くしゃみ_こども

東京暮らしで受けた苦難の洗礼|花粉症編①

3月11日の投稿の続き。

イヤなあいつらにモテまくる苦痛の東京洗礼。

スギくんよ、ヒノキくんよ、近づかないでくれ、頼むっ。

存在を否定するわけではない。花粉を飛ばさないと約束してくれるならば、幹に抱きつくくらいする。

杉に抱きつく……想像するだけで窒息5秒前(**)

私はもともとアレルギー体質ではありますが、杉林のない北海道札幌市から上京後、2年間ほどは「スギ花粉症」の症状は全く表れませんでした。

しかし、東京都民歴3年が経過したある春の朝、鼻の奥にモーレツなムズムズ感⇒連続くしゃみ発症。

ちょっとムズっとするわ~、という程度ではなく、鼻の粘膜内で無数の糸ミミズが蠢いているような(うえっ)耐えがたい不快感。

くしゃみは連続5~6回、その後に鼻水の洪水、くしゃみが止まったかと思えば、鼻呼吸できないほどの鼻詰まり。「窒息するじゃないのサ!(サ活用=北海道弁)」とティッシュの箱を壁へ向かって投げて八つ当たり。

次は目がカユカユ~、粘膜と白目が真っ赤になり、まぶたがぽっこり腫れあがる。「ア、ア、アタシのカオ、カオがーーーっ!」と大絶叫した後、空咳1回後⇒喘息発症。夜も咳が止まらなくて眠れず、腫れた目の下にはクマがくっきり。

一夜にして20歳くらい老けたカオ(今がそのトシゴロだわ)、ガラガラ声になっていました。

札幌でも毎年秋の花粉症(セイタカアワダチソウなどの雑草)に罹っていたので、花粉症に対する対処法は知っていたのですが、札幌での花粉症状を1とすると、東京のスギ花粉の発症レベルは10にも値するほどの劇症。

上京当時は、札幌に比べると様々なことがハイレベルに感じる東京でしたが、「花粉症までレベルが違う…」とも思いました(マジメな実感)。

当時の私はテレビ業界でキャスターやリポーターをしていましたので、腫れあがった目とガラガラ声では仕事上大ピンチ。まずはアレルギー専門外来へ駆け込んで、強い抗アレルギー薬を処方してもらい、呼吸困難に陥った時は(アナフィラキシーショック)ステロイド注射や点滴の力を借りていました。

しかし、強い薬には副作用がつきものなので、鼻の症状が抑えられても、皮膚の症状が表れるようになり、全身アトピーも発症しました。

これは、「アレルギーマーチ」とされる全身症状です。アレルギー体質のひとがアレル原に反応する症状として、鼻炎や喘息、アトピー皮膚炎と、すべて発症する状態。

スマホがひとのカラダだとすると、インストールされているアプリケーションとしての鼻炎・喘息・アトピーのぜーんぶが次々に起動してしまう状態です。

こんなスマホいらないわヨ!新品と交換してちょーだいぃ!はやぐっっ!

とスマホであればショップへ乗り込みたいところですが、自分のカラダは替えがありませんから、選択は修理メンテナンス=治療の道を歩むことになります。

また、「アレルギーマーチ」となっても、通常の病院治療では限界があり。

炎症を抑えるための薬(ステロイドかプロトピックが一般的)か、長期間に渡る免疫療法くらいしかありません。炎症を抑える薬は、短期間で表面的には楽になるのですが、薬が切れるとよけいにひどくなったり、それを抑えるためにより強い薬を使い、そしてまた…とイタチごっこ。

免疫療法は、炎症が起こっている内はよけいに症状が悪くなる危険性があり、私の場合は適応できませんでした。

まずは病院での処方薬(極力ステロイドを使わず)を使い、薬以外の方法と併用していこうと決めて、食事療法、西洋ハーブやサプリメント、漢方や鍼、そのほか代替療法のありとあらゆることを試しました。

お金もかなり使いましたが、総額200万くらいはかかっていたかと思います。

鼻炎程度で抑えていたらそれほどかからなかったとは思いますが、顔がトマトみたいにまっ赤っかになる全身アトピーが発症してからは、専門の鍼治療や漢方薬の費用がかなり高額になり、結果として数百万単位に…。

仕事を2ヶ月休職しての治療。お財布もすっからかんになりました。

それでも粘り強く続けた甲斐があって、全身アトピーは劇症発症から1年程で治まり、鼻炎・喘息・目の症状は春の花粉シーズンだけ、薬と代替療法でコントロールしていけば通常の生活ができるようになりました。

全身アトピーは、一度発症すると、長期間患うケースが多いと聞きますが、私はかなり早いスピードでの改善だったと思います。

今は「え?アトピー?肌つやつやだよ、ほんと?」といわれることも珍しくありません。

あら、自慢してしまいましたワネ( ̄。 ̄)

それは、極力ステロイドを使わなかったこと(1ヶ月以内の短期間は使いました)、早めに代替療法との併用を試みたことが良かったのだと思います。

鼻炎も辛いですが、全身アトピーは本当にしんどいです。

一日中全身がものすごくかゆくて夜も眠れません。虫刺されの痒さレベルではありません。虫さされの痒さ×30倍。なんていったらいいか、ふぎゃーっ!と叫びたくなる痒さです。

私の場合は、顔、全身の皮膚が割れてただれる状態にまでなったので、我慢できなくてかきむしると枕やシーツが血だらけになりました。

そのような劇症が治まったのは約3ヶ月、じくじくと引きずる症状と皮膚にできた色素沈着のまだら模様が無くなるまでが約1年です。

試した治療法は数多くありますが、それが万人に効くとはいえません。

アレルギー体質は、人によってアレル原が様々であるように、薬も代替療法も人によって反応が違います。

私もまったく効かなかったものや、よけいに悪くなってしまったものもあります。

それでも、1人のアレルギー体質のモデルケースとして、参考になればと実践した方法を記録に残そうと思いました。

次回は効果があった方法と、効果がなかった方法、よけいに悪くなっちゃった方法、詐欺同然の体験実話(いわゆるアトピー商法)も公開します。

そして、アレルギー性鼻炎がある方は、今のうちに自分の体質に合うコントロール法をみつけることを薦めます。

「アレルギーマーチ」は誰でも可能性はあります。鼻炎発症しているならなおさらその発症率は高まります。

そして、アトピーに悩んでいる方には、少しでも役に立てれば是幸いでございます_(__)_

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