見出し画像

川崎と台湾バスケ

皆さんこんにちは。私は現在台湾で大学4年生をしている22歳です。Ayakoさんからお声をかけていただきましたので、川崎ブレイブサンダースアドベントカレンダーの7日目として寄稿します。

思ったより長くなってしまいました、、。お時間のある方だけ目を通してくださると嬉しいです!😇

まず、私の川崎ファン歴について。
私が川崎ブレイブサンダースにのめり込んだのは、中学2年の冬、オールジャパン2014年の決勝戦を見た時からでした。それまでは専らWリーグか高校女子バスケばっかりで、ENEOS(当時のJX)のファンクラブに入るくらいには吉田亜沙美選手が大好きでした。(口を開けば「リュウさん!メイさん!シンさん!タクさん!レアさん!アースさん!リトさん!ニニさん!セイさん!、、!!」と言っていたあの頃が懐かしい、、笑)

https://www.eneos.jp/sunflowers/live/2013/archives/2014/04/17/1905.html


男子バスケの印象といえば、リーグが二つに分かれていることと「選手の移籍多すぎだろ」と言うことくらいでした。当時のWリーグだと中心選手の移籍なんてまずあり得ないことだったし、「そんな移籍ばっかりしよったら選手覚えられんやんけ、、」くらいに思っていました。だから天皇杯を見たのはきっと偶然だったし、どちらのチームに肩入れしていたわけでもありませんでした。ですが、あの試合を見て、いや正確にいえばあの試合の「辻直人」を見て、私は完全に惚れてしまったわけです。忘れもしない最終クウォーター残り1分、辻さんのターンオーバーからトヨタ自動車伊藤選手の3Pで逆転を許します。タイムアウト中に映される歓喜のトヨタベンチを見ながら「うわ、やったなこのルーキー、、」と思っていました。いやーもう決まったかなーと思っていた残り18秒、さっきのターンオーバールーキーがスティールから逆転の速攻を決めたのです。その時でした。私は完全に落ちました。速攻のレイアップを決めた後の辻さんのあの顔。ベンチ前を駆け抜けるあの笑顔。私はあの時からずっと辻さんに恋をしていました。それが私の川崎を好きになったきっかけです。気付いたらもう9年目なんですね。時の流れの速さを実感します。

http://www.japanbasketball.jp/alljapan/2014/news_detail-php-news_id=20933.html

初めての川崎の試合観戦は地元熊本会場でした。Sakさんに初めてお声をかけさせていただいたのもその時でした!天皇杯で東芝が優勝した時の録画をリアルに60回くらい見ていて、その時カメラに抜かれていた横断幕を持ったsakさんとお母様、お父様の顔を私が覚えていたので、「すみません、あ、あの、、天皇杯、、テレビで拝見しました、、、」みたいな相当意味がわからない声のかけ方だったんですが、Sakさん親子はとても優しくしてくださり、マスコットキャラのキーホルダーもくれたんです、、。あの時は本当にありがとうございました(TT)本当に嬉しくて、なんか芸能人に会った気分でした。当時のマスコットキャラクターがロウルじゃなかったのも時代を感じます。(そう思うとロウル結構可愛いな、、)

完全に余談ですが、高校受験が終わり、母と靴屋でローファーを選んでいる時事件は起こりました。その日の試合結果をTwitterの速報で見ていたその時、突然Sakさんから一件のラインが。それは高校受験に合格した私のために、Sakさんが辻さんに頼んで撮っていただいたお祝いのメッセージでした(TT) 9秒の動画ですが、私にとって宝物同然なので、今でも大切に保存してたまに見返してはニヤニヤしています。(辻さんにみかちゃんって呼んでもらえたんです!😎💗)

その後も、一度だけ母と川崎まで足を運んで観戦しました。その時初めてAyakoさんにお会いしましたね!まだ中学生か、、。アリーナは初めてだし観戦のマナーとか何もわからない中学生の私に、皆さんが優しく接してくださったことを今でも覚えています。あの臨場感をまた味わいたいなぁ。関東に住んでらっしゃる方はいいなぁと毎シーズン思いますが、それと同時に、8年以上経った今でも当時一緒に川崎を応援しておられた方とこうやって川崎への愛を語れるなんて、なんて素敵なことだろうと改めて感じます。

と言う感じで私は川崎の沼にのめり込み、それと同時に日本男子バスケ、そしてBリーグ全体を好きになっていきました。辻さんのこと、チームのこと、代表のこと、リーグの成長や2026年の将来構想のことも、話そうと思えばいくらでも書き出せてしまうんですが、今日は台湾のバスケも紹介したいのでここまでにしておきます。。辻さんがご結婚された時にガチ泣きしたこともいずれ何処かで吐き出したいなと思います!(リアコにも程がある)


それでは、私が今生活している台湾のバスケ事情について簡単にご紹介していきます!
まず、台湾は九州ほど小さな国なんですが、老若男女みんな本当にバスケが大好きです!街を歩けばバスケットコートがあるため、どこかしらでボールをつくダムダム音が聞こえます。屋外での開放的な場所でするストリートバスケと言うと、イケイケのチャラチャラ若者がゴリゴリに1on1やってる、、みたいなのを想像されるかもしれませんが、全然そんなことはありません。あるコートでは50〜60歳くらいのおじいちゃんたちがバリバリバスケしてたり、あるコートでは小さい子供とご両親がボールをついて遊んでいたり、あるコートでは大学生の男女が汗を流していたり。本当にみんな自由にバスケットボールを楽しんでいるんです。

