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父の退職家族旅行で気づいたこと

この春、父が退職し、母を連れてはるばる北海道から、私の住む奈良までフェリーで車に乗って遊びにやってきた。そして、毎日のように観光をして、昨日、元気に帰って行ったが、付き合い続けた私はヘトヘトになった。
でも、これが今の私にできる親孝行だと思っている。
ヘトヘトで頭も働かず、体調も悪い中、気づいたことを書いておこうと思った。

家族が大好きなのに。。。

今年からフリーランスになり、自分の時間を調整できるようになったタイミングで、父が退職だったので、3週間ほど両親とずっと一緒いた。こんなに長い時間、ほぼずっと一緒にいたことは人生で初めてだったと思う。
なにせ、父は仕事が忙がしい人だったので帰りが遅かった。朝と夜にちょっと顔を合わせるだけの人だった。父が働いてくれて、母は倹約家の専業主婦で、特に不自由なく生きてこれたことに私は感謝をしている。
しかし、私は、子供の頃から、実は父が苦手だったようだ。なぜなら、気に入らないことがあるとスグに怒る。手は出ないが口に態度に出る。その怒りを放つ空間がHSPの私には苦痛だった。よって、とにかく父が怒らないように、その場を明るくする役割を自分の中で背負っていたようだ。家族の前では無駄にアホになるし、笑ってもらえる自分を演じている。
案の定、今回も父が思い通りにいかないことがあるとキレる。
この家族の空気を3週間ずっと一緒に結果。ヘトヘトになり、思考が停止した。
それもそのはず。よく考えたら、私は父と土日ぐらいしかまともに一緒にいなかった。父と過ごす時間が少なかっただけに、退職後は一緒に思い出を作れたらと思ったが、どうやら私のキャパを超える人だったらしい。

父とはぶつかることもあった

過去。父が私の自由な生き方を否定してくるので、「許してくれないなら縁を切る」と言い放ったことがある。
子どもにとって、一番身近な親に認められないというのは辛い事。認めてもらえないなら、父とは会わなくてもいいと思った。その方が自分の心が楽だからだ。父と本音でぶつかると心がグチャグチャになるので、死にたくなることがあった。

HSPで繊細でスグに泣く私を「泣いても解決しない」と怒ることもあった。その度に私は泣くことを我慢するという精神状態が、何よりも辛かった。辛い時、泣くことを我慢する癖はココから始まったのだ思う。泣くのは悪いことだと思うようになった。しかし、今考えると、泣くことの何が悪いのだろう??辛い時は泣いて、悲しい時は泣いて、その方が人間らしく無いだろうか。

父は単純に「泣いてるやつがめんどくさい」から嫌いなだけ。人の心に寄り添うということが苦手なタイプなんだと大人になってから気がついた。だから、一緒にいると、誰よりも気を使い空気を察するHSPの私は避けるべきタイプだ。自分のエネルギーを吸われる。

それでも親は尊敬してるし育ててくれた恩がある

母は19歳、父は22歳で結婚し。その2年後に兄が生まれた。若い夫婦は、自分達が遊ぶことよりも「子育て」を優先してくれた。そこに感謝しかない。そして母はいつも私の心の支えだ。こんな父に寄り添う母は私のなかでは菩薩のような存在だ。
そして、こんなに自由にチャランポランに生きている私を誰よりも心配してくれているのも両親だ。私が今できる親孝行は「楽しい思い出」を一緒に作ることだと思っている。
子供の頃は子育てに精一杯で、外の世界を感じる余裕などなかっただろうし。旅をすることで「新しい世界」を知るという刺激は、いくつになっても楽しいことで、また、旅をしたいと思える気持ちが生きるパワーになると思うからだ。

モノより思い出を

これは私が一番に考えてる生き方だ。
モノが多い人生よりも思い出が多い方が死ぬ時に幸せなんじゃ無いかと考える。好きな人と有意義な時間を過ごして、それが楽しくて幸せだったと感じられる一瞬を少しでも多く創りたい。自分の心が疲弊しない程度に、一緒に旅をするのは、今後もやっていきたいと思う。

親の老いを感じる瞬間

父は車が大好きで、念願のベンツ(中古で買った)のに乗っている。その車で今回、遊びに来てくれたのはいいのだが、車が大きすぎて感覚が分からないのか。年老いて運転が下手になってきているのか、父の運転に乗っていると怖い瞬間があった。そして、反応もやや鈍くなっている気がしたので、様子を見て運転をやめさせなきゃいけない時が来るだろうと感じた。

いつも、彼の運転でドライブしているせいもあるが。彼の車では寝れるけど、父の車では寝られず、助手席でナビゲート係だった。これも道を間違えたら文句を言う父なのでプレッシャーだった。歳をとり、自己中な運転をしてしまうドライバーになりかねないので。なんとか老いを認めさせて、色んなことを考え直してもらわなければいけない。子供というのは、そういう問題にもぶつかるのだなと。

とにかく、3週間、毎日、観光するスポットを探したり、食べに行く場所を探したり頭を使い。父に気を使いすぎて私はヘトヘトになった。しかし、両親は疲れているどころか、楽しかったらしく、ピンピンで帰った。まぁ。その方が良いだろう。疲れて帰られたらコチラがまた神経を使う。

親孝行はなかなかの精神と体力勝負だ

自分のキャパを越えない程度に親孝行しようと今回、気づくことができた。
それだけでも有意義なことだとおもった。
今はゆっくりと心と体を休めよう。
そして親と向き合う時間についても考えていくべきだと思った。

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