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【Interview】「命と向き合って見つけた、無理をしない生き方」POOLO JOB 1期生ユミユミさん

TABIPPOが主催している、ニューノーマルトラベラーの学校「POOLO」

今年から新たに「POOLOJOB トラベルクリエイターコース」が加わりました。

-旅先での経験を、ライティング・写真・SNSブランディング力などを駆使してコンテンツ化、複業として毎月5万円以上の対価を得られる自分にアップデートし人生の幅を広げていく3ヶ月-

TABIPPO.net


POOLO JOB生インタビュー第二弾でお話を伺うのは、ユミユミ
こと細田祐美子(ほそだゆみこ)さん。
2児の母であるユミユミさんは、フォトグラファーとしても活躍しています。今回はPOOLOJOBへの参加理由や、カメラを始めたキッカケ、人生観などについて話を伺いました。

漠然としたビジョンを明確にさせるため
POOLO JOBへ

ーーまずは、ユミユミさんがPOOLO JOBに参加したきっかけを教えてください。

シンプルに「面白そうだな」と思ったのがきっかけですね。

もともとウェブデザイナーとして働いていましたが、家庭を持ちながら仕事をするのは一筋縄ではいかないと実感し、自分に合った働き方を模索していました。

その中で「書くことを仕事にしたい」「自分のメディアで発信したい」という、漠然としたビジョンはあり、具体的にどうやろうかなと考えていたときに POOLO JOB の広告を目にしました。現地取材に行ったり、メンバーとフィードバックし合えるのは自分の成長にもなるし、面白そうだなと感じて。

講座の1期生ということもあり、実態はわからない。でも参加しなかったら3ヶ月後、1期生の活動記事を見ながら後悔すると思い、参加しました。


ーー講義始まって2ヶ月、率直なここまでの感想をお願いします。


POOLO JOBは「自分が鍛えられていく3ヶ月」ですね。

ーーというと?

私がPOOLO JOBに参加して感じたのは、「新しい働き方、自分に合った楽な生き方を見つけるためには、自分を深く知る必要がある、そしてそれは簡単なことではない」ということ。参加前はただ講義を受けるだけというイメージでしたが、実際この2ヶ月は取材や課題、メンバーとの対話を通じて、自分の中で深い思考ができている実感がとてもあります。

ーー確かに、自分自身と向き合う時間はとても多いですよね。
お子さんが2人いらっしゃる中で、週2本の執筆課題もありますが、大変さはありますか?

課題の量やコミットしなきゃいけない時間が想像より多かったので、もちろん大変さはあります。だからこそ頭を働かせてやりくりするのは楽しいし、働いているママさんが他の方より早い時間に出勤してくる姿を会社員時代に見ていたので、「みんなやれてることだから大丈夫かな」と思っています。

環境からうける影響が大きいHSS型HSPのユミユミさん。作業スペースにもこだわっているそう


動画から写真へ。お母さんにしか撮れない世界をカメラに収める。

ーーユミユミさんは数々のコンテストで賞を獲られていますが、写真撮影を始めたきっかけはありますか?

実は写真よりも動画が先だったんです。グラフィックデザインの仕事をしていた関係で、 描いたイラストやグラフィックを動かすモーショングラフィックスに興味があり、動画制作の講座を受講したことがあるんです。そしたらモーショングラフィックスで動かすよりも、 カメラで撮影し編集する方に夢中になって。そこからカメラも少しずつ触るようになったんです。

ーーそこからお子さんが生まれて、写真の方に一気に変わっていったんですか?

そうですね。子どもが生まれてからはカメラで子どもたちを撮ってみたくなり、ラブグラフという出張撮影の会社が主催の子どもの撮り方を学べる講座を受けたんです。ワンデーだったので1日で撮影の仕方を教えてもらったら、 撮影がすごい楽しくなって。

その時の講師の方に「ただ笑わせてキラキラの笑顔を撮るのではなくて、 普段の何気ない仕草を撮れるのが、 お母さんたちの強み。出張サービスの私たちには撮れない、お母さんじゃないと撮れない生活の中の子どもたちを撮るといいよ」とアドバイスをいただきました。
家で実際に撮ってみたら、 自分でもいいなと思う瞬間が残せたので、 今でも日常生活の中での写真が多いですね。


手術室へ向かう息子の姿、旅立つ父の姿


ーーユミユミさん自身はお子さんのご病気と向き合う中で、生活や、生き方の大きな変化があったと思いますが、今生きる上で大切にしていることはありますか?