私はそんな、生活の中にバスケットボールが溶け込んでいる台湾がすごく羨ましくて、とっても好きなんです。

私の大学ではバスケのサークルと大学代表(いわゆる日本の大学バスケ)の二つがあるんですが、サークルでもみんな一生懸命バスケをするんです。正直台湾人の方って運動神経がいいと言える方が結構少なくて、だからみんな全然うまいとかじゃないんですけど、それでもみんな一生懸命楽しそうにバスケをするんです。初めてそれを見た時、失礼な話ミニバスレベル?!ってびっくりするのと同時に、私のバスケに対する考え方が変わったと言うか、「そっか、バスケ(スポーツ)って楽しいものなんだ」と思えました。

大して強くはなかったですが、高校ではめちゃくちゃ厳しい環境でバスケをやっていた私は、バスケが大好きなのに練習やその競技自体に対して怖いとか「うまくやらなければ」みたいな負のイメージで固められていたことにその時気付きました。私は大学でも3年の半分まで、大学代表としてバリバリ現役でバスケを続けていたんですが、いつかその時の思い出や衝撃的だったことも書き出してみようと思います。(入部初日の練習試合で部活の先輩に一目惚れして3年間ずっと片想いしていました。)

こんな感じで、台湾国内でバスケットボールと言うスポーツの立ち位置は非常に高く、野球よりサッカーより何よりもメジャーなスポーツなんです!!

次に台湾のプロリーグについてですが、超簡単に言うと「P.LEAGUE+」と「T1 LEAGUE」の二つに分かれています。

P.LEAGUE+は2020年9月に「台湾のバスケをもう一度盛り上げたい」と言う台湾人の芸能人が発足した新しいリーグです。現在6チーム体制で、レギュラーシーズン、プレーオフを通して優勝を決めます。
T1 LEAGUEは2021年5月に発足した、これまた新しい全6チーム体制の台湾のプロリーグです。最近話題になったドワイト・ハワード選手が移籍してきたのがT1の桃園レオパーズ(桃園永豐雲豹)と言うチームですね。
ドワイト・ハワード選手の移籍が決まった時は、台湾の統一選挙の時期と被っていたんですが、それに負けないくらい国民の注目を集めるビッグニュースでした。開幕戦(台湾デビュー戦)では38得点25リバウンド9アシストと言う化物みたいな記録を残し、台湾のファンの期待に応えました。現在は膝を痛めたらしく二週間程度のお休み中らしいです。

https://www.olnba.com/87603/


(私個人的には何でリーグ統一せんのや。と言う気持ちですが、きっといろいろあるんでしょうね。台湾では国内リーグより圧倒的にNBA人気の方が強いので、どうにかして国内リーグの注目を高めたかった意図もあるんでしょう。そこら辺は私も無知です。すみませんm(_ _)m)

台湾バスケの日本と違う最も面白い点は、プロリーグより大学バスケより何より「高校バスケ」の人気が高いことです。高校バスケリーグ(以下HBL)の試合では、毎年チケットの争奪戦が行われ、対戦カードによっては入場規制がかけられるほどです。高校生たちの熱いプレーと青春が詰まった熱い涙、そしてプロさながらの会場演出には目を惹かれます。HBLの決勝トーナメントでは有名なDJが会場を盛り上げ、ハーフタイムには有名人のパフォーマンスが行われます。日本のウィンターカップも歴史ある大きな大会ですが、盛り上がり方で言うと台湾人の高校バスケに対する熱は日本と比にならないくらいだと思っています。

個人的には、プロでもない高校生のプレーになんでここまで?!って思うんですが、きっと若者たちがあの3年間と言う短い時間で培った力を発揮するところに、みんな感動するんだと思います。日本人がウィンターカップを見てウルっとくるアレと同じです。(多分)

2017〜2019年には台湾の松山盃(松山カップ)と言う高校生の大会に福岡第一高校と明成高校が出場しています。当時の台湾の新聞記事では、河村勇輝選手の活躍を中心に大々的に取り上げられており、日本人として河村くんすごいだろ!!と誇らしかったのを覚えています(笑)

https://tsna.com/article/tv/27988


と言う感じで台湾のバスケについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。Bリーグのアジア枠には台湾(チャイニーズ・タイペイ)もしっかり入っていますので、今後台湾出身の選手がBリーグで活躍する未来を私は楽しみにしています。アジア枠の選手がBリーグで活躍するには様々な壁があると思いますが、「Bリーグでプレーがしたい」と思った彼らが、日本にきて快適にバスケができる環境がもっと整って欲しいなと思う毎日です。そして、あわよくば私の人生プランの最終目標である『Bリーグで働く』と言う夢が実現できるように、私は今台湾で精一杯勉強もなんでも頑張って経験を積んでいる途中です。(もうそろ卒業です)

最近はなかなか毎試合川崎の試合状況を把握できていない忙しい日々ですが、私が川崎に興味を示さなくなる日は一生来ないでしょうから、これからもずっと皆さんと一緒に川崎を応援していきたいと思います。現地観戦される皆さんが本当に羨ましいですし、皆さんの撮った写真やツイートを眺めながら私も楽しませていただいています。いつかアリーナで皆さんと実際にお会いして、川崎愛を語り合いたいなと思います。

バスケへの愛が溢れすぎてまとまりのない駄文になってしまったことをお許しください、、。
それでは次の8日目の方にパスします!よろしくお願いします!


この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?