彼にとってのパリ🇫🇷、私にとってのロンドン🇬🇧
イギリス貴族の彼。フィーリングもぴったりだったのに、ちゃんとしたカップルとして付き合うことにはならなかった。
当時の私は、大嫌いだったロンドンを脱出してパリに引越したばかり。ロンドンに頻繁に来た気持ちはなかった。彼の方は、パリは、大好きなお父様が亡くなった嫌な思い出の街。ただ遊びに行く、という気分には全くなれない街だった。
彼の喫煙量もネック。ドラッグに手を出す代わりか、ひっきりなしに吸っていた。副流煙の害をしっかり学んでいる上に、元々喉が弱い私は、気が休まらない。モクモク煙のある空間は辛い。
日本の美術工芸に興味がなくて、ヨーロッパ、フランスのものを追い求めて、ヨーロッパに、フランスに引っ越しまでした私には、彼の「日本スタイル好き」は理解し難く、受け入れにくい。一般的な「好み」の問題ではなく、それに人生をかけてるほどのレベルだから、この「スタイル」の問題は重要だった。一緒にマナーハウスの改装プランで、床材のサンプル合わせに行ったこともあったけど、全体のプランは、もちろん彼で、私はタッチしてない。あれ?なんか同じようなことモナコの彼と南仏のプチシャトーでもやったような??
私の周りの男性は、建築が好きな人が多いみたい💦 建築物はリアルなので、数字だけ追いかけるビジネスをしていると、建築に喜びを見いだすようになるらしい。
とてもとても惹かれるところはあったけれども、あと一歩のところで、ちゃんと付き合うことにはならなかった。多分、それは彼も同じ。だから、数年「付き合い」は続いたけれども、一度も正式にカップルにならなかったのだと思う。
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