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ビタミンB3のポジティブとネガティブな副作用 No.14

エイブラム・ホッファー博士の論文を翻訳しました。
昔、FBへ投稿したのをこちらにまとめておきます。
No17までありますのでお楽しみに!
今回はNo.14です。

ナイアシンの皮膚への効果

皮膚には、3つのネガティブな副作用と、
2つのポジティブな副作用があります。

ネガティブな副作用として、全身性の皮膚の乾燥があります。

パーソンズはこれについて、
第一に、血中コレステロール値の低下、
第二に、まれにみられる非特異的な発疹、
第三に、色素沈着の増加、
このいずれかに起因していることを示唆しています。

第一の副作用であるコレストロール値の低下に関しては、
とくに問題はありません。

私は、亜麻仁の種、亜麻仁油、魚油(肝油ではない)など、
オメガ3必須脂肪酸の摂取が、この乾燥の改善の一助になると考えます。

第二の非特異的な発疹は、掻痒につながるため、症状に問題がある場合は
ナイアシンを中止しなければなりません。

第三の色素沈着の増加は、医師がナイアシンの取り扱いに精通しておらず、患者にも理解が及ばないことが主な起因でしょう。
患者がナイアシンの特性を理解できないと、恐怖心が起こりやすく、
その問題を確認して解決することです。

色素沈着の増加は、脇の下のような体の屈筋表面などと同じく、
皮膚の褐色または暗色の色素沈着が増加しやすい部分に起こりやすいです。
この副作用は統合失調症の患者では一般的ですが、
誰にでもわずかに発生する可能性があります。
これは誤って黒斑病と呼ばれることがあり、それは危険な病ですが、
それとは異なる状態です。
パーソンズはそれを、黒色した表皮肥厚症と似た皮膚の変化と仮定しました。
それは似ていますが、病理学に無関係の色です。
通常は、しばらくすると萎びた老人の皮膚のように、
摩耗した黒い肌色になります。
肌が湿っている状態で擦ると、新たな健康的な肌が表れてきます。
このことは、皮膚を介してメラニン色素の蓄積を排泄していると考えています。
皮膚は主要な排泄器官の1つです。

ある患者の肌がほぼ黒色になり、とても恥ずかしいと訴えていましたが、
しばらくすると完全に消えてしまいました。
私は統合失調症の女性患者の1人に同じ色素沈着をみました。
彼女の足の指とつま先、すべての爪は汚れたような茶色になりました。
ナイアシンを数か月間摂取した後、色素沈着は止み、爪は美しく変わりました。

アドレナクロムに起因する統合失調症の患者に色素沈着をみたのは初めてでした。
この女性の患者はそのことで意気消沈し、失語していましたが、
3ヵ月後、爪が美しく変化してから会話が復活しました。

この色素沈着は、多くの統合失調症の患者および他の疾患、
また、健康増進のために摂取している人々にも起こる可能性がありますが、診断を受けるには値しません。
改善した後は決して再発はしません。

ナイアシンのもう1つの非常にポジティブな副作用は、
結節性黄色腫黄色腫を改善させることです。
これは、高コレステロール血症患者にみられる
コレステロール沈着に起因します。
患者がナイアシンの摂取を継続している限り、決して再発しません。
黄色腫に起因するコレステロールによる沈着物がみられる腱、
及びまぶたの沈着物は、ナイアシン療法ではゆっくりと透明感ある
皮膚へ改善していきます。

ナイアシンは皮膚の健康に顕著な影響を与えます。
85歳の私の皮膚は正常で健康的です。
腕を強く後ろへ引いたときに脇の下に表れる肌の襞は、
私は3秒で元の状態に戻ります。
概ねの60歳以上の方は、これが戻るまでに極めて多くの時間を要します。

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