見出し画像

日本は今、更年期なんです

バブル世代というとボディコン、ワンレン、お立ち台を想像します。
アッシー君やミツグ君など女性のために動いてくれる男性のことが流行語にもなりました。
私が新人看護師だった頃、口うるさい先輩が夜になると、まとめた髪を解いて派手な化粧とボディラインが強調された衣装で出かける姿が思い出されます。
「クリスマスイブにひとりなんて信じられな~い」と言い放ち、夜勤を免れていた先輩。
看護師の寮に住んでいた頃は上下関係がとても厳しくて、先輩の言う事は絶対でした。夜遊びで門限を守らない先輩の行動については口を噤むように強要されます。
必死で先輩を守っているのに、翌日からは理不尽な指導。
寝不足でイライラする先輩のご機嫌取りに、ほとほと疲れ果てる毎日でしたが、その先輩は結局、妊娠が発覚し、中絶を選択して辞めてしまいました。

お金と性に支配された身体は大切なものを失い、その先の成熟を諦めてしまいがち。
無意識が求めるのは「食べる事」「子孫繁栄」「成長」ですから、そのために人は体を大きくして二次性徴を迎え、精神力を鍛えなければなりません。
その過程には、お金や性の問題が立ちはだかり、悩み苦しみ、闘いながら乗り越え、人は進化を遂げていきます。

弥生から古墳時代に生きた女性は、子供や若い女性の教育を担い共同体の命運をかけた闘いになると、部族を率いて先頭に立って戦ったそうです。自分の命を懸けて手に入れるものは部族の成長と繁栄。それを促進させるのが女性の力です。
現代社会を生きる更年期はこの役割ではないかと思います。

今、日本人の平均年齢は48.6歳。その半数が女性ですからまさに日本は更年期世代、成熟期突入の時ですね。
この世の中が宇宙とフラクタルであるならば、地球にある日本は心が葛藤する思春期を過ぎ、バブル世代の更年期を経て、いよいよ老年期を迎えるということ。今の日本は一度は無くならないと新しく生まれ変われないのかも知れない…。新しい日本を生み出すためには女性の無意識にある成長と繁栄が結びを起こす必要があります。
日本女性の根底には成長と繁栄を促進する力があるので、心が体に支配されないように精神の次元を上げる必要があります。

   「幸せは不孝の顔してやってくる」
   

すべてを受け入れる覚悟を決めたら集合無意識とつながり、成長と繁栄を伝承し続けていきます。更年期の役割は、とっても壮大ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?