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色眼鏡を外して自分を眺めてみる習慣の大切さ

通常「色眼鏡で見る」と聞くと、誰かから自分に向けられる先入観や偏見が混じった物の見方を思い浮かべると思うのですが、今回お伝えしたいのは「自分の色眼鏡の存在」についてです。

実は、誰もが色眼鏡を通して自分と他者を見ているんです。
性格がいいとか悪いとか、誠実だとか不誠実だとかは全然関係なく。

認知バイアス

認知バイアスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

認知バイアスとは、自分の過去の経験、思い込み、直感などの影響で論理的に筋が通らない判断をしてしまうこと

例えば、カジノでルーレットをしていて黒が連続で9回出たら→10回目はさすがにもう絶対赤が出るだろうと赤にチップを賭ける!

でも、実際のところは、連続で何回黒が出ようが赤が出る確率は絶対に 1/2なわけです。

こういった「冷静に考えるとそりゃそうだ」「知らず知らずそうなってた」的あるあるが認知バイアスと呼ばれていて、約100パターンくらいあるそうです。

例えば

ネガティビティバイアス
人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つ、ということを表す心理学用語。

imidas 時事用語辞典

「自分はネガティブな性格でいつも悪い方向にしか考えられない・・」という悩みを持つ人は多いと思いますが、それが心理傾向だと最初からわかっていたら

「ネガティブさは自分だけじゃなくて誰でも持ってるから」
「楽天的すぎより少し悲観的くらいの方が何かあったときには強いかも」

と気持ちが軽くなるし、なんか肩の力が抜けません?

他にも

チェリーピッキング
自説に都合のよい根拠だけを選び取り、こじつけること

コトバンク デジタル大辞泉

自分の能力に左右されるのではなくて、自分で積極的に都合のいいようにしか見聞きしていないことが原因となっている場合が多い、とわかっていれば

「あの人は自分には優しいけど周りの人にはどうなんだろう?」
「鵜呑みせずにもう少し客観的に情報収集をしてみよう」

という感じで、偏りの少ない対応ができるため、必然的に悪い結果を避けられるようになります。

人生毎日が2択の連続

日々無数の2択を脳がガンガン処理していくのに、1件あたりどれだけ時間がかかるかというとほんの一瞬、0.2秒だとか。

なぜなら、脳が自動的に瞬時に判断して次々とさばいていくから。
だから、日々の習慣になっていることで毎回悩んだりしないんですよね。


ところが、この自動的な判断に認知バイアスが絡んでくると、自分が望む結果とは違う形になったり、完全に裏目に出てしまう「こんなはずじゃなかったのに・・」が起きてしまう状態になるんです。


ですから【自分の直感を信じる、経験値を大切にする】その裏側で認知バイアスの罠にハマっていないかどうかを、自分を疑う余裕を持つことが、めちゃくちゃ大切です。

但し、間違っても選択ミスをした自分に対してきつい言葉を投げつけたり、思いっきり否定したり、軽蔑したりしないでくださいね。

誰もが無意識のうちに必ず考え方のクセ(脳)のせいで普通に判断ミスをしているんですから、ほんとに。

自分の色眼鏡を探してみる

自分の色眼鏡を外して、自分だけのフィルターで周りを見ないように意識しすると、目に入る景色は徐々に、でも確実に変わります。

というわけで「考え方のクセチェッカー」を

  • 「自分の考えや判断が全て正しいとは限らないよね」

  • 「自分の考え方のクセをどんどん書き出しておこう」

  • 「今、〇〇って判断したけど、それって本当にそう?」

こんな感じで作動させて、たくさんある自分の色眼鏡を見つけるところから、まずは始めてみてください。

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