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看護師を目指す人へ

毎年、なりたい職業の上位にはいるのは看護師ですが、その理由は看護が好き!、人の役に立ちたいという貢献心によるものです。

そのような看護師が、人間関係に悩み、心の葛藤が症状や病気に発展してしまうことが多くなっています。

最近では、高血圧、精神不安定、鬱など血液循環に振り回されている看護師も増えており、職場に影響を及ぼしている、というのです。


心が不安定な看護師の態度は、直接患者や家族に影響を与えます。看護師の放った一言は、一生その人の記憶に残り身体に害を与えることもありますから、働く前に看護師自身の心を整えることが優先されますね。

それなのに、看護師が辛い時や苦しい時に何をすれば良いかを看護学校では学ぶことはできません。
いくら教科書で看護知識や病態を学んでも、それを生かす看護師が整わなければ、机上の空論にしかならないし、人も社会も健康にすることはできません。

まずは看護師が自分のお手当をする業を身につける必要があります。

言葉は心を満たすためにある

傷ができて出血した時は、すぐさま血小板があらわれて止血されます。そのあと、カルシウムやたんぱく質で出来た凝固因子が網目のように覆い被さり、血小板や細胞も一緒に閉じ込めて傷を塞いでくれます。

「血小板ってすごいなぁ」って思ってしまいますが、傷を治しているのは自分自身です。傷が治るメカニズムが正常に働くには、恒常性が調和されていることが前提です。

本来、外傷というのは、放っておくと自然に治ってしまうものですが、イライラしたりクヨクヨすると血糖値があがってしまい傷が治りにくくなります。
つまり、せっかく傷を治す力があるのにそれを活かせてないのは自分自身なのです。

心の傷も同じこと。
止血するための凝固因子12種類は、言葉の音に反応します。父韻と母音の縦横に織りなす音が、「怒り」や「嫉み」「恨み」になると、網目がバラバラになり、心地よい言葉が生まれません。
日本語の50音は、美しい音を出すためにありますから、そうさせてしまう12の因縁を胸に手を当てて探してみましょう。

傷を治すメカニズムは、人が元気になるために必要な、看護師の知識です。看護師の言葉一つで人は活かされていきます。


患者がゼイセイと苦しい時には何が起こっているのでしょうか。
肺の炎症?閉塞?
確かに目に見える症状や音はそうかもしれません。
しかし、燻っている心、滞る心の状態に気づく必要があります。
孤独感、寂しさ、そこから生まれる不安や恐怖という無意識的な感情は血液循環に作用し、呼吸を浅くし、気を下げます。
看護師が微細な感覚を受け取ることが出来なければ、細胞は枯渇し、体は最後の足掻きを始めるでしょう。まずは、症状の意図に気づくことが大切ですね。

微細な音をキャッチしよう!

私が新人看護師の頃、鍵っ子の男の子が喘息発作で何度も吸入治療をしにやってきました。
仕事中のお母さんがすぐさま駆けつけると、発作は治ります。

寂しい時は、体は無意識に訴えているんですね。
子供が熱が出たからと、すぐに抗生剤を与えてしまうと、意図が満たされず熱発を繰り返します。
お母さんに大事な用事がある時ほど、子供の無意識は表出されます。


聴診器は心拍や肺雑音を聴くものですが、それだけが看護ではありません。
今この瞬間、100%相手に耳を傾けること、相手の存在に意識を向けること、その積み重ねが、相手に活力を与え、血液を循環させ、気を高めます。
たとえ寝たきりでも、名前を呼ぶと微細に反応するのがわかります。

ナイチンゲールの教え

真の健康とは、人間関係の中で育まれ、仕事やお金、遊び、人の生死など、人生のすべてを包括しています。私が病院で長い間働くなかで感じたことは、医療技術が発達し、様々な薬剤が開発されているのになぜ、病気の人は増えていくのだろう、なぜ看護師が疲弊しているのだろうということでした。

高齢化で病気の人も増えて、現場の看護師は追われています。
薬を飲みながら、何とかその日を乗り越える看護師や、夜勤明けに通院…。
私は看護師の恒常性が頑張るほど乱れていくのをたくさん見てきました。

ナイチンゲールか伝承してくれた健康になるための教え、新鮮な空気、清潔、人の暖かさや静寂さなど、人に生命力を与える環境いったいどこへ行ったのでしょう。

マスク生活で新鮮な空気を吸うことも出来ず、過度の消毒を強いられ、疲弊した現場のネガティブな言葉や足音…
そのような環境では、健康という場をつくることはできません。
ナイチンゲールは、すべての病院がなくなることを願っていました。

私は、健康というのは、数値や検査結果であらわせられるものではなく、血液という水の移動、そして、その水が電子を帯電し、神経伝達によって放出されるホルモンのバランスで成り立つのではないかと思うのです。

すべては循環とバランスのシステム

つまり、患者は看護師によって活かされ、看護師は患者によって活かされるという循環とバランスで健康が成り立つのです。

看護師は、症状や病名という一つの視点だけではなく、一人ひとりを包括的な視点でとらえ、生きてきた価値観や信念などを含め先祖代々から始まる長い時系列で看る必要があります。

そのすべてを受け入れ、広い視点から見ると、その時に最善な言葉、まなざし、態度、身体全体を使って看ていくことができます。

最終的には、病気があっても、自分の力で自分を癒せるように導くのが看護師の役割ではないかと思います。

看護は健康の上位概念だからこそ、医療の核であるある看護師から自分の循環とバランスを整え、元気になってほしい!

生き方を忘れたなら、まずは自分の内側に戻ってほしい。私はそう思います。





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