mika_163

stand fm今日も今日とて女ですもの〜お耳の人妻mika〜 私が私を隠してるから…

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stand fm今日も今日とて女ですもの〜お耳の人妻mika〜 私が私を隠してるから 私が私を捜すのです。 死ぬまで、「女」で生きていくから。 あなたにとって私はどんな女だろうか。 今日も今日とて女の私。今日はどんな女かな。

最近の記事

52Hzの弔いを。3

小学4年生になった私は初潮を迎えた。 性教育を受ける前に不意に来た。 不運な事に『体育の授業中』に迎えてしまったのだ。 先生が慌てて保健室へ連れて行ってくれたけれど手遅れだった。 田舎の刺激に飢えた小学4年生には十分すぎる事件を私は起こしてしまったのだ。 先生に付け方を教えてもらったナプキンの違和感と共に教室に帰った私は、好奇の的だった。 私のいない間にクラスメイトは先生に、そのことには触れないように言いつけられたのだろう。 その日は皆そわそわしつつも、平静に日

    • 正しい君へ。

      正しい夜と 正しい朝を 迎えられる日は訪れるでしょうか。 模範解答を叩き込んでも 赤い✓しか見当たらなくて 解答用紙の無駄遣い。 背の高い花の茎を折って 背の低い花を踏み潰して 手遅れを集めては気が遠くなる。 どうしたらいいか分からなくて どうしようとも思わなくて 触れなければもう少し 長く在ったはずのシャボン玉 夜を終えてもいいのだろうか。 朝を迎えなきゃならないだろうか。 正しい景色に終われないだろうか。

      • Osmanthusトラップ

        口の中で香る金木犀が不快だ。 煙草臭い珈琲で嗽をしたい。 脳まで浸食される前に ASAP 喉の奥で天を仰いで overdoseで健全になれるわ Doctor、私は治るでしょうか? 貪る為の延命を施して 低体温で脱水症状 節制出来ないツケが回って 全部あなたから奪って 独りよがりに喘ぎたい 嗚呼、金木犀。 こんなにも可憐な不快感。

        • インスタント凸凹

          どうせ誰とも繋がれやしない 心なんて尚の事 どうせ誰にも届きはしない 叫ぶならば尚の事 どうせ誰とも触れ合えはしない 逆立つ鱗で傷つけあって どうせ誰にも受け入れられない 選り好みされるノンフィクション どいつもこいつも嗤うマネキン 拒む奴から抱いてあげる 涎絡ませて繋がって crescendoで哭きなさい 傷だらけのmonumentを創ろう 刳れるような苦味だけ喉に通過させて どうせ忘れてしまうくせに。 どうせまた欲しがるくせに。

        52Hzの弔いを。3

          NoSounddancehall

          夜が寂しくて苦しいならば 今日から貴方も私の恋人 寝間着のままでいいからさ 息を殺して家を抜け出し 息を切らして奔って行こう 誰も居ない 誰も居ない 電照菊の灯り目指して 白湯みたいな潮風を飲んで きっとこんな夜もいいだろう? 灯台の灯りもかき消して 夜明けまで踊ろう

          NoSounddancehall

          こんにちはセクシャル。

          水色のセーラー服。 今日も裸足の帰り道。 突然の雨に降られて。 急速に冷えてゆく体。 不意に秘密基地へと強制収容。 さらに冷たいコンクリートに震えてる。 ジョロウグモに見下ろされて デビューなんてこんなものさ。 嗚呼。 そんなに競って切り裂かないでよ。 泣いて、啼いて、鳴いて。 こんなものの何がいいものか。 君たち最高の蝉みたい。 特等席から見る自慰行為。 明日可燃ゴミに出せるだろうか。 無邪気な君は息を荒げて ゴール目前のランナー気取り。

          こんにちはセクシャル。

          欠席裁判。

          獰猛な羊の棲む草原。 放り込まれた臆病な狼。 かごめかごめの後ろの正面 誰が誰だかわからない。 規律正しく用法容量守って 草を食んでただけなのに 認識を誤まってしまった罪を 悔いるには遅すぎた自分の知を呪うしか 懺悔もできないそんな朝を いっそこの夜に殺してくれたなら 潔白だって証明できるのに 終わらない人狼ゲーム 全員一致の指差しで吊られる日を繰り返して

          欠席裁判。

          52Hzの弔いを。2

          その人はただただ怖かった。今にして思えば深すぎない綺麗な二重を四角いレンズに沈めてた。 「おとうさん」の虫の居所次第でその日その時の私の立ち位置は変化した。 とても美しくバランスの取れた字を書くその手が、握り潰してたストレスを持ち帰る。 ・「おかえりなさい。」を言うのが遅かった。 ・靴が綺麗に並んでいなかった。 ・洗濯物をかたずけ終わってなかった。 ・家庭学習の出来が悪かった。 ・お夕飯をテーブルへ運ぶのが遅かった。 そんな風にそのストレスが私に放たれるきっか

          52Hzの弔いを。2

          52Hzの弔いを。1

          「みーかんーのはーなが、さーいているー」 母はその歌を子守歌にするのが好きな人でね。私は母のその声が好きでね。 悲しい事があるときは、母の声色を真似てよく口ずさんだ。 その暖かさだけが私の心を護ってくれていた。 五才になる少し前の梅雨。私には『おとうさん』ができた。 建って間もない県営団地へ引っ越した日の朝。 若草色した玄関扉の前で、「お父さんと呼べ。」と。 静かに不機嫌なその人は言った。 母のお腹には赤ちゃんがいるらしい。 アスファルトに落ちては直ぐに焼か

          52Hzの弔いを。1