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空の巣症候群を超えていく

新しい年度を目の前にして、家を離れて独立しようとしている子供さんは多いと思います。
住む場所を探したり、電化製品や生活必需品の購入や手続きなど子供より親の方が忙しくしているのではないでしょうか。
しかし、親からの独立は家を離れる前から始まっています。すべて任せて、頼まれた時だけ力を貸してあげるといつの間にか子離れと親離れが成功します。

◯子別れという更年期の儀式

キタキツネの母親は、赤ちゃんの頃から精一杯寄り添いたくさん愛情をかけながら生き抜くための力を教えます。
時に厳しく時に優しく。
しかし、ある時期が来ると子ぎつねを巣から追い出して、あとは知らんぷりをしてしまいます。
いくら子ぎつねが寄ってきても門前払い。
人間も同じく、キタキツネと同じように時期が来たら家から出させると、自立できます。
なぜなら、子別れは母親の自律のためにも必要な儀式だからです。心と体を育み、人としての基礎が出来た子供に母親がすることはもうありません。
自らが育てた子だからこそ信頼して、自信をもって手放すことができるのです。
そして、信頼された子供は自信をもって家を出て本当に助けてほしい時に母を想います。
そんな母との関係性は人間的な理解へと進み、一箇のいのちとして向き合うことができる存在となります…頼もしいですね!
愛が依存になると、自己否定、自信喪失です(-_-;)

◯母親の自律は子どもの意欲となる

女性はライフステージによってそれぞれ人生の課題があります。そこには心の問題、メンタルヘルスがあってそこに、どう向き合っていくかで更年期以降の自律度が違ってきます。
例えば、子どもの世話をていたようで、実は子どもに依存していたのは私であったと気づく事は自律の第一歩。
母親というのは子どもの心を育てて、その心に責任を持ってもらうことがお役目です。
そんなふうに育った子どもは、信頼に値するから
自信を持って送り出すことが出来ます。
心配や不安は自己否定の表れですから、あとは子どもに任せて自分ライフを楽しみむことが、子どもにとって最高の意欲に繋がります。
子どもにとって母親が活き活きとしている姿が一番嬉しいものなんですよ!
子どもと母はいつでもひとつだから。

◯私の価値

子どもは、基本的なことを教えると、後は勝手にアイデンティティを確立して育っていくものです。自分で選択して進む道を決めると、自分の人生に責任が生まれてきます。
責任を持つからこそ真剣に物事に向き合う事ができます。
そうすると、母が居なくたって必要な人に導かれますから安心してね。
親の敷いたレールでは、外れた時にどうして良いか分からずに母を頼り、新しい出会いも役割も生まれません。子供が自ら責任を負った人生を遠くから見守り、応援するのが母の役目なのです。
そして、同じように子どもは母の自律を応援しています。気になって何度も連絡なんて互いの自律を妨げますからそのエネルギーを他の事に向ける必要があります。
更年期からのアイデンティティつくりは自分と向き合うことが前提です。
子どもとの関係性で出来たレールを外して、本当の役割を見出していきましょう。

母に信頼された子供の心は永遠に母と繋がります。母と子供は何があってもひとつなんです。

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