こういう系の本はこれで3冊目。

他の本はこちら

※5年以上前の本で、新品が高くなってるみたい。中古探せばもっと安く買えますよ。

英語版Wikipediaより引用。なぜ写真がこの場所できれるんだ。元ページには顔写真ありますよ。



読書メモ


※原文ママではありません。私の解釈に言い直してます、詳しくは、原本読んでね。

・生産性?タイムマネジメント、効率性 を重視しても 
更に忙しくなるだけなのはなぜ?
満たされない 幸福感 がないのはなぜ?
時間を支配しようとするほど、時間に「支配される」

・注意を引くもの を減らす こと。

某有名な効率化術:壷・大きな石、小石、砂があって…の例
壷に効率的にものを詰めるには「大きな石から先に入れるといい」
https://www.franklinplanner.co.jp/c_fpl/selfstudy/ss-20.html
こういう奴↑ 
→コレを人生に当てはめようとするのは間違い。
そもそも、
人生では、壷の大きさ、入れるべき石の大きさや数は「わからない」


・アテンション・エコノミー
1分1秒でもこちら注意を向けさせることがビジネスの一部、ツールの仕組みになっている。
その閲覧数、ユーザー属性情報が収集され、その情報により、次回はもっと興味・関心があるサジェストが出てくる… 

・便利な機能 通知 の罠
それは見なければいけないものか?
意識を向けて集中力途切れてないか?
注意がいかなければ 無いのと同じ

・「更新」「新着通知」があるかな?!ないかな?の不確実性と期待感 ある種ギャンブルと同じ効果

・ついつい やってしまう
集中出来てないとき。集中力したくないとき。
カンタンに気分転換デキるもの、気が紛れるモノ欲している。そんな時の通知の誘惑は効果てきめん

・気を紛らす=現実逃避
→本気になりたくない。失敗したくない。やりたくない。から気を紛らわせる。
→気持ちは判るが、ホントは物事と本気で取り組むことが先では? 
思い通りにならないから、それ以外のモノに手を出して思い通りにしようとする。

・やりたいこと が、わからない? 
→というか、「やりたくない」、『「なにもしない」を「やりたい」』のでは?

・時間に戦いを挑んで勝てるか? 勝った人類は居るか? 幻を見ていないか

・「時間をうまく使う」は「手段」。その目的は?
それが無いまま取り組んでないか?


・今しかない
瞬間の連続の 今 しかない


・今を最大限味わおうとしても、なんだか出来ない、楽しくない
→「しよう!」とするほどうまくいかなかった。そんな事をしなくても、「今から逃れられない」事に気づいた。
※これの著者エピソードが面白かった

・実物が目の前にあるのに、なぜカメラのレンズ越しでみるのか?

「いつか」とは、いつ? 
それは「このまま待っていれば」来るのか?
「いつか」の幻想をみてない?…自分の人生をいきてないのでは?

忙しい/暇であること を、ジャッジしてないか?忙しい事…良いこと。偉いこと。すごいこと。
暇な事…悪いこと。残念な事。人望の無いこと。本当にそうなのか?

・余暇のハズが「しなくちゃ!」になっている
映える写真をSNS上げて、◯◯のために役立つことをして…

・無駄なこと、自由に無益なことをヤル ことこそ、余暇、娯楽では?

・好きに過ごしたら、休んだらいいのか?
自分の裁量で決められる「休み時間」より、「強制される休み時間」の方が安心して休めるという調査結果も。
時間を共にする、合わせるのが心地良い部分も。


目次

PART 1 現実を直視する
第1章 なぜ、いつも時間に追われるのか
第2章 効率化ツールが逆効果になる理由
第3章 「時間がある」という前提を疑う
第4章 可能性を狭めると、自由になれる
第5章 注意力を自分の手に取り戻す
第6章 本当の敵は自分の内側にいる
PART 2 幻想を手放す
第7章 時間と戦っても勝ち目はない
第8章 人生には「今」しか存在しない
第9章 失われた余暇を取り戻す
第10章 忙しさへの依存を手放す
第11章 留まることで見えてくるもの
第12章 時間をシェアすると豊かになれる
第13章 ちっぽけな自分を受け入れる
第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす
エピローグ 僕たちに希望は必要ない
付録 有限性を受け入れるための10のツール


最後に

いかがでしたか?
まぁ、「ですよねぇ~」な内容でした。

前半部分の自伝兼タイムマネジメントへディスりパート、風刺が効いてて面白かったです。こういう書き方、海外の本ならではだなぁって。

新たな時間管理術の話かと思ったら、「今しかない」って結論でw「そこなんかい!」と。

本の末尾に、著者流時間の使い方10箇条があります。
ポイントだけ抑えたい方は、そこだけ読んでもわかるかも。

っても、↑「今しかない」系の話なので、「タイムマネジメント」の技法・工夫・方法論、ではなく、「考え方」の話です。




それではまた~

次回は、
SF映画何本か見たから、その話でもしようと思います







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