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自分でコントロールできること/できないことを切り分けておく

スティーブン・R・コヴィー博士の著書『7つの習慣』には、日々の出来事は

  • 関心の輪:自分ではどうにもできないこと

  • 影響の輪:自分の態度や言動で変えられること

自分でコントロールできることか、コントロールできないことかの2つに分けられると書かれています。

例を挙げると

関心の輪

  • 上司が横柄だ

  • 電車が遅れて会社に遅刻

  • 大雨でコケてケガ

どれもありがちで、誰もが一度は経験したことがあるであろう出来事です。

影響の輪

  • 自分の態度や言動

  • 生活習慣

  • お金の使い方

など、こうやって書き出してみると、影響の輪に入る出来事はイメージしやすいけど、関心の輪に入る出来事については

「確かに意識して考えると、〇〇や〇〇・・自分ではコントロールできないな」

とハッとしますよね、この気づきをうまく活かしていきます。

自分でコントロールできない→自分でコントロールできるに変えてみる

先ほど関心の輪で例に挙げた出来事をもう少し使います。

  • 上司が横柄だ・・相手を変えることは(ほぼ)不可能

  • 電車が遅れて会社に遅刻・・・遅れた電車を速く走らせることは不可能

  • 大雨でコケてケガ・・・天気を操ることは不可能

と自分でコントロールできないと気づいたら

こんな風に

  • 上司が横柄だから・・・異動願を出してその上司から離れる

  • 電車が遅れたから・・・明日からは1本早い電車に乗る

  • 朝から大雨だから・・・雨の日はコケにくい靴を履く

自分が変わる、視点を変えてみることで、影響の輪(自分でコントロールできる)に移せるのではと考えてみます。

さらに例を挙げると、三日坊主になる原因あるある

「やりたいことがあるのに時間がない」の場合

自分でコントロールできない

  • 通勤時間が往復2時間かかる

  • 毎日残業が23時まで

  • 家事・育児に時間を取られる

自分でコントロールできる

  • 通勤時間が往復2時間かかる:会社の近くに引っ越す、会社にリモートワークを打診する、オーディオブックを活用するなど

  • 毎日残業が23時まで:転職する、昼休憩を活用する、休日に自分の時間を確保するなど

  • 家事・育児に時間を取られる:家族やプロに分担してもらう、完璧主義をやめる、最新家電を買うなど

と、自分でコントロールできる前提で、具体的なやり方をひねり出します。

つまり

自分でなんとかできそうかも! だとすると、それはどうやればいい?

と常に前向きに想像してみるということです。

「それができないから困ってるんでしょ!」と思われたかもしれませんが、そこで思考停止してしまうと、これからも自分を変えることはできないままになります。

妄想レベルに思えるような非現実的なやり方でもいいので「どうすれば自分でコントロールできるだろう」と考えるクセをつけることが、とても大切です!

やっぱり「自分でコントロールできないこと」は多い

そして、いろいろと考えてみた結果、どうやっても自分ではコントロールできないとわかったことについては、サッとあきらめてサクッと手放してしまいましょう!

なぜなら、我々の人生は永遠に続くわけではなく、限られた時間の中で生きているからです。

心理学の三大巨頭のひとり、アルフレッド・アドラーによると人間の悩みは全て対人関係の悩みだそうです。

そう言われてみると、家庭、職場、学校、地域社会など、他人と関わらずに暮らしていくことは不可能なので「いつまでも悩みが尽きないのは当たり前」という気持ちになりますよね。

  • 誰かと自分を比べて落ち込んだり

  • 誰かからの評価を常に気にしたり

  • 誰かに期待しすぎたり

と対人関係の悩みにおいて「自分でコントロールできないこと」ばかりに心と時間を奪われ続けていると、悩みの元の絶対数が多い分、ガンガン自分がすり減る悪循環に陥ります。

そうならないためにも

「自分でコントロールできないこと」はすぐに手放す

を習慣にできるよう、まずは「自分でコントロールできること/できないこと」の仕分けをゲーム感覚でやってみてください。

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