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10分間で、あれれ。

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10分くらいで書き上げるコラム。みかげ雑感。
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2019年7月の記事一覧

当たり前の死に方ができないということ、悪意に遺される地獄。

日々、誰かが死んでいる。

理不尽な死に方をする人もいる。
何十人と、理不尽な放火事件で亡くなってしまった。
言葉は悪いけれど
たとえば今回の放火事件にしても、通り魔にしても、轢き逃げとかでも、
老衰とか病気とかみたいな極当たり前な死に方ができずに、
人工的に、ひとに殺められた、殺されてしまったということ。これってすごく、腹立たしい。
昨日まで美味しいご飯食べて家族と談笑してって…ごく当たり前

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尖った芯

尖った芯

先がつん、と尖っていた鉛筆の芯は、絵を描くごとにどんどん丸くなっていく。カッターナイフでまた削り、尖らせて、また描き始める。
しばらく描いていれば、また丸くなる。さあまた鉛筆を削らねば。と、その繰り返しで白紙を埋めていく。すこし余白を持たせると雰囲気が出る。
歌を作るのもたぶんそれと同じようなことだと思った。

わたしは「幸せは途切れていく」と、「ゆうやみ」という歌の歌詞に書いた。
その曲はまだ製

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ブロンドに寄り添って

彼は生きていくという生ぬるい地獄を知っていたから
自分の痛みにはとことん強くって
でも愛する者の痛みには、本人よりも敏感に感じてしまう。
よって、誰かを愛するということが1番の痛みであり、弱点にもなった。

彼が地獄の中で得た愛はどれほど暖かかったのだろうか。
どれほど幸せなものだったのだろう

安らかに眠る彼は静かに微笑んでいた。
きっとそれが答えに違いない。

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