やっぱり無理をせず、 自分にあった働き方をしたいというのが一つ。子どもたちにも無理をさせず、それぞれに合った環境を与えていきたいなと考えています。次男の病気のことがあり、いつ彼の命がなくなるかわからないという局面を数え切れないほど経験してきたことも大きいですね。

次男は心臓の手術をしないと生きられない体で生まれてきました。生まれてからすぐに、「胸を開いて心臓を止めるという手術に送り出す、入院する、退院する、検査に通う」を繰り返す生活。

いっぽう同じ時期に、同居していた自分の父を癌で亡くすという経験をしました。
病院では、「なんとか生きてほしい」という気持ちで次男を手術に送り出し、帰宅すれば、今度は癌で弱っていく父を「あと何日かな」と数えながら見取る生活。何を信じて、何を大切にしていったらいいのか見失い、先の見えないほど深い、とても深い闇の中に入り込んでしまいました。

その時にたくさん考えたんです、自分は何を大切にしたいのかということを。長く生きてほしいと命に固執するのも違う。今、ただここにいる、その瞬間に集中するしかないんだなと思えたんですよね。

そこからは徐々に新しい道を見つけていけたと思います。例えば、今まで固定観念として持っていた考え方、「働くなら、子どもを預けないとやっていけないよね」ということ。

「みんな〇〇しているから、〇〇していくものだよね」と思っていたので、 保育園に行きたくないと言う子どもたちを無理して預けて、自分も働こうとしていました。でもやっぱり子どもたちが一緒にいたいと言ってくれているのなら、私は無理に働かず、一緒の時間を作り出していくことこそが、自分の役目なんじゃないかなと思うようになりました。

すぐに働ける仕事を探してしまうのは簡単。けれどそうではなく、辛い道になるけれど、自分で新しい働き方を作り、同時に子どもとの時間を大切にする。 その中で睡眠時間を削ることになるかもしれないけれど、そうやっていくことで、大切にしたいものを大切にするための新しい道を見つけたいです。

子どもたちと、これからのこと

ーー 最近、先天性疾患をお持ちの次男さんに、飛行機での移動許可が主治医から降りましたね。
自己紹介noteには「新婚旅行で行ったスイスの鉄道を子どもたちに見せたい」と書かれていましたが、他にも子どもたちと訪れたい場所はありますか?

自然が好きなので、豊かな自然に触れることができる場所に行きたいです。
実は新婚旅行のエピソードには裏側があるんです。当初、イタリアに行きたいと言っていた主人の意見を、私が覆しちゃったんですよね。
私はあまり建築に興味なく、イタリアなら歴史的建築物で有名な観光地に行くだろうなと思って。イタリアのこと全然知らないのに、勝手に見当だけつけていました。

もっと自然豊かなところがいいと伝えたところ、スイスかカナダになりましたが、秋だったこともあり旅行会社の方に「カナダのは埋まってます」と言われて。
代わりにスイスかアイスランドをお勧めされ、どちらかというと行きやすいスイスになったんです。なので当時繋がらなかったご縁も含めて、アイスランドにもいつか家族で行ける時が来たら、自然に触れに行く旅をしてみたいです。

ーー最後に、これからの目標を教えてください。

今はPOOLO JOOB を通して、これから何を大切にしながら生きるか、という軸を固めてると感じています。

無理をして仕事を探し、なんのために働いているかがわからなくなるよりも、自分で発信したいことを見つけ、それが誰かのためになっていくということを今後はやっていきたいなと考えてます。その手段として、自分のメディアを立ち上げ、新しい働き方、自分に合った働き方を実現していきたいです。

ーー本日は貴重なお時間いただき、ありがとうございました。これからユミユミさんがどんなふうに自身に合った働き方を作り上げていくのか、とても楽しみにしています。


あとがき

挑戦は若い人だけの特権と考える人も多い中、ユミユミさんは辛い経験を経て見つけた、「今、この場所、この瞬間を大切にする」という考えに向き合い続け、新しい働き方を模索していました。

そんな姿を見て、常に成長や、生産性を社会に求められてきた20代の私も「それは自分にとって本当に大切にしたいことなのか」と少し立ち止まって考え、自分にとって心地の良い生き方を諦めずに探していきたいと、強く思いました。

誰もが大切にしたいものを大切にできる、そんな優しい世界になりますように。



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CREDIT
ライター:みかやん
写真提供:ユミユミ

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