食うか、食われるか?性と社会の間で葛藤する更年期
更年期になると、なぜイライラしたり、悶々としたり、何ともいえない気持ちになるのでしょう。
それほど暑くもないのに、「暑い、暑い」と顔に大量の汗をかいている50代の女性…本当に辛そうです。
果たして、このような症状があるのは人間だけなのでしょうか。
野生の動物は、子供を産み終わると役割を終えて死んでいきます。
しかし人間は閉経してもまだまだ命が残されている…。
更年期は辛いけど、なかなか死ねない。
いや、死にたくない、と葛藤するのが女の性(さが)だと思います。
明治時代は50歳までしか生きれなかった女性も現代では100歳まで長生きするのですから、時代にあった生き方をしなければ滅びてしまいます。更年期は、女性ホルモンが味方していた時と違って、自分自身の意志で身体をコントロールしなければなりません。
ですから、意志にそぐわないことが立ちはだかると、どうして良いか分からず、戸惑い、葛藤します。
現代は、あまりにもたくさんの情報が溢れていますが、どれが正しいか、何を信じれば良いかを見極める力が足りない女性もいます。
その証拠に、更年期の症状を発症する女性が右肩上がりに増えています。同時に、動脈硬化、糖尿病、自己免疫疾患なども。
巷には「これはいい」「あれ効くよ」そんな情報もたくさんあるし、医療も発達しています。
せっかく長生きできる時代なのに、情報の選択を誤ると、いつまでも満たされずに葛藤します。
情報量の多さ
現代の情報社会は、江戸時代の一年分、平安時代の一生分とも言われています。
何を見て聞いて、何を選んだかで今あるの姿が変わるわけですから、情報の取り方は大切です。
野生の動物は感覚で情報を取り、脳を使わないので悩みはありません。
そして、瞬間、瞬間に命をかけているので、クヨクヨする暇はないですね。
そんな事していたら、食べられちゃうから、意志の赴くまま、行動します。
人間は、脳で一旦情報処理をするため、考え過ぎて、余計な事に悩んでしまいます。そして、情報も、ものすごい量なので、処理しきれない情報は頭の中に溜まる一方…
頭のゴミは、捨てていかないと腐ってしまい、いか病気になってしまいますね。
メスと社会で生きる女性の違い
動物は異物や敵を探知し、威嚇するという行為をします。これは、命を守るための生物の本質ですがら、子孫繁栄という役割を持ったメスであればやむを得えません。
人間の女性は生物的な要素の他に、理性があるのですが、無意識のうちに人と自分を比べ、「あの人はこうだ」「だから嫌なんだ」と、自分と違う人考えの人を排除して「自分は正しいのだ」と自己防衛的な態度になることもあります。
これは、人の性のなかにある男性的な一面ですが、こうした他者を切り捨てることで女性は社会で生き残れたのだと思います。
しかし、時代は変わり、50歳を過ぎた女性は生殖能力も終えたわけですから、守る必要はありません。戦う女性は、社会では厄介で面倒くさいおばさんと扱われ、若い世代から邪魔な存在になるだけですね。
50歳以降も社会で生き延びるためには、時代にそった情報を素直な心で受け入れて、全体のために考えるのが更年期からの課題だと思います。そうじゃないと、動物の世界なら、食べられてしまうかもしれませんね。
更年期からは、食うか食われるかより、いかに全体を効果的にするか…の視点が必要です。
時には悪者になったり、身を引いたりしながら、身を捧げることが必要ですね。
物事を中庸に、包括的に見れると、戦いは終わり、やがて進化が訪れます。
このように、戦いが終わった体は、穏やかに血液が流れ、病気を遠ざけると思います。
